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  2. 「明日どこ行くー?」
    「んーとね、私は彼氏とクリスマスツリー見に行くんだ」
    「私も」

    今年最後の授業が終わり、
    クラス中はクリスマスの予定を
    自慢気に話している。

    予定もだけど、彼氏もいない私には縁のない話。
    早く帰ろう。

    「どーしたんだよ。しょぼくれた顔して」

    「しょぼくれてないし、何か用?」

    「なんだよ、お兄様が迎えに来たというのに。
    何でも相談しろよ」

    「別に悩んでないけど、クラスのみんな彼氏とクリスマスデートだってさ」

    「ふーん、羨ましいんだな。
    だったらお兄ちゃんと一緒に行こうな」

    「なんでよ!」

    「だって俺らそこまで似てないし、デートごっこしよ。お前ごっこ遊び好きだろ」

    「だいぶ昔の話でしょ!」


    「可愛い女連れてるって......」

    兄は私の肩に手を置いて

    「自慢したいんだよ」

    少し声のトーンを落として
    耳元で囁いた。

    「なぁ、いいだろう?」

    きゅん

    4

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  3. 私は剣道部の部長、そして全国1位の称号を持っている。
    自分で言うのもあれだけど結構強い。
    1位を守るため放課後に1人で自主練をしている。
    「おう!自主練か?」
    うわ…最悪。よりによってコイツに見られるとは…
    「え、えっと…」
    「俺と勝負してくんねぇか?」
    「え?」
    「負けた方が勝った方の言うことを聞くってのはどうだ?」
    「…望むところよ」
    絶対に勝つし。
    竹刀を向け合い
    「始めっ!」
    バシッバシッと竹刀の当たる音がする。
    (何よ。口程にもないわね)
    「メーン!」
    「1本…」
    竹刀を面に当てられたのはアイツではなく…私だった…
    「負けた…」
    「約束どうり俺のいうこと聞いてもらおうか」
    「…煮るなり焼くなり好きにしなさい」
    「…そんなことしねぇよ…」
    「じゃあ何よ!」
    「……俺と…デートして欲しい」
    耳まで真っ赤……
    「…いいよ」
    「っしゃ~!」
    やめてよ…こっちまで嬉しくなるじゃない…

    きゅん

    10

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  4. 冬は自殺者が増えるから忙しい。

    特に、年の瀬。

    大掃除のノリで自分の命までキレイさっぱり、って。


    「やめろよな。

    死神稼業が死ぬほど忙しいこの時期に。

    ふられた腹いせって、短絡的すぎ」


    輪にしたロープに首を突っ込もうとしてたあんたが、目を見張った。

    クリスマスツリーで首吊りとか斬新だな。


    「初めての人だったの。

    わたし、初めての人に自分の人生全部あげようと決めてたのに」


    「初めてってのはブランドだが。

    おれは、最後ってブランドのほうが価値あると思うね」


    「え?」


    「惚れた女の最後の男になりたい。

    ま、人の命の最後をかっさらう死神だから、余計にそう思うんだが」


    おれは鎌でロープを切り落とした。

    ぽかんとするあんたの手を握る。


    「ケーキおごってやるから付き合え」


    メリークリスマスって言ってみたいんだよ。

    かわいい女の子とケーキ食いながら。

    きゅん

    26

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