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  2. 旧館校舎の音楽室。

    めったに人が来ないから、落ち着く。


    調理実習、サボった。

    女子に追いかけ回されるの、目に見えてるし。


    でも、あんただけは別。


    「やっぱり、ここにいた」


    来ると思ってた。

    顔、赤いよ?

    背中に何か隠してるし。

    バレバレなんだけど?


    「何か用?」


    「え、えっと……」


    ますます赤い顔してる。

    単純なやつ。


    「くれないの?

    クッキー作ったんでしよ?

    おれ、甘いものは嫌いじゃない」


    あんたはパッと顔を輝かせて。


    クッキー差し出すのは予測済み。

    差し出し方が想定外。

    包みから1つつまんで、おれの口のほうへ……。


    待ってよ!

    余裕なくなったし!


    「わたし、手を洗ってきたから大丈夫だよ?」


    そういう問題じゃない!


    でも。

    唇、吸い寄せられた。

    クッキーより甘そうな、あんたの指先に。

    キス、してしまった。

    きゅん

    22

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