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「ひなちゃん寒い?」
「えへへ、ちょっとだけ」
寒がりなくせにセーターを着てくるのを忘れるなんて、ボケボケだなぁ私。
心配そうな安堂くんに、自嘲気味な笑みを向ける
と、次の瞬間、甘い香りに包まれていて。
ドキンッと跳ね上がる心臓。
な、なんで抱きしめられてるの……!?
「安堂くん!?」
「あっためてやるよ」
甘い吐息が耳をかすめる。
「……っ」
もう寒さなんて吹き飛んじゃった。
だって体中が沸騰したように熱いんだもの。
顔が……熱い。
「あったまった?」
体を離した安堂くんは、私を見下ろすと困ったように眉を下げて微笑んだ。
「だめだよ、ひなちゃん。
自分が今どんな顔してるか分かってる?
そんな顔されたら……離したくなくなるっつーの」
気づけばまた、安堂くんの腕の中に閉じ込められていて。
──安堂くんの笑顔には、秘密がある
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