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  2. 風邪で三日間学校を休んだ。
    久々に登校した病み上がりの今日、部活を終える頃には、また身体が熱く感じて。
    「……うぅ」
    ふらふらになりながら、いつものバス停までたどり着く。
    星空の下。ベンチに腰かけて、静かに目をつぶっていると、
    「……大丈夫ですか?」
    突然声をかけられて、驚く。
    立っていたのは、毎朝バス停で見かける、ずっと気になっていた後輩男子。
    「顔色悪いですよね」
    「だ、大丈夫です…」
    彼は巻いていたマフラーを私に差し出した。
    「使ってください」
    「いや、でも…」
    知らない人にマフラーを貸してくれるなんて、優しすぎる。
    遠慮する私に、彼は、
    「明日の朝、また返してくれればいいんで」
    …え?
    彼は、あ、とつぶやいた。
    「……すみません、実は。
    最近見かけなくて、どうしたのかなって」
    先輩のことずっと見てました。
    そう言った彼の、初めて見る笑顔に、本当の恋に落ちる音がした。

    きゅん

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  3. 「あたしでいいんですか?」

    容姿端麗でなんだかミステリアス。
    モテないはずなんかない。

    「ラッキーだって思ったんだ」

    「ラッキー?」

    「この前の雨のとき」

    ゆっくりと話す彼の言葉を包み込むように聞く。

    「旬の幼なじみでしょ?」

    「あ、はい」

    「だからよく見てた。旬のことが好きなのかなって思ってた。いつしか俺のことを見てくれたらって思うようになってたんだ。あのバス停で見るまで1度も俺のこと視界に入れてくれなかったけど」

    彼の話す言葉に胸が熱くなる。
    旬くんの隣にいたことなんて。ただの一度も見た事がなかった。

    「全然、知らなかった」

    「だろうね、1度も目が合わなかったもん。バス停にキミが来たとき嬉しかったよ。ずっと好きだったんだよ。栞」

    彼に呼ばれた名前がこんなに心地よいとおもわなかった。

    「大好き、謙信」

    「これからは俺を見てね」

    きゅん

    11

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  4. カシャン、と音をたててスマホがアスファルトに落ちた。

    ぼくの隣に立つ先輩が、慌ててスマホを拾う。


    「画面にヒビが……」


    「修理キットを使えば、自力で直せますよ。

    ぼく、そういうの得意です」


    埃を払う先輩の指先が画像アプリに触れた。

    アルバムが表示される。

    ん? ぼくの名前のアルバムがある?


    「先輩、これは?」


    「き、弓道部のみんなが、きみの写真、送ってくれて……ごめん」


    「ぼくも同罪です。

    送られてきた先輩の写真、鍵かけて保存してます」


    自分でカメラを先輩に向ける勇気、今までなかったけど。

    思いきって、スマホのインカメラを起動する。


    「先輩、一緒に写ってもらえませんか?」


    ほかの誰かのスマホにも先輩の写真が保存されてるの、悔しいから。

    うなずいてくれた先輩にギュッと近付いて、ぼくはシャッターに触れた。

    これは2人だけの内緒の、大事な写真。

    きゅん

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  5. 付き合い始めたばかりの先輩が、昨日、一人暮らしのぼくの部屋に来た。

    料理を作ってくれて一緒に食べて、緊張したけど幸せで。


    昨日は、先輩を家まで送るときに手をつないだだけだ。

    でも実は、ぼくは必死で衝動に耐えてた。

    台所に立つ先輩の後ろ姿、ものすごく色っぽかったから。


    一緒にバスを待ってる今も。

    バスまだかな、と、ぼくに背を向けてる先輩は無防備で。


    「先輩……」


    後ろ姿に誘われるまま、ギュッと抱きしめた。

    先輩の体を感じたいのに、ゴワゴワの制服が邪魔だ。


    「き、急にどうしたの?」


    「ごめんなさい、でも……先輩の後ろ姿、ヤバくて……襲いたく、なるんです」


    「いいよ」


    「え?」


    「きみなら、全部いいの。

    でも、ちょっとだけ優しく襲ってほしい、かな」


    「ば、爆弾発言すぎます」


    男を過信しないでください。

    ぼくの理性、あっさり消え去りますよ?

