ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「颯斗先輩!!」


    「あれ、未里奈ちゃん?」

    「先輩、なんで帰っちゃったんですか」

    「いや、ごめん…早く休みたくてさ」

    手には鞄があって、きっとその中にはチョコが入ってる。

    そう思うとなんだか悔しかった。

    「単刀直入にいいます。私、先輩のことが大好きなんです。出会った時からずっと。あなただけが大好きなんです」


    いきなりの告白に驚いたのか目をパチパチとさせてからふわっと笑って

    「まさかチョコもらえるとは思わなかった、ありがとう。…でも君から好きって言われたくなかった。」

    私の頭をぽんぽんしながら言う。

    「俺の方が、好きだから。だから俺から言いたかったの。未里奈、好きだよってね」

    刹那、唇に温もりを感じた。

    チュッとリップ音を立てて離れたそれは、ゆっくりと弧を描いて、「これからは彼女としてよろしくね」なんて。


    バレンタインは甘すぎる。

    きゅん

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  3. 「いろり、一緒に帰ろ」

    放課後、私の幼馴染の大翔が私を呼びに来た。


    「あ、うん。ちょっと待ってね」

    帰りの支度をして大翔の元へ急ぐ。


    下駄箱で靴を履き替えて学校を出た。


    「…いろりさ、好きな人がいるって噂。ほんとなの?」


    学校を出て数分後、大翔が私に聞いてきた。

    「あー…あれか。迷惑だよねプライバシーの侵害だよまったく」


    はぁ…とため息がもれた。


    「ねぇ、ほんとなの?」


    「え?」


    瞬間、私の体がそっと押されて壁につき、大翔の左手が逃げられないように私の顔の横についた。

    そして

    「本当かどうか言ってよ」

    って小さい声で聞こえた。


    …そんな切なそうな目、しないで。

    なんてね。


    「いるよ、好きな人」


    言ってって言ったのは君なのに。


    「…俺は、お前が好きだったよ。」


    帰ろうとした私の後ろ、切ない声が静けさに溶けていった────。

    きゅん

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