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  2. 「私斗識くんのこと好きだ」

    ドクンと、鼓動が跳ねた。
    何やってんだ僕、盗み聞きみたいなことして…。
    隠れて僕の親友の様子を見る。
    僕の親友が好き…か。
    自分で2人を恋人同士にしようと2人きりにしたくせに、勝手に傷ついて…笑えるよ。
    僕は気づくのが遅いな。
    僕も、美由紀さんが好きだったんだ…。でなきゃ、こんなに傷つくことはない。

    もしかしたら僕は、初恋の“あの人”と重ね合わせてもう一度恋をし直そうとしてたのかも…。
    「ごめん、トッシー…」
    トッシー…親友のことを考えると、ここは身を引くべきだ。
    それなのに、諦めきれない自分がいる。

    『僕なぜか、美由紀がユーキと話してるのを見ると、どうしようもなく嫌な気分になるんだ。病気なのかな?』
    そんなふうに僕に相談してきた彼の様子を思い出す。

    なんで今更気づいちゃったんだろう…。

    言葉にすることすらできない僕の恋は、始まる前に終わってしまった。

    きゅん

    4

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  3. 「うぇーん、えぇーん」

    5歳の僕は独り、泣いていた。

    楽しみにしていたお祭り。

    とても楽しみにしていたお祭りで、迷子になってしまった。

    「ねぇ、どうしたの?大丈夫?」

    そんな僕に小さな女の子の声がかけられた。

    「僕、迷子になっちゃった…」

    「え、そーなの?君もなの?私も迷子だよ、仲間だねっ」

    僕と同じ迷子のその子はそう言って笑った。

    「怖くないの?」

    「怖い。君がいなかったら泣いてた」

    そう言って笑ったその子。その子は、僕よりずっと強いみたい。

    「だから、ありがとう」

    にっこりと笑って言ったその子の言葉で、僕の涙は引っ込んだ。

    「僕こそ…。ねぇ君、名前なんて言うの?」

    「相坂夢だよ」

    そう言った彼女は、今まで見たどんな娘よりも、とてもとても美しくて。

    つい、見入ってしまった。

    「決めた。僕のフィアンセになって」


    この恋が叶うまで、絶対に諦めないから。

    きゅん

    3

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