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  2. 「あ、背中に虫」
    悲鳴をあげた私を笑う。
    大好きな隣の席のアイツは嘘つき。

    「パンツ見えてんぞ」
    慌てる私。階段の下で彼がニヤリとして、
    「嘘だよ、ばーか。お前のパンツなんて誰も見たくねえし」
    もう大嫌い、なんて大騒ぎしていると、「いちゃつくな」と彼の友達がからかう。
    「お前あの子を好きだろ」
    そう言われた彼より、私の方がドキドキした。
    「は?あんな奴好きじゃねえ」
    本当かよ、と盛り上がる男子達を尻目に、私は本気でショックを受けていた。
    皆泣きだした私に驚く。
    「あ、おい」
    恥ずかしくてそこから逃げ出した。

    「待てよ」
    息を切らせて追いついた彼が、私の腕を掴む。
    「お前、なんでいつも俺の嘘は見抜けないの?」
    目を見開くと、彼が言った。
    「ごめん。でも、好きじゃなきゃこんなに構うわけないじゃん…」
    私も好きだった、と泣きながら言う私に、アイツは「俺はお前の嘘なんてお見通しだよ」と笑った。

    きゅん

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