「おーい、琴!」
向こうからかけてくるのは、
とても中野いい君。
私たちはよく会い、
ブックカフェにいく。
とても趣味が合い、
一緒にいて居心地がいい。
「やっぱ、本っていいねぇ~」
私たちは帰り際、
今日読んだ半の感想を言い合う。
それが、いつも通りの日。
「愛を貫く。
めっちゃ、感動した~」
私はこのとき、
君のいへんに気がついていた。
だけどわざと、気がつかないふりをしていた。
「琴、話がある」
今までに聞いたことのない、
君の真剣な声。
「おれ...」
私はその場から、
逃げ出した。
この関係が、
壊れるのが怖いから...
-

- 4
通報する