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  2. 「もう、いよいよだね」

    1月。もうそんな季節がやってきてしまった。
    受験、という人生最大の試練。

    「…緊張してる?」
    「うん、だって私悠月みたいに頭良くないから…」

    ため息混じりに、そう返した。
    私と彼氏の悠月は同じ大学を受験する。

    だけど、私は彼ほどの学力を持ち合わせていないから不安でしかなかった。

    「…大丈夫だよ。今まで一緒に頑張ってきたでしょ?」
    「そう、だけど…」
    「じゃあさ、ほら、おいで?」

    優しく微笑んだ君が、大きく腕を広げる。
    飛び込んでこいとでも言わんばかりに。

    「や、でもこんなに人いっぱいだし…」
    「じゃあ、俺から行くし」

    そのまま、悠月の腕の中に閉じ込められる。
    あったかくて、安心して、涙が出てきそう。

    「絶対、同じとこいこうな」

    その温かさに恥ずかしさなんてすっかり忘れて。
    ぎゅっと抱きしめ返したら、もう離れたくない。

    そのまま離さないで、悠月。

    きゅん

    10

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