ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 夏休みなのに補習なんて最悪って思ったけど特別に屋上開放して貰えたし、星綺麗だし、隣には遥斗くんもいるし。

    これはこれでありかも!

    「杏奈見てみろよ、流れ星」

    「え!どこどこ!!見逃しちゃった」

    「またすぐ流れるだろ」

    遥斗くんは目を細めて笑った。

    その顔に思わず面食らってしまって、誤魔化すように空を見上げた。

    「は、遥斗くんは流れ星になんてお願いするの?」

    「んー。どうしようかな。杏奈は?」

    「私は・・・」

    遥斗くんと、

    「ベタだけど彼氏が出来ますように、かな」

    「・・・好きな人、いるんだ」

    遥斗くん一瞬暗く見えたけど気のせいかな。
    影でそう見えただけかな。

    「流れ星!はぁ、早すぎてお願いごと3回なんか言えないよ」

    「・・・俺、杏奈が好きだから。他の男のために願うのは辞めてくれない」

    フェンスに掛けていた手に重なるようにして遥斗くんの手が重なった。

    きゅん

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  3. 「もうほっといてよ!!!!」

    静かな教室に私の声だけが響き渡る。そのためすぐに静寂は訪れて私達を包み込んだ。


    「ほっとけるわけねぇだろうが」


    はじめての旭は声を荒らげた。そっちに気を取られているとふと我に返った時に私は旭の腕の中にいて、無理やり出ようと思っても思いのほか力が強くて動くことが出来ない。


    「お願いだから…離して」


    私の目からは自然と涙が零れていて胸が締め付けられるくらい痛い。


    どうして…私はもう恋なんてしないと誓ったの。それなのにどうしてこんなに胸が苦しいの?私には恋する資格なんてないのに…


    恋をするのが怖い、1歩が踏み出せない…


    「お願いだから…これ以上、私の心の中に踏み込んでこないでよ」


    旭の胸の中で思わず泣き崩れてしまう。その間、旭は一言も発さずにただただ私が落ち着くのを待っていた。


    ごめんね旭…ありがとう。

    きゅん

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  4. 【美雪】

    面会時間が終わり1人になった私は窓の外に降る雪を眺める。

    「悠輔…」

    彼の名前を呟きながら私が綴ってきた日記を1枚1枚めくっていく。

    「100万円で私の恋人になってください…か」

    今思えば凄いこと言ったけど後悔はしてないし寧ろ100万円でかけがえのないものを、一生分の幸せを貰えた。

    「私ばっかり貰ってずるいな」

    今まで何もあげられなくてごめん。でも最後に私は悠輔に『自由』‪をプレゼントできる。今まで縛ってごめんね。

    「あーあ、こんな気持ち知りたくなかったな…ますます悠輔のこと好きになってる」

    私の目からはポロポロと涙が溢れ出す。拭っても拭っても涙は止むことをしらず今まで我慢していたものが次々こみあげてきて苦しくなる。

    死ぬのが怖いとかそんな理由なんかじゃない

    ただ、悠輔のそばにいたい…ただそれだけ

    「生きたいよ…」

    私の声は静寂な病室の闇へと静かに消えた

    きゅん

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  5. あーあ、補習とか最悪。でも秀也が英語得意だから教えてもらお!!

