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  2. おれの幼なじみは、何かに夢中になると、まわりが全然見えなくなる。

    漫画でも小説でもそうだし、今ハマってるのはスマホアプリのゲーム。

    登下校のときも、歩きながら画面ばっか見てて。


    「ほら、信号だ。前向かなきゃ危ないぞ」


    首根っこをつかまえたり、車道と逆側に追いやったり、自転車を避けるために肩を抱いたり。

    そもそも歩きスマホやめろよな、と思うんだけど。


    「見て見て見て! かわいいのゲットした!」


    ずるいんだよ、その顔。

    おまえのほうがかわいいってば。


    「おまえな、おれがいなきゃ事故ってるぞ」


    「きみがいるから安心して夢中になれるの。でも、もしかして負担になってる?」


    急に不安げな顔をするおまえの頭を、おれはぽんと叩いた。


    「気にするな。おれも、夢中になってるから」


    「え?」


    「おれがいちばん夢中になれるのは、おまえなんだ。いくらでも甘えていいよ」

    きゅん

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