ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 終礼が終われば、みんなこの教室からいなくなる。

    誰もいなくなった教室の窓から景色を眺めるのが好きだ。

    私のことなんて誰も見てないし、人目も気にしないでぼーっとしていられるから、この時間は大切。

    友達もいないし、クラスの皆と話すこともない、

    「……私なんて透明人間みたいなもの」


    「は?ちゃんと見えてっけど」

    無愛想な声。

    …葉山(ハヤマ)?

    同じクラスで人気者の葉山。

    当然、話したことはない。


    「てゆうか、」


    「ずっとお前しかみえてない」


    …な、なに言ってんの?

    近くまできたかと思えば、頭にポンッとのっけられる大きな手。

    「…透明人間になられたら困る」

    葉山とこんな近くで、初めて目があった。

    「好きだ」


    「…私のこと好きになる人なんかいるんだ…」

    思わず呟いたそのひとことに、葉山は笑った。


    「バーカ…俺の初恋だよ」

    きゅん

    2

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