    秀也(しゅうや)は私の幼馴染で、ずっと大好きな人

    教室に戻ると彼が本を読みながら待っていてくれた。やっぱり優しいな…

    「おー、未来(みらい)」

    秀也に声を掛けようとしたら教室の前で仲の良い先輩に声をかけられた

    「なんだ補習か?」

    「ちょ、返してくださいよ〜!用ないなら行きますよ?」

    私は先輩の手からプリントを奪ってそう言えば先程とは打って変わって先輩の顔は真面目なものになった

    「俺、お前のことが好きなんだ」

    「えっ!?」

    その声は当然、幼馴染の秀也にも聞こえていたみたいで鞄を持ち教室から出てきた

    「よかったな?お前、先輩と仲良かったもんな。お幸せに」

    そう告げると走って行ってしまった

    「ちがっ!!待ってよ秀也!!!」

    私の声は虚しく廊下に響き渡っていた

    私が好きなのはずっと前から秀也だけなのに

    きゅん

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  6. 今日、幼なじみに恋をした

    「なのに告白現場遭遇とか最悪…」

    そばに居るのが当たり前だと思ってたのに

    「1人で帰るって…こんな寂しいんだ」

    「おい咲良!!」

    振り向くと日向は息を切らしながら私の方に走ってきた

    「どうしたの?」

    「ふざけんな…なんで俺を置いてくんだよ」

    いつものようにふざけて私の頭を軽く小突くが今はそれが苦しい

    「う……ごめん」

    喉に言葉が詰まって上手く答えられなかった

    「…何かあったのか」

    「え!何も無いよ」

    明るく笑ったつもりだったがどうやらお見通しのようだ

    「何年お前のそばにいると思ってんだよ。嘘つくな」

    そう言って私の髪の毛をくしゃくしゃに撫でた

    お願いだから…そんな事しないで

    「言えよ」

    言わないよ…苦しめるだけだから

    「ばーか!何カッコつけてんの!」

    「お前っ…人が心配してんのによ!」

    だから、好きって想うのは許してね

    きゅん

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  7. クリスマスイブ、私達は学校に来ていた。学校でクリスマス会をやるため先生と二人内緒で準備していた

    決して苦じゃない。大好きな先生と一緒だから

    「先生!終わったよ」

    「美優、二人の時は?」

    「…たかくん」

    先生の名前を呼ぶと、よく出来ました。と頭をポンポンと撫でてくれた

    「悪いな。折角のクリスマスにどこも連れて行ってやれなくて」

    私達の恋は誰にも秘密なため、どこにも出かけられない。普段は遠いところに行くがこうも人が多いとどこで出くわすかが分からない

    「ううん!たかくんと一緒にいられるだけで幸せだから」

    私が笑うと口付けられた

    「美優、メリークリスマス」

    そう言って窓に映る自分の首にハートのチャームがついたネックレスが付いていた

    「クリスマスプレゼント」

    私は嬉しくなって思わず飛びついた

    「大切にするね!」

    たかくんは腰を優しく抱き留めてくれる

    「好きだよ、美優」

    きゅん

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  8. 街中がクリスマスネオンで彩る中、俺は必至にある場所に向かって走る。

    あいつを探して。

    広場には大きなクリスマスツリーが飾られてあり近づくに連れて人が多くなる

    「ああ!クソっ、人が邪魔だな!!」

    急ぎたいのに。クリスマスなんて行事のせいで甘々になっているカップルのせいで中々前に行けない

    でも。俺は見つけた、彼女を

    「…なにやってんだよ有菜」

    「隼人」

    か細い声で俺の名前を呼ぶが決してこっちを振り向こうとはしない。だから俺も後ろから話しかける

    「…ほんと馬鹿だよね私も。あんな人に騙されるなんて」

    有菜の小さな身体は震えていた。泣いているのか寒いのか分からなかったが取り敢えず自分のマフラーを、彼女に巻いた

    「隼人これ」

    「いいから付けてろ」

    無造作に彼女に巻いていたら手に暖かなものがあたった。

    瞬間、今まで抑えていた感情が爆発し後ろから抱きしめた

    「泣くな。笑えよ」

    きゅん

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  9. 私は化学が嫌いだったが今年から新しくきた先生のおかげで私は化学が好きになった
    和田 夏先生。化学の先生であり、私の義兄…そして恋人
    義理でもお兄ちゃんだから恋愛しちゃいけないことは分かってるが互いに惹かれ合い内緒の恋を始めた
    「じゃあ例題やってみろ」
    お義兄ちゃんが言うとみんなは解き始めた私も集中してやろうと思ったが訳分からんモル濃度?モルモットみたいな可愛い名前してるのに問題は可愛くない
    「…わからない」
    「こんな簡単なのもわかんねぇのか〜?」
    不敵に笑いながら隣の席の秋が話しかけてきた。反抗したいが化学だけは得意なやつなのだ
    「仕方ないな、この俺様が…」
    「藤原。この問題はこう解くんだ」
    丁寧な字で私のノートに書き込む。計算式を書いたあと、端に『好きだよ』と書き込まれた
    「先生!」
    振りかえると口に笑みを浮かべながら人差し指で内緒のポーズを作っている




