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  2. おれはクリスマスが嫌いだ。

    ツリーを横目ににらんでると、後輩が笑顔で飛んできた。


    「先輩、写真撮りませんか?」


    「チャラチャラしたノリは苦手だ」


    「でも、そのノリにもいいところがあってですね」


    いきなりプレゼントが差し出された。

    ずっと憧れてた老舗ブランドの万年筆。


    「何で?」


    「クリスマスだからです。先輩、誕生日を教えてくれないし」


    「……25日だよ、誕生日」


    だからクリスマスが嫌いなんだ。

    誰もおれのこと覚えてやしねえ。


    「明日!? プレゼント用意する暇ないです!」


    「いらね」


    「ダメです! お祝いします!」


    その瞬間、魔が差した。

    後輩の肩を抱き寄せて、チュッと音をたてて頬にキスをする。


    「な、ななな!?」


    「祝ってくれんだろ? 明日は唇な」


    体で払えって意味じゃなくて。

    ただ単純に、おまえがほしいって思ったんだ。

    きゅん

    60

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