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  2. 「どんなタイプが好きですか?」


    女子に囲まれて、たびたび訊かれる。

    面倒くさすぎ。


    「好きになったら、その相手がタイプだけど」


    そう答えてた。

    でも最近、ほんとの答えを見付けた。

    放課後、誰もいない音楽室で、あんたのピアノを聴いて。


    「タイプは、本気になれるものを持ってる人」


    おれの答えを聞いて、あんたはさり気なく逃げてった。

    逃げるなよ。

    追いかけたくなるし。


    「目そらすの、やめてくれる?」


    あんたは壁に背中を預けて、うつむいてて。

    おれはあんたの顔の両脇に手を突いて、壁との間に閉じ込める。


    「あんた、ピアノに本気だろ?」


    「う、うん」


    好きになった相手こそがタイプだって。

    それ、嘘じゃなくて。

    だから、答え方を変えた。


    わかれよ、バカ。

    じゃなくて。

    ちゃんと言うから、勝手にわかんなくていい。


    「おれはあんたに本気だ」

    きゅん

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