ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「…先輩、卒業おめでとうございます」
    あぁ、だめだ。
    先輩のおめでたい日なのに、声がどうしても暗くなってしまう。
    だって、悲しいんだもん。
    先輩は学校でひとりぼっちだった私を、先輩1人だけだった文芸部に誘ってくれた。
    私と先輩、2人だけの時間がとても楽しかった。
    …でも、また私は1人になっちゃうんだね。
    「そんな悲しい顔すんなよ。大丈夫だって。狭山はもう1人じゃない。俺がいなくても1人じゃない。それに後輩だって来るだろ?大丈夫だって」
    先輩、なんでそんなこと言うんですか。
    私には先輩がいてくれないと、嫌です。
    「泣くなよ。狭山」
    ぽんぽんと優しく頭をなでる。
    先輩…っ。
    「なんでこんな日に優しいこと言うんですか。いつもみたいに意地悪言ってくださいよ」
    だって、そうしてくれないと…。
    先輩、私は初恋を隠したまま、先輩を送り出さなきゃいけないじゃないですか。

    きゅん

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  3. 「あっ、ゆう兄ちゃん」
    高校から親元を離れたのだが、母が「ゆうくんと同じ高校なんだし一緒に住めばいいのに」と言ったので、幼なじみのゆう兄ちゃんと一緒に住むことになった。
    ゆう兄ちゃんはすごく心配性で、私が少し帰りが遅れると言うといつも迎えに来てくれる。
    「おかえり、茉莉」
    イケメンだし優しいから、きっとモテるのにどうして私なんか相手にするんだろう。
    「ね、帰ろ」
    「うん」
    家路を2人で歩くとき、幸せだなぁって思う。
    「ねぇ、茉莉」
    「ん?なに?」
    「後ろ、誰か跡つけてきてない?」
    「えっ」
    振り返ろうとしたら、ゆう兄ちゃんに制止された。
    「追い払うから、ちょっと我慢して」
    えっ?ゆう兄ちゃん、何するんだろ…
    そう思った瞬間、ゆう兄ちゃんが後ろに回ってギュッと私を抱きしめた。
    えっ?
    すると、耳元で囁かれた。
    「大好きだよ。茉莉」
    その言葉が本当なのか、私はまだ知らない。

    きゅん

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  4. ふぁ〜、眠い。
    午後1発目の授業が数学とか、眠いに決まってるじゃん。
    外をぼーっと眺めていると、肘をコツっと突かれた。
    「宮部さん、指されてる」
    教えてくれたのは隣の席の原くんだった。
    「えっ、あ、はい!」
    慌てて立ち上がると、細田先生が不機嫌な顔で私を睨んだ。
    「宮部、37ページの問2、解いてみろ」
    えっ、全然聞いてなかった!
    教科書からその問を探すが、難しすぎて解けそうにない。
    うわぁん、みんなからの視線が痛い…
    「どうした宮部、解けないのか」
    うわぁ、細田先生さらに不機嫌になる。
    危険な予兆だ助けて!
    そのとき
    「僕解いていいですか?解きたいんですけど」
    と言って、原くんが自ら前に出たのだ。
    「原がそう言うなら…宮部、問3解け」
    「は、はいっ」
    問3なら…解けそう!
    私は前に出て
    「ありがとう、原くん」
    と伝えた。
    すると彼が言った。
    「だって困ってる宮部さん、ほっとけないから」

