ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 私、恩田菜々香。
    今日は、近所の神社のお祭りで、親友と一緒に屋台を回っている。

    あ、同じクラスの田中斗真君……。
    とてつもない不思議くん。
    あまり喋らないし、なんか謎の行動とかするし、何考えているかさっぱりわからない。

    誰かからメールが来て、スマホを見る。
    すると……

    ドンッ!

    誰かと思い切りぶつかった。
    ぶつかった人は、その勢いでバランスを崩し、転んでしまった。
    「イタタァ……って、田中君⁉ご、ごめん!大丈夫⁉」
    なんと、ぶつかったのは田中君だった。
    「あ……大丈夫です。」
    だが、田中君は肘と膝から血が出ていた。
    「いやいや!全然大丈夫じゃないですよね⁉血、出ていますよ⁉」
    「……?何言ってるんですか?無傷じゃないですか?」
    と、田中君はニコッと笑った。
    な、何なんだ、このズルいスマイルは⁉
    自分の顔がどんどん熱くなっているのがわかる。

    不思議くんは、私に不思議な夏をくれた。

    きゅん

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  3. ひどい雨だった。

    梅雨の到来を感じさせる大粒の雨。

    ふと目をやると軒下でずぶ濡れの女の子が雨宿りをしていた。

    その女の子はクラスメイトのセンカだった。
    簡単に彼女のことを紹介すると完璧なAIだ。
    そんな彼女が雨にうたれて雨宿りをしているなんて信じられなかった。

    「どうしたんだ?傘を忘れたのか?」
    センカに声をかけた。

    「まさか。今日の天気予報を見れば誰でも持ってきますよ」

    ただ…、彼女は続ける。
    「傘を忘れた小学生とすれ違うことは想定外でした」

    どうやら彼女は通りすがりの小学生が雨に打たれているのを不憫に思って傘をあげたらしい。

    「もし良かったら入っていかないか?家まで送っていくよ」
    勇気を振り絞って彼女を誘った。

    「貴方は優しい人なんですね。誰にでもこんなに優しいんですか?」



    続きは本編で描き進めていきます。
    是非読んでください。

    きゅん

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  4. 「おい、美月…」

    ゆらりと私の目の前に現れたのは。

    「きょ、恭ちゃん…!」
    「昨日誰と、どこに行ったって…?」

    ひぃぃぃぃ!!
    顔のいい恭ちゃんの怒った顔は怖い…

    「どこでもいいっすよね?」

    そう言って私を恭ちゃんから守るように腕を引いてくれたのは、

    「隼太くん!」

    「美月と出かけたのは俺です」

    「…お前か。…二度と美月に近寄んじゃねぇ」

    恭ちゃんが隼太くんにドスの効いた声を発する。

    「ちょっ!恭ちゃん!!」

    「恭介さんには関係ないですよね?…ただの兄妹なんっすから」

    隼太くんは、隼太くんで、物凄い剣幕で恭ちゃんを睨みつけている。

    「は、隼太くん、言い過ぎだよ…!恭ちゃん、心配してくれてるんだよね?」

    昨日、いくら隼太くんが送ってくれたとはいえ、門限過ぎちゃったし…


    「…妹なんて、思ったことねーよ…」

    私は、恭ちゃんの呟きにも、気持ちにも気付かずにいた。

    きゅん

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  5. 「ねえ、ほんと大したことないから。もう戻って大丈夫だよ」

    今日の授業内容はサッカー。
    試合形式での練習の最中のことだった。はっきり言ってどんくさい私は、コートの中のどこにいたらいいのか分からず、うろうろしていただけなのに、変に足首をひねった。恥ずかしさしかない。

    体育委員の阪本くんが、保健室まで付き添ってくれた。

    「開いてるけど先生がいねえな」

    職員室かな、と言おうとしたけれど、寸前で止まった。息ごと止まったかと思った。阪本くんが、急にしゃがんで、私の足首にそっと触れたから。

    「……びっくりした」

    「俺だってびっくりだよ。何で何もない所でコケるかな」

    呆れたようにそう言いながらも、阪本くんはじーっと足首を観察したまま、手も離してくれない。

    なんだか、悪化しているような気がする。ひねった部分がやけに熱い。

    きゅん

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  6. 「お前は、ベッドにふたりきりでも、何とも思わないわけ?」


    「は?」


    良く言っている意味が分からない。


    夕焼けのせいか、彼の顔が赤く染まる。


    「俺は、さっきから凄いドキドキしてるんだけど」


    彼は私の手首を摑み、自分の胸に押し当てた。


    「お前はそうじゃないの?」


    分からない。よく分からないけど、硬い彼の胸から、熱と鼓動が伝わってくる。


    彼は見たことのない表情をしている。


    いつも教室でおちゃらけている時の表情とは全くの別人みたいだ。


    【続きは本編で❣】

    きゅん

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  7. 野球バカは恋しない?
    そんなの嘘。
    1度離れたけどまた急接近!?
    ドキドキが止まらない!

