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  2. 昔はいじめられっ子だった。

    おれは根暗で、背が低くて、眼鏡をかけてて。

    ピアノが得意なのも「オトコオンナだ」なんて言われて。


    「え? そうだったの?」


    「意外か?」


    「だ、だって……」


    クラスのボス的な女子に気に入られるようになるとは、思ってなかった。

    根暗なのもピアノ弾くのも変わってない。

    背が伸びて、コンタクトにしただけ。


    「まわりの評価って、こんな感じで、テキトーなもんなんだよ。

    だから、おまえもあんま気にすんな」


    女子の間でいじめられてる、黒髪にマスクのおまえ。

    マスク取ったら、きれいな顔してて、ちょっと息が止まった。


    授業中、屋上、秋晴れ。

    おまえがそっと微笑む気配。


    「何度も助けてくれて、ありがとう」


    「変だよな。おれ、まわりのこと無関心なのに」


    おまえだけは、何か見過ごせないんだ。

    胸がドキドキするせいで、すごく苦しい。

    きゅん

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