    きゅん

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  5. お昼休みになり、いつものように友達とカフェテリアに向かっていると、途中で新井先輩に会った。
     新井先輩は優しくて、頭良くて、誰よりもかっこいい私の彼氏だ。
    「あっ、菜穂ちゃん!」
     先輩は私を見ると、駆け寄って来てくれた。
     そして私の手首を掴み、
    「ちょ、菜穂ちゃん貸して!」
    というと、早歩きしだした。
     …あれ?先輩なんか焦ってる?
     連れてこられたのは空き教室。
     ドアを乱暴に開けると、私を中に引き込み、締めた瞬間、私を囲い込むように壁に手をついた。
    「ごめん、なんか調子おかしい…俺。ごめんね。怖いよね」
     私の肩に顔を埋めると、フゥと息をはいた。
    「菜穂ちゃんが他の男と話してるの見てやだ、なんて、思っちゃだめなのに…。俺、菜穂ちゃんのことになると自分を制御できなくなっちゃう。ごめんね、わがままで」
    「先輩…」
     こんな先輩を見て、キュンキュンしているなんて、先輩には秘密だ。

    きゅん

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  6. (……お…し…え…て……?)
     理科の授業中、私は後ろの席の瀬田に背中に触られて、くすぐったさを我慢しながら話を聞くハメになってしまった。
     新学期になり、去年も同じクラスだった瀬田疾風(せだはやて)と別のクラスになれると思っていたのに。
     また同じクラスだし、名前の順近いせいで席前後だし。
     友だちは「瀬田くんかっこいいよー。相手にしてもらえてるなんて羨ましい」って言うけど、私はぜんっぜん嬉しくないっ!
     今だって背中に文字書かれすぎて、先生の話が全くはいってこないんだもん。
    (えっと…?と…い…に…お…し…え…て…?もう、邪魔しないでよ!)
     私がパッと振り返ると、瀬田が意地悪な顔して、
    「あ、やっと振り返った」
    といった。
     その瞬間、ニカッと優しい笑顔で笑った。
     私は前を向き直した。
     何、あの顔……?
     反則でしょ。
     顔がカァッと熱くなり、紅く染まるのは知らないフリをした。

    きゅん

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  7. 「せーんぱいっ!」
     お昼休み。私が学食に向かっていると、後ろから声をかけられた。
    「ゆ、雄大くん…?」
     驚いて振り返ると、後輩の雄大くんだった。アイドルバリの笑顔で私を見ている。
     彼は中学時代の後輩で、同じテニス部に所属していた。一緒に活動することこそ少なかったものの、私を見ると必ず声をかけてくれる優しい子だ。
    「雄大くん、ここに進学してきたんだね。でも、なんでこの高校に来たの?」
     雄大くんは成績優秀かつ運動もできる、さらにはイケメンというモテ条件が全て揃ったみんなの王子様だった。そんな雄大くんがこんな中堅の高校に来たなんて、正直もったいないと思ってしまう。
    「え?僕は最初からここに進学したかったんですよ。だって…」
     私の耳に口をそっと近づけて、
    「綾乃先輩がここにいるから」
    と色っぽい声でささやいた。
    「〜〜〜!」
     私は赤面して、その場に座り込んでしまった。

    きゅん

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  8. 俺には大切な人がいる。


    すっごい好きで、たまらないくらい大好きな人だ。


    でも、そいつには、俺じゃない大事な人がいる。


    そいつが一途に思っている奴が。


    俺は、そいつが幸せになるならいいって思ってた。


    でも、違ったんだ。


    俺がこの手で幸せにしたい。


    そう思うのに時間はかからなかった。


    待ってろよ。


    俺が幸せにするから。

    きゅん

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  9. 付き合って3ヶ月の彼は、幼なじみ。

    小さいときからずっと一緒で、ずっと好きだった。

    そんな彼が、告白してくれて、本当に嬉しかった。

    それなのに……

    「え…ど、どういう事…?」

    今、私の目の前に広がるこの光景は何なのでしょうか…

    「あ?なんでお前いんの。」

    目の前にいるのは紛れもなく彼。それと…

    「ねぇ、この子ぉ、誰ぇ?」

    神無月さん。

    神無月さんは、うちの学年でも有名な美人さんで、読モをやっている。でも、女子の中では評判が悪い。

    本当はとてつもなく性格が悪いことで知られている。

    そんな彼女と彼がなんで一緒にいるの…?

    「うう……なんで…?」

    私は辛くて、駆け出した。

    きゅん

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