ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「だーかーら!ここの線は越えないでって何度も言ってるでしょ!」
    只今私は意地悪なあいつにお説教中。
    「んー無理」
    「はぁー」
    大家さんの手違いで同居することになったのはいいものの、こいつには日々悩まされている。
    「夜雷鳴ったらどーするんだよ?」
    「うっ、それは…」
    本を並べて作った壁には二つ理由がある。一つはプライバシー保護のため。そして二つ目は…
    「お前ほっとけねーんだけど」
    こいつをもっと好きにならないための自己制限でもあったりする。いつも毒舌なくせに、
    「何その顔。反則なんだけど」
    たまに甘い。
    「じゃ、じゃあ…雷の時だけ、手握ってて」
    「っ、もう限界」
    ぐいっと腕を引かれてあいつの温もりに包まれる。
    「ちょっと何してー」
    「黙って」
    ちゅっと柔らかい感触が唇に触れる。
    日々こいつにドキドキさせられっぱなしな私。
    ただの同居人…なんて無理だよ。
    「ねえ好き」
    「…俺も」

    きゅん

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  3. 自分の震える指先を軽く睨む。やばい…視界が歪んでくる。
    私…大好きな先輩に振られたんだ…
    あっ…床に涙が一粒吸い込まれてゆく。だめだ…っ、みんなが見てる。いつものしっかりした私でいないといけないのにっ。私なんかが泣いたらー
    「先輩何してんの?」
    低い声が聞こえて慌てて振り返る。滲んだ先に少しだけ驚いた表情をするあいつがいる。
    「ハアー…バカじゃねえの」
    ぐいっと腕を引かれてあいつの胸板にぶつかる。
    「ちょっ、何してんのよ!」
    キリ長の瞳と視線が交わる。生意気なあいつの前で泣くなんて絶対にいや、だめっ…
    「いつまで強がってんすか?」
    ふわっと甘い香りに包まれて息が止まる。
    「俺の前でくらい素直になりなよ」
    ドキッ。
    あれ…なに、この違和感。
    骨ばった指先が濡れた頬に触れる。
    「他の男のせいで泣くなんて、許しませんから」
    っ…
    「先輩、これからは俺のことで泣いてくださいよ」

    きゅん

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  4. 彼女らがいなくなると、一歩、二歩と近づいてくるあいつ。
    「あいつらに何言われた?」
    「盗み聞き?」
    ってからかう。
    「んだよ、文句あんのか。」
    「別に?」
    「つか、あいつら友達じゃねーだろ。」
    「合コン。誘われたから、行くの。」
    「は?バカだろ。どうせ人数合わせだろ。」
    眉間にしわを寄せる竜馬に、少しだけムッとする。
    「別にそれでいいし。」
    「良くねーんだよ。」
    「何が?」
    「合コンってわかってんのか?」
    「当たり前でしょ。恋人探しでしょ?」
    「飢えてる男が集まってくんだよ。」
    「は?」
    「とにかく行くな。」
    竜馬はそれだけ言うとわたしに背を向けて教室を出て行った。
    なんなのよ。
    どうせ人数合わせなのに、どうしてかムキになっている自分がいた。

    あんたのことが好きなのに。
    あんたは気づかないんだから。
    わたしに彼氏ができてもどうせ何も思わないんだろうな…。
    竜馬のことこんなにも好きなのにー

    きゅん

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  5. 「は?お前何その格好」
    どうしてかすごく不機嫌そうに教室に入ってきたあいつは、想像通り私の服装を見て眉をしかめている。
    「文化祭のメイド服。試しに着てみたの!」
    「今すぐ脱げよ」
    いくら似合ってないからって、そんな言い方はないじゃん。
    「別に似合ってないのわかってるから」
    するとどうしてかあいつは盛大にため息をついた。
    「バーカ」
    「は?」
    「逆だよ逆」
    「何が?」
    ぐっと距離が近づいて、思わずドキッとしてしまう。
    「かわいすぎんだよ」
    「…えっ?」
    頬をふにっと掴まれてドキドキと心臓が加速する。何よ、あいつ相手に…!
    「この服装他の男に見せんなよ」
    「な、なんで?」
    「はあー…それ、俺に言わせる気?」
    グイッと腕を引かれてあいつの温もりに包まれる。いつの間にこんなに男らしくなったんだろう。甘い香りが私をおかしくする。
    「お前が好きなんだよ」
    幼なじみのあいつとの恋は、まだ始まったばかり。