    2人だけの秘密がまた出来た

    きゅん

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  10. キュッ、キュッと上靴独特の音が体育館で鳴り響く

    私たち、1年生の隣のコートでは3年生の先輩達がバスケを行っている。

    私はある人をずっと目で追ってしまう。

    バスケ部の結城 睦先輩。身長が高くていつも無表情な先輩…そんな先輩に告白されて付き合うことになったけどまだデートすら…一緒に帰ったこともない

    「私、告白されたよね…?」

    「りんご!危ねぇ!!」

    同級生の大倉 凛人が声をかけた時には既に遅し。ボールが私の頭に思い切り当たって倒れてしまった

    頭がグラグラする。私の周りには沢山の人がいるのを薄目で確認できた。

    「先生、俺保健室連れてきます」

    「大倉頼んだ」

    凛人が私の体に触れようとした時、後ろから違う人にひょいと抱き上げられた。
    正体は結城先輩だった

    「りんごは俺のだ。触るな」

    先輩…好きです。大好きです

    心の中でそう言い、腕の中で揺られながら保健室に向かった。

    きゅん

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  11. 「もう全然わかんなーい!!なんでこんな遅くまで勉強しなきゃなんないの…」

    私は物理のテストで赤点をとってしまったため、1人悲しく教室で補習を受けていた。

    でも、一番最後の問題が分からなすぎてこんな遅くまでやる羽目になったのだ。

    「西条、出来たか?」

    「わかんないよ!問題難しすぎ!」

    先生は私の問題を見るため顔を近づけた。なにか説明してくれてるけど先生の顔が近すぎて全く頭に入らない

    「おーい、聞いてんのか」

    「あ、ごめん…」

    全く、と言って先生は優しく私の頭をコツんと叩く。先生が触れた所は熱が帯びたように熱い

    「なんで俺がこの問題だけ大学入試使ったか知ってるか」

    「え!これ大学入試問題なの!?」

    どうりで難しい訳だ

    「ちこ」

    不意に先生は私の名前を呼んだ。見ると不敵な笑みを浮かべている

    「最近男に色目使ってるらしいからな、躾し直しだ。……お前は、俺のものだろ?」

    きゅん

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  12. 町中や人々はクリスマスライトに照らされているのに私の心だけは暗く閉ざされている

