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  2. 3歳の時、俺達は出会った。

    いつも一緒にいた。
    気付けばお互い恋に落ちていた。





    8歳の時、彼女は故郷を去った。

    皆に見送りされる車を遠くで見つめながら、
    無力な自分に涙が止まらなかった。






    毎月手紙のやり取りをした。

    新しい場所、新しい学校、新しい友達。
    楽しかった事、嫌だった事。

    文字を通して俺達は繋がっていた。









    20歳の時、異変を感じ取った。

    大学生活の事、就職活動の事。

    何ともないよう内容だったけど、
    彼女が書く文字が俺に訴えてきた。

    【助けて。】



    「何があった?」
    一言だけ書いて手紙を出した。






    次に送られてきた手紙を読んで、
    声を枯らして泣き叫んだ。

    彼女が故郷を去ったあの時と同じように。


    だけどもう俺は子供じゃない。
    無力じゃない。




    「お前には、俺がいる。」

    手紙を出すと共に、故郷を飛び出した。

    きゅん

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