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  2. 風邪で三日間学校を休んだ。
    久々に登校した病み上がりの今日、部活を終える頃には、また身体が熱く感じて。
    「……うぅ」
    ふらふらになりながら、いつものバス停までたどり着く。
    星空の下。ベンチに腰かけて、静かに目をつぶっていると、
    「……大丈夫ですか?」
    突然声をかけられて、驚く。
    立っていたのは、毎朝バス停で見かける、ずっと気になっていた後輩男子。
    「顔色悪いですよね」
    「だ、大丈夫です…」
    彼は巻いていたマフラーを私に差し出した。
    「使ってください」
    「いや、でも…」
    知らない人にマフラーを貸してくれるなんて、優しすぎる。
    遠慮する私に、彼は、
    「明日の朝、また返してくれればいいんで」
    …え?
    彼は、あ、とつぶやいた。
    「……すみません、実は。
    最近見かけなくて、どうしたのかなって」
    先輩のことずっと見てました。
    そう言った彼の、初めて見る笑顔に、本当の恋に落ちる音がした。

    きゅん

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