    きゅん

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  8. 後ろを振り向くと、大好きな笑顔

    やっぱりあたしの好きなのは─


    クラスメイトの瑛星?
    幼なじみの翔ちゃん?

    どちらも大事。
    なくしたくない。
    かけがえのない存在─

    だからこそ、答えを出す。

    好きだよ.....

    きゅん

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  9. テスト週間明けの図書室は誰もいない。

    「よし。攻略成功」
    だからこうやって本棚にもたれて乙女ゲーをしていても誰にも見つからない。

    …はずなんだけど。

    「ねぇ、今日もぼっちで乙女ゲー?」

    なぜか最近クラスメイトの双海 フタミ に付きまとわれるようになった。

    「いいじゃん。こういうキュンキュンなんてゲームの中にしかないんだかーー」

    どんっ

    音に驚いて前を向くと、双海との距離は近く、顔の横に手が置かれている。

    「何してんの?」
    つまりこれは…
    「壁ドン」
    「で?」
    「いい加減気づけよ」
    「あ、キュンはしなかったよ。驚いただけ」
    「そうじゃなくて、お前のことが、す、好きなんだよ!だからちょっとキュンとすれば…」
    「大丈夫。いまキュンってした」
    「嘘ぉ!じゃあなんでそんなに冷静なんだよ!」

    …だってそうしないと、わたしの心、全部持ってかれそうだったから…

    なんて言わないけどね。

    きゅん

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  10. 「あぁ~、重いなぁ…。」
    先生に、職員室にクラス全員のノートを集めて出すように頼まれてしまった。
    「こういうの、断れないんだよね~。」
    私は、1人廊下でブツブツ言ってると、
    「大丈夫か?」
    後ろから声を掛けられた。
    振り向いてみると、そこには、クラスでいつも男女関係なく話している人気の橘君が居た。
    「だ、大丈夫だよ?!」
    橘君にそう言うと、橘君は、笑って
    「無理すんなよ」
    と言って、すっと私の頭を優しく触った。
    そして橘君は
    「これって、職員室まで運ぶの?」
    と私の持っていたノートを持ち、また私の方を見てニカッと笑った。

    私の心が温かくなるのを感じた。

    きゅん

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  11. 授業中作文を見せるために
    先生の元まで行く途中暑さで目眩がした。「ちょっ。花大丈夫?顔色悪いよ?」めいが私の顔を覗き込む。
    「大丈夫大丈夫〜」フラッ
    「花!?」足元がふらついて後ろの机にぶつかった。机の動く音と一緒に声まで聞こえた。「ぃでっ」
    フラついた勢いで狭山の足を踏んでしまった。「ご……め…」私はそう言いの事すと床に倒れてしまった。
    「花!大丈夫!?」めいが私の名前を呼ぶ。すると狭山が「俺が運ぶ」
    そう言って私をお姫様抱っこをして
    歩き出した。「重いからいいよ!」
    私は抵抗したけどびくともしなかった。すると狭山は私の頭を撫でて
    「目、つぶってろ。きついんだろ?」そう言って私を保健室まで
    連れて行ってくれた。

    きゅん

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  12. 「うわマジか…雨降ってる…」
    空き教室でいつものようにサボっていたらいつの間にか寝てしまったあたし。
    気づけば18時を過ぎていて、そろそろ帰るかと下駄箱に行くと。
    外は土砂降り。
    「だぁーくそ!…帰ろ…」
    苛々してもしょうがないので鞄を抱えて駆け出そうとした瞬間。

    「ぬぉわっ!?」
    手を掴まれ背後の誰かに倒れ込んだ。
    「こんな雨の中濡れて帰ったら風邪引くよ、佐隈さん」
    聞き覚えのある声に降り仰ぐと

    「八雲?」
    背後にはクラスメイトの八雲深がいた。
    「はい、傘」
    「貸してくれんの?」
    差し出された、開かれた傘に首を傾げると
    「そしたら俺が濡れるじゃん。あいあい傘に決まってるでしょ」
    「…は?」
    思わず言うと

    「しないなら貸さない」


    無表情なのに耳だけ赤い八雲に思わず笑った。


    「しょうがないからしてやるよ」

    きゅん

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