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  2. 「雨とか聞いてないよ……」

    今朝の天気予報に、“雨”という単語は一度も出てこなかった。

    「だから傘持ってこなかったのになぁ……」

    「じゃあ、俺の使う?」

    後ろからした声に振り向くと……

    「キャプテン……!」

    私がマネージャーとして所属しているバスケ部のキャプテンが、折り畳み傘を差し出してくれていた。

    独り言聞こえてたのかな……恥ずかしい。

    「えっ、でもキャプテン困るんじゃ……」

    「もう一本あるから」

    そう言ったキャプテンの手には、確かに黒い長傘が。

    「……じゃあ、お言葉に甘えて。ありがとうございます」

    傘を受け取ったあと、不意に訪れる沈黙。

    二人きりだとなんだか緊張するな……。

    「……悪い」

    キャプテンは突然そう呟き、私の手から傘を取り上げた。

    「えっ……わ、私こそすみません!」

    「違う。……よかったらさ」

    長傘を開くキャプテン。

    「一緒に帰らねぇ?」

    きゅん

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