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  2. 『少し遅くなる』

    たった一言、メッセージが送られてきて、私はいい子に自分のクラスで如月先輩を待っていた。

    部活に復帰した先輩との時間は前と比べてかなり減ったと思う。今日は久しぶりの練習が休みだったのになあ。はやく会いたい。

    シャーペンをカチカチ、と鳴らして、机の上に

    “直生先輩、だいすき。”と書く。

    ほぼ無意識だ。あーあ、恥ずかしい。
    消そうかなって思って消しゴムを取り出すと

    「唯咲、待たせてごめん」

    と扉の方から名前を呼ばれた。

    ビクッとして「は、はひ!」と変な声が漏れてしまった。先輩は肩を震わせて笑っている。

    こっちに来た先輩は私の机の上を見て、目を丸くさせた。

    あ、と気づいた時には遅かった。
    茶化される!と覚悟を決めた。

    しかし、
    先輩は私を後ろからギュッと抱きしめて、私の首に顔を埋める。

    「可愛すぎ、バーカ」

    呟くように吐かれた言葉に、私は赤面した。

    きゅん

    29

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