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  2. 私はモデルをしている。
    モデルといってもファッション誌を飾るものではなく、絵のモデルだ。

    『モデルになってほしい』

    最初、それが自分に言われたとは思えなかった。
    しかも女子から人気の皐月先生にだ。
    思わず後ろを確認すると、「君に言ってるんだよ」と笑われた。

    モデルとしてスカウトされてから三ヶ月。
    静かな美術室の空間
    油絵の具の変な匂い
    三時間じっと座る事

    沢山の事に慣れたのに

    「ちゃんと、こっち見て」

    皐月先生の顔を見る事には、未だに慣れない。

    「ねえ、モデルをしている時、何を考えているの?」

    言えなかった。
    皐月先生に見つめられると、先生の事しか考えられなくなってしまうのだ。




    モデルが終わった日、先生は絵のタイトルを教えてくれた。

    「独占欲」

    絵の中の私は顔を赤くして、熱に浮かされた恋をする少女の顔をしていた。

    恋をする事とは、誰か一人を独占する事なのだ。

    きゅん

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