    「先輩?」

    前から見知った顔が歩いてくる。友達も一緒のようだが何か話したあと一人でこっちに向かって来た。

    「先輩、今日彼氏と一緒じゃ」

    「んー、別れちゃった」

    暗くならないように笑って答えて見せた。上手く笑えてるかな…後ろに回した手が震えてる

    「なんで笑ってんの?」

    「え?」

    「辛いなら泣けばいいじゃん」

    「でも…」

    言葉の途中で抱き寄せられた。その温かさが今の私には辛い

    「ちょ、颯!離してっ」

    「俺しか見てないから泣けよ、先輩。」

    その優しさに今まで我慢していたものがプツッと音を立てて次から次へと涙が零れ落ちる

    「先輩、俺にしなよ」

    その言葉に驚いて視界がぼやけたまま顔を上げる。そして、もう一度ゆっくり言った

    「俺は先輩が好きだ」

    きゅん

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  13. 「お〜い、華?」

    「もう、先生なんて知らないっ」

    こんなの私のわがままだって分かってるけど、この場所は先生の素が見れる唯一の場所で私だけしか知らないと思ってたのに

    「はぁ、あのさ何でそんなに落ち込んでるか分からんが取り敢えず元気出せよ?」

    先生は後ろから私を抱きしめてくれる。さっきまで吸っていた煙草の匂いが私の鼻を掠める。

    「華、可愛い顔が台無しだぞ?」

    先生は私の両頬をきゅっと優しく抓る。

    先生はずるい。私のいつも先を行くし、それだけで幸せを感じている私も単純だと思うけど…それでも先生はずるい。

    「嫉妬してる華も可愛いよ」

    私の耳元で囁く。その声に腰が砕けそうになった。

    「せ、先生!気づいてるじゃないですか」

    「焼きもち妬いてくれる華が可愛くてな。俺、お前に溺れるほど恋してんだぞ?責任取ってもらわなきゃな」

    そっとキスを交わした。

    やっぱり先生はずるい。

    きゅん

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  14. 「いたいた。どうしたんだよハム子」

    「私ハムスターじゃないです!!」

    先輩は私のことをいつもペット扱いしてくる。一応、彼女なのに…それにいつも可愛くて綺麗な女の人と一緒にいるし

    「ハム子?」

    私のことなんて好きじゃないのかな…先輩にとって私は遊びなの?

    「私は先輩が好きです。大好きです。でも先輩は私のことペットとしてしか見てくれないんですか?」

    先輩は驚きの顔を見せたあと、バックを投げてフェンスにもたれ込んだ

    「な、わけねーだろ。」

    「ホントですか?私なんて___」

    言いかけた瞬間、強い力で抱き寄せられ言葉が紡げなくなる。

    「いくらハム子でも、お前を侮辱する言葉は許さねぇ」

    その優しさに思わず涙が零れてしまった

    「お前が不安に思うなら、今後は女となるべく関わらない」

    先輩は私の目に優しくキスを落とす

    「俺には由真だけだ。他のものなんてどうでもいいくらい愛してる」

    きゅん

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  15. 「先生!」

    谷川先生に会うため毎日のように保健室に通っている。

    「心愛」

    私の名前を呼んでくれるのが少しくすぐったい。前までは『橘』と苗字呼びだったから

    「心愛、香水つけてる?それに化粧も」

    先生が気づいてくれたのが嬉しくて思わず頬が緩んでしまう。

    でも、いつも私だけが好きなのが嫌で悪戯心が芽生える。

    「ううん、蓮くんがやってくれた!これが男好みの化粧なんだーとか言って」

    私の顔には、友だちのがやってくれた化粧が綺麗に残っている。ピンクのチークとリップに甘いお菓子のような匂いのする香水を付けてもらった。

    「………」

    でも、先生は黙ってしまった。悪戯しすぎただろうか

    心配になって顔を除くといきなり深く口付けられた。

    「え、せ…んせい?」

    「愛してるから…男好みの化粧すんな。俺が居るだろ」

    その発言に嬉しく思いながら先生の背中に手を回した。

    「うん!私も好きっ!」

    きゅん

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  16. 俺は部活に集中出来なくて、余所見をしていたら怪我をしてしまった。と言ってもただの擦り傷程度だが。

    「悠真!!」

    いきなり保健室のドアが開いたと思ったら俺の一つ下の幼なじみ一之瀬 莉々奈がテニスウェアのまま勢いよく入ってきた。

    「莉々奈、なんでここに」

    俺がそう問うと彼女の目から大粒の涙が溢れ出す。

    「馬鹿!心配させないでよ…怪我したって聞いて私…わたしっ」

    背は大きいが俺には小さく見えるその身体を震わせながら俺に近づく。彼女から香る香水でもないクリームでも無い自然な甘い香りが俺の鼻を掠め理性を揺るがす。

    「最後の試合なんだから、万全の体制でやってよ」

    運動が大好きで、真っ直ぐな彼女。そんな莉々奈を抱きしめてた。

    「えっ、ちょっと悠真!こんな所誰かに見られたら…」

    彼女の言葉を遮るように強く抱きしめる。今までひた隠しにしていた想いがとうとう口から零れ出た。

    「好きだ」

    きゅん

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