    きゅん

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  6. --

    いつも同じ時刻のバスに乗るあの子。

    名前も学年も知らない。

    ただ知ってるのは、ここらでは有名な私立の女子校の制服だってこと。

    つまりは恋愛とか……慣れてない、よな?

    せめ込んじゃおうか――なんて。

    チキンな俺にはなんとも似合わない台詞だ。


    バスの座席は狭いから、濡れた傘がズボンに当たって冷たい。

    まったく、バスの中にも傘立てが欲しいくらいだ。


    「あ、のー……」



    「……ん? 俺?」

    「そう、俺です。ここ、降りる駅ですよね? 乗り過ごしちゃいますよ」


    慌てて水滴のついた窓の外を見ると、いつも降りる駅前。


    「わ、ほんとだ」


    急いで傘を持って、リュックを背負って扉から飛び出る。

    固く閉まるドア。ドアの向こうではあの子が何か言っている。


    お礼、言いそびれた。

    空にかかった綺麗な虹が俺の口許を緩ませた。






    『 いってらっしゃい 』
    --

    きゅん

    6

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  7. 部活の後、ぼくは、同じ弓道部の先輩と一緒にバスを待つ。

    少し離れた隣同士、口数はお互いに少なくて。


    だからきっと、彼には、先輩1人に見えたんだ。

    大人の男。

    彼が先輩の名前を呼んで。

    先輩は驚いてて、苦しそうで、悲しそうで。

    嬉しそう、でもあって。


    立ち去る彼の背中を、先輩は見つめていた。


    「先輩」


    「前に……好きだった人、なの。

    彼は結婚してて、でも、わたしバカで、期待して……」


    「好き“だった”んですか……?」


    「……まだ、嫌いになれてない。

    でも、もう……好きな人、ほかにいるから」


    不意に、先輩がぼくのコートのそでをつかんだ。

    目が、ぼくに問う──きみは、好きな人、いるの?

    そんな言葉を感じた。


    ぼくは、そでをつかむ先輩の手を、自分の手でつかまえた。

    答え方は、これで合ってますか?

    手袋越しの手を握る──好きな人は、ここにいます。

    きゅん

    25

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  8. 雨が土砂降りだった。もう下校時間は過ぎていて校門も閉まっていた。私は仕方なくすぐ前のバス停で体を拭きながら雨が止むのを待っていた。

    「おい」

    後ろから声がした。

    「何してんだてめー」

    振り返ると、我儘で意地悪な幼馴染みが立っていた。

    「別に...雨降ってるから、雨宿りしてるだけだしっ」

    はぁ。女の子なら、もっと可愛い言い方で傘に入れて貰っちゃうんだろーな。

    「バカだなーお前。傘持ってねーとか」

    「うー...」

    「ほら」

    ぎゅっと私の手を掴み軽々と私を立ち上がらせ、手を肩に回し抱き寄せられた。

    「なっ...?!」

    「ずっと好きだった...やっと優しく出来るんだ」

    何よ...ずっと意地悪ばっかだったくせに。

    さっきからうるさいよっ私の心臓!

    耳元で甘く囁く声にゾクゾクする。


    「大好き」

    きゅん

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  9. 「おつかれー」
    「あっお疲れ様です♪」
    私は今年この高校に入学してハンドボール部のマネをしている
    「あれっバス通学だっけ?」
    「今週からバスにかえました!」
    「ふーん」
    いつもはもっと明るい先輩なのに今日はどうしてか不安げな顔で…
    「お前ってさ好きな奴とか気になる奴いんの?」
    「へっ?あー…います///」
    ヤバい私は先輩のことが好きなのに顔が赤い気がする。ピンチ
    「そっか…」
    どうしたんだろ?こんな暗い先輩はじめてだ…
    そして先輩は時計を見てなにかを決心したかのように
    「もうすぐバスきちゃうね。。」
    「そーですね..」
    もーずっと一緒がいいのにな。
    そんなこと考えながら俯いていると
    ドン‼︎
    「えっ…」
    「隣に俺がいんのになんで俯いてるの?俺を見てよ……好きだから」
    「……ぅそ」
    「本当だよてか俺しか見んなよ?付き合って?」
    私は笑って答えた。

    きゅん

    12

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