ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 3件ヒットしました

  2. 「あれ、まだここにいたんだ。」
    部活を終えた私、向坂ひまりは体育館へ来ていた。

    「お前こそ、何見に来てんの」
    幼馴染の正樹(マサキ)もそれに反応する。

    体育館にはバッシュの音だけが響く。
    ……かっこいいなぁ

    「何見てんの?」
    ぼぅっとしていたら正樹の顔が目の前にあった。
    「うわぁっ!!」

    びっくりして情けない声を上げる。
    「…今、俺のことどういう目で見てたの。」
    「ど、どういう目って……。」

    俯いて赤い顔を隠す。

    中学の時は私より身長が低かった正樹が今は見上げないと顔が見れない。
    悔しい。かっこいい。好き。

    どんどん顔が赤くなるのがわかる。
    「ひまり。顔上げて。」
    正樹が頬に手を添える。
    体が反射で跳ね上がる。

    「俺の事、幼馴染だけの関係って思ってる…?」
    切ない声に胸がぎゅっと締め付けられる。

    「……私、正樹のことっ」

    目が合って0.2秒のキス。

    「……知ってる。」

    きゅん

    3

    山田らりるさんをフォロー

    通報する

  3. 私、隅田 音子(スミタ ネコ)ゆったりと眺める雲をじっと見つめていた。

    「やっぱりここにいた。」
    そう言って幼馴染の本野 理久(ホンノ リク)がやってきた。

    私達は友達以上恋人未満。
    安易に近づくと、離れて。
    かと言って、目に入らないところまでは離れない。微妙な距離。ネコみたいだ。

    「なぁ、にゃんこ。」
    理久は私をにゃんこと呼ぶ。
    理久にとって私はそれくらいのものなんだ。
    そう思ってたのに。
    「なぁに。理久」

    理久が私の髪に触れる。
    「この髪の毛、噛みつきたくなる。俺の物にしたい。」
    私の猫っ毛の髪にチュッとキスを落とす。

    「それってどーゆーこと。」
    「ネコって欲しいモノに対して引っ掻いたり、噛んだりするんだよ。」

    2人の目が合って、離れて、また合う。
    「それって俺たちだと思わない?」
    「それって求愛行動?」

    そう聞くと返事をする暇もなく私達は互いの唇に噛み付いた。

    きゅん

    1

    山田らりるさんをフォロー

    通報する

  4. コツコツと私の靴音が響く。

    私、早瀬 莉華(ハヤセ リカ)は日誌を書き終わり帰ろうとしていた。

    最近幼馴染の三山 伊月(ミヤマ イヅキ)に彼女が出来たらしい。
    相手は華奢で、羽みたいに長いまつげ、性格も良くて守ってあげたくなる。私じゃ敵わない子だった。

    私は小さい時から伊月のことが好きだった。
    少し強がり。でも寂しがり屋。運動神経は良いのにドジなところ。
    ……私の方が伊月を見てきたのに。

    「ってこれじゃ嫉妬じゃん。」
    下駄箱から靴を取り出す。

    「何が嫉妬なの」
    「い、伊月…!」
    下駄箱前に伊月が立っていた。

    「彼女と帰ったんじゃ…」
    「うん。別れた。」
    素っ気なく言って私の手をとる。

    「あいつより可愛くて、大切で守りたいやつできたから。」
    「……それって誰。」

    伊月の口から直接聞きたくて問い詰める。
    「……目の前にいてる子かな。」
    そう言ってニヤリと笑った。

    きゅん

    5

    山田らりるさんをフォロー

    通報する

▲