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  2. 生まれ育った町を離れたのが春で、いつの間にかもう冬だ。

    おれは、幼なじみとの約束を果たすために走っている。

    と、スマホに電話が来た。


    〈もしもし、今どこ?〉


    「もうすぐ着く!」


    〈あたしはツリーのとこにいるから〉


    「了解!」


    2人で目指してた高校にはクリスマスには大きなツリーが出て。

    ツリーには、一緒に見たら恋が叶うって噂があって。

    一緒に見ような、と言ったのは、中3だったおれの精いっぱいの告白で。


    約束果たしに来たよ。

    去年より勇気を出すよ。


    キラキラしたツリーの前でポツンと1人、立ってる後ろ姿。

    勢い余ってギュッと抱きしめる。


    「お待たせ! って、おまえ、こんなちっちゃかったっけ?」


    「あんたの背が伸びたんでしょ」


    違う制服、慣れない身長差、初めて見る髪型。

    でも、変わらない気持ち。


    「おれ、おまえのこと、ずっと好きだったんだ」

    きゅん

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