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「お前、今日もパン?」
午前の授業の終わりと同時に立ち上がると、隣の席のアイツが話しかけてくる。
「たまには弁当つくれ、また太るぞー」
「うるさいな」
私は赤くなって、
「あんたに構ってる暇ないし。
今日こそ一番人気の焼きそばパン、ゲットするんだから」
失礼なアイツを無視して教室を出ると、いつの間にか追いかけてきた彼が私を追い越して笑った。
「じゃ、勝負しようぜ」
「は!?」
走り出した彼を追いかける。
学食のパンはうりきれていた。
「残念だったね」
先に着いた彼の手には焼きそばパン。
「よこせ、それ」
「やだよ、俺のだもん」
悔しくて唇をかむと、彼に廊下の壁に追い詰められる。
「じゃあ、今日の放課後、これと引き換えにデートする?」
「は?」
彼は私の手にパンを押し付けた。
「ちょ……」
戸惑う私を置いて歩き出した彼は、隠していたもう一つの焼きそばパンを見せて、ニヤリと笑った。
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