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  2. 吐く息が白く浮かび上がり、冷たい空気に溶けていく。

    マフラーに口元を埋めて、手袋を忘れてしまった手をカーディガンの中に引っ込める。

    「文香、ちょっと待ってて」

    隣を歩いていた千尋が小走りでどこかに行ってしまった。

    少しして戻ってきた千尋は、私の手を掴んで温かな何かを握らせる。

    「……くれるの?」

    渡されたのはペットボトルのミルクティーだった。

    「あげる。文香、好きでしょ?」

    「好き!ありがとう」

    「っ……よかった」

    「好きってその違くて……あ、違うわけじゃないんだけど」

    もう!何言ってるんだろう!

    「文香」

    ミルクティーを持った手を掴まれて、そのまま千尋の頬にくっつけられる。

    「好きだよ」

    千尋の言葉はミルクティーよりも甘い。

    「文香は?俺のこと好きじゃないの?」

    「そ、そんなことないよ」

    「言って」

    そして、時々意地悪だ。






    「好き、だよ」

    きゅん

    33

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