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  2. 「ったく、マジで手が焼ける」
    「別に助けてなんて言ってないし」
    素直じゃない私は、肩で息をするあいつに背を向ける。
    「絡まれて泣きそーになってたの誰だよ」
    「っ!」
    私が大股で歩き出せば、ぽふっと頭に何かが置かれた。バイクのキーを指で回して、涼しげな表情で私を見るあいつ。
    「帰り道わかんねーだろ」
    バカにしたように笑われて、挙げ句の果てには抱きかかえられてバイクに乗せられた私は、相変わらずむすっとする。
    「抱きついてろ」
    「え」
    ビュンと風が吹いて、私は慌ててあいつの背中に腕を回す。伝わる温もりに心臓がドキッする。総長で調子に乗ってるくせに…
    「なんで私を助けたの」
    地味で住む世界違うのに。
    「は?」
    「だから、」
    「好きだからに決まってんだろ」
    赤信号で止まるバイク。
    「倉庫には可愛い人いっぱい、っ!」
    突然唇に感じる甘い感触。
    「ずっとお前だけだよ」
    「えっ、」
    「好きで悪いかよ」

    きゅん

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  3. 彼は暴走族とは無縁な人だと思っていた。
    いつから私と彼の距離はこんなにも遠くなってしまったんだろう。
    今思えば高校に入った頃から一緒に登下校する事も、お互いの家に行き来する事も、話す事もなくなっていた。
    そんな時、見てしまった。彼とその他の人たちがバイクに乗って走り去っていくのを。
    あんな彼、私は知らない。

    「暴走族に入ってるの?」

    意を決して彼に家に行った。

    「お前には関係ないだろ。」

    「関係あるよ!だってずっと昔から君の事好きだったのに、何も君の事知らないっ」

    「俺とお前が一緒にいたら女共から目付けられるだろ。俺だってずっと昔から好きだった。だから離れようと思ったのに、お前は何でそんな事言うんだよ。離れた意味ねぇじゃん。それに暴走族って言っても硬派の方だし。」

    意味がわからずフリーズしてしまった。

    「だーかーら、お前の事が好きだっつってんの。もう離さねぇから覚悟しろよ。」

    きゅん

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  4. ブオンオンオン...... ブオンオンオン......


    校門前に派手なエンジン音を響かせ、誰かを待っていた。

    校門前なので、すごく目立つ。
    「ねえねえ、あの赤いバイクさ、誰の彼氏なんだろうね?」
    「ほんと、派手なことするよね」

    そう、このバイクの持ち主は、私の彼氏章雄。私が言うのもおかしいけど、優しくてイケメン。

    章雄が、ヘルメットをとると周りにいた女子高生が黄色い声をあげる。
    「きゃあ、あの人超カッコイイ」
    「ほんと、彼女が羨ましい」
    なんて勝手なこと言ってる。

    「明美、遅かったな。お疲れ」
    「うん」

    章雄は、皆んなが見てる前で、私にキスした。
    「っ!目の前でキスしてる。彼氏やるー」
    「ん...章雄」
    「見せつけたんだよ、明美可愛いから」
    「もう!」

    「俺の腹しっかりつかまれよ」
    ぎゅっ。

    明美を乗せたバイクは風のように走り去った。

    きゅん

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