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  2. また、やつの気配が近付いてきた……

    「ねぇ、何してんの?」

    いつものことだから、無視。

    あまり関わってこないでよ。注目の的になるでしょ!こやつは、学年1の社交的イケメン。それを自覚してか、そうでないのか私にいつも、ちょっかいをかけてくる。だから、苦手。

    聞いてる?と離れる様子もない。何でいつも私なの?みんな見てるし、本当に止めてくれないかな。

    みんなの視線が集まり、耐え得られない私を覗き込んできた。思わず、仰け反る。

    「何でいっつも無視すんの?」
    「……自覚無いの?」

    みんなから注目を浴びてるのに。彼は何か、考えている。

    「それって、俺のこと好きってこと?」
    「全っ然違う!」

    目を輝かせる。だから、慌てて否定をしてしまった。

    すると、覗き込んできた彼は、スッと私から離れた。

    「ごめん。バイバイ」

    それだけ呟いて、教室を出ていってしまった。あんな悲しい顔、初めて見る。

    きゅん

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  3. 憧れの先輩にブツを持ってきた。

    手作りは「重い」と思い、買ったものを選んだ。

    箱のデザインも結構、凝っていて良く見えるでしょ!

    すると、少し先に先輩の姿を見つけ、私は駆け寄る。

    「先ぱ──

    言葉を止めた。

    良くみると、先輩の手には可愛らしい紙袋があった。

    しかも、その中には、たくさんの女の子達から貰ったであろう、チョコレート達が。

    そんなたくさん甘いもの貰っていたら、私のなんて要らないか……。

    私は慌てて、持っていた控えめな紙袋を後ろに隠す。

    「せ、先輩!さすがですね!チョコ、たくさん貰って……胸ヤケしちゃいますね、あ、愛情がいっぱいで」

    なんちゃって!と茶化してみる。

    そして、そのまま通り過ぎようとしたら

    「おい、待てよ」

    手首を掴まれた。

    「他の人からとか、あんま意味無ぇよ」

    先輩の顔は真っ赤に染まっていて。

    「お前からは……あ、愛情貰えねぇの?」

    きゅん

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  4. 「テスト期間って、早く帰れるから良いよね」

    「おう」

    幼なじみと、まだ昼間の通学路を帰る。

    「ねぇ、このまま遊びに行かない?」

    「勉強しろ」

    こちらも見ない幼なじみの真面目な返答に、思わず言葉が詰まった。

    ちょっとくらい、良いじゃん。

    不意に幼なじみと目が合った。

    「お前ってさ、彼氏とかいねぇの」

    「急に何。いないに決まってんじゃん」

    「何で」

    「何でって……そっちこそいないの?彼女」

    「いたらどうする?」

    私はまた、言葉を詰まらせた。

    「どうするって、聞いてんの」

    「べ、別に。どうもしない」

    私がそう返すと、幼なじみの方からの返事が来なかった。

    顔を見ると、何故かしら淋しそうな表情をしている。

    「え、ど、どうしたの」

    「彼女……なってよ」

    周りの景色のスピードが、ゆっくりになっていく。

    「ずっと好き過ぎて……そろそろ関係変えたい。俺だけ?」

    きゅん

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  5. 先輩の教室の前。同じ塾に通う先輩に、借りていた参考書を返しにきた。出入口で深呼吸をすると、先輩が出てきた。

    「あ、こんにちは」
    「お。俺に会いに来てくれたの?」

    本当に嬉しそうにしてくれる先輩は微笑ましい。参考書を手渡し、別れようとすると、先輩に手を掴まれる。

    「…もう行っちゃうの?」
    「用は済みましたから」
    「つれねぇなぁ。もうちょっといてよ」
    「だって……」
    「そのつれないとこも好きだけど。俺としては、やっぱ物足りねぇんだよな」

    そう言って、手首を掴んでいた手をずらし、指を絡めてくる。ちょ、ただの先輩のくせに!

    「待って…先輩、何して

    焦る私を見て、先輩は頬を少し赤く染めて笑っている。その笑顔に、何だか照れてしまう。

    「先輩…!」
    「顔真っ赤だ。可愛い」

    私が声を詰まらせると、先輩が悪戯っぽく微笑んだ。

    「困ったな。こんなことしてたら、もっと物足りなくなっちまうな」

    きゅん

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  6. 夏休みに入るの前日のこと。

    帰る間際、仲良しの男友達が「花火大会、俺と一緒に行ったりしない?」と声をかけてきた。

    そのときの彼が、自信が無さ気に言うので、珍しく思った。

    『いいよ』

    『マジで?!ありがとう!じゃあ、その日、駅前に集合でいい?』

    『うん』

    『じゃ、楽しみにしてる!』

    そう言って、駆け足で教室を出ていった彼の背中を見送った。

    そして、当日。

    今は改札の向こう側の人混みの中、落ち着きの無い彼の背中を見つけた。

    「お待たせ。ごめんね。遅くなっちゃって」

    声をかけると、彼は振り返ってくれたものの、返事は無い。

    「怒ってる…?」

    「いや、全く怒ってない!そうじゃなくて…浴衣姿、いいね。何て言うか、その…たまんない」

    「…ありがとう」

    「ヤバい…」

    真っ赤な男友達は、私に手を差し出した。

    「そんな姿ではぐれられたら困る。頼むから、手繋がない?」

    きゅん

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