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  2. 「何してんだよ!」


    怒る彼に私はキョトンとした。



    「俺達が柔道の時。女子は家庭科だったんだろう?」

    「うん」

    「どうしてクッキー持ってこないんだよ!」



    他の女子はくれたのにぃ!と彼は怒っていた。



    「あの……」

    「お前さ。俺の事、どー思ってんの?」


    彼はネクタイで私の顔をペチペチと撫でた。
    私はそれを掴んだ。



    「……女子はね。料理と裁縫に別れたの」



    「裁縫、って針か」


    「うん。ところでね。そのネクタイ。ほつれてなかった?」

    「あれ」





    彼は赤いネクタイを寄り目で見ていた。




    「治ってる……なんで?」


    「良かったね。じゃ……」


    そんな私の後を彼は追ってきた。




    「待てよ」


    「他の女子のクッキー食べれば?」


    「俺はお前のチャーハンがいいの!」



    彼はそう言ってハグをした。
    黄昏廊下は甘い香りがした。

    きゅん

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