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  2. 「先輩!私、合格しました!」


     大学にいた先輩に駆け寄り、報告をした。


    「ホントか!?やったな、綾瀬!」


     憧れの先輩と同じ大学に入れたなんて……もう、顔がニヤけっぱなしだよ。

     私は受験前、先輩に──

    『合格して……先輩のそばにいたいです』と、告白をした。

     そしたら先輩も──

    『それじゃあ合格してもらわないとな。
     俺も、綾瀬のそばにいたいから……』

     って言ってくれて……。

     これって、両想いと思っていいんだよね?


    「それじゃあ、何か合格祝いをあげないとな」

    「え!いいんですか!?」

    「もちろん。何がいい?」


     何がいいと言われても、なかなか思いつかない。


    「……じゃあさ、今度デートしようか」

    「デ……デートですか!?」

    「そう。デートしながら、欲しい物を一緒に探すってどう?」

    「はい、ぜひ!」


     良かった。両想いと思っていいみたい。

    きゅん

    8

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  3. 放課後、おれが担任する1年の教室に戻ると、体育祭の話で盛り上がってた。

    クラス対抗リレーの男子に、女子がごほうびを提案してる。


    「宿題、写させてあげる。

    入賞したら3日間、優勝で1週間ね。

    あ、先生も走るんでしょ?」


    毎年恒例の先生チームに、今年もおれが選ばれた。


    「何だ? おれにもごほうびくれるのか?

    宿題写させてもらっても嬉しくないぞ」


    「キスとか嬉しい?」


    「は!?」


    「入賞はほっぺ、優勝は唇にキスしてあげます」


    決定! と盛り上がる生徒たち。

    おまえら、おれの走りを知らねぇな?


    「先生チーム、速ぇんだぞ。

    おれ、大学時代に短距離で全国7位だったし」


    キスを言い出した女子が、満面に笑みを浮かべた。


    「知ってます。

    だから、先生、手加減せずに走ってね?

    絶対、優勝してください」


    ……おれ、今、マジでやる気に火がついたんだけど。

    きゅん

    38

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  4. ギターに夢中なきみは、ぼくをちっとも意識してくれない。

    でも、振り向かせたい。


    「練習お疲れさまです」


    「う、うん……お疲れさま」


    ほら、きみはぼくから目をそらして、うつむく。

    ぼくは、あの手この手で近付く。


    「甘いもの、ほしくありません?

    チョコレートでもどうですか?」


    「あ、えっと……ありがと。

    もらおう、かな」


    「はい、どうぞ。

    練習を頑張ってくれたごほうびです。

    口を開けてください」


    「ええっ!?」


    戸惑いながら真っ赤になるきみが、かわいくて。


    ドキドキしてるんですよ、ぼくも。

    余裕のあるふりをしてみせてますけど。


    「はい、あーんしてください」


    きみは、ほんの少し口を開ける。

    小粒のチョコレートをつまんだぼくの指先が、かすかに震えて。

    きみの柔らかい唇に、そっと触れてしまった。

    きゅん

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