    きゅん

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  6. 「凛…!」
    大好きな声が聞こえて、廊下で足を止める。
    振り返れば、大好きな君が私に向かって歩いてくる。
    いつも家で見る姿とはまた違って、新しい光を知れたみたいでわたしの血がさわぐ。高校生に囲まれて、キラキラしている中を堂々と歩く彼は、やっぱり輝いて見えた。心なしか周りの生徒のひそひそ声が聞こえてくる。生徒の動揺が波になって伝わってくるような気がした。
    いろいろな眼差しを感じる。
    好奇。
    嫌悪。
    尊敬。
    恐れ。
    やっぱり光は普通の人とは違うんだって、改めて感じた。
    それとと同時に、こんなにすごい人の隣にわたしがいてもいいのか、不安が大きくなった。
    こんなにボロボロで、光もない、ただの少女。
    光は何も言わなかった。ただわたしの顔を見て、安心したように小さく口角をあげた。この顔に、わたしはそそられるんだ。
    「帰るか。」
    小さく頷いて光の後を続く。甘い香水の香りが鼻をかすめる。大好きな光の匂い。

    きゅん

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  7. ーガラっ
    「…あ」
    いきなり低音な声が聞こえてバッと振り向けば、そこには若干息を切らした悠がいた。
    「…何してんの?」
    怪訝そうにだだっ広い教室をわたしとをリンクするように眉をひそめる悠。無造作にスクールバッグを肩にかけ、制服のワイシャツの第三ボタンだけはずれている悠がそこにはいた。
    「お前…掃除か?」
    「うん…まあ」
    「班の人誰?」
    どうしてかいつもより低い声に少しだけ驚く。
    「えっと」
    「……お前一人?」
    結果的にはね。
    「みんな用事があるみたいで、」
    「は?」
    悠が少しだけ荒らしくずんずんと近づいてくる。
    「五人もいるのに?お前だけ?」
    妙に尖った喋り方にビクッとする。
    「ごめん…俺がいればちゃんとあいつらに言えたのに」
    わたしが雑巾をもう一度絞ろうとすれば、スッと悠の手が伸びてきてわたしの雑巾を奪った。
    「…手伝ってくれてありがと」
    「バーカ。当たり前だろ」
    悠はきっと優しすぎる。

    きゅん

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  8. ガラっ。図書室の戸が開いた。こんな時間に図書室来るなんて、どんな人だろう。わたしは興味本位で振り返った。
    っ!!!
    「相川?」 
    「橘?」
    え?なんでいるの?白石さんと仲良く帰ったんじゃなかったの?
    「どうしたの?」
    「いや、そっちこそ。」
    そう言いながら相川の視線は大量に積まれたプリントに釘付けになった。
    「てか、は?なにそれ?」
    「あー、雑用…的な?」
    相川は思いっきり顔をしかめる。
    「なんでそんなの引き受けてんだよお前。」
    相川はだるそうに前の椅子に腰をかけながら、プリントにてをのばす。
    「え?なにしてんの?」
    「こんな大量な雑用しているお前ほっとけるかよ。」
    ぼそっとそうつぶやいて、ホッチキスで止め始める相川に、わたしは不覚にもドキッとする。
    わたしのために…手伝ってくれてるの?
    「本当に…ばか。」
    わたしは思わずつぶやいた。
    「は?」
    そんなことするから、期待しちゃうんじゃんか…

    きゅん

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  9. 「あ、ババア発見」
    私が知っている限り、教室のドアの前に立っているあいつの口の悪さが改善されたことは一度もない。
    「何?」
    「バカな幼馴染をからかいにきた」
    少しだけ細められたその鋭い瞳に胸の鼓動が加速する。
    「んー、でもなんか今日のお前ババア感ねえな」
    スッと冷たい指先が首筋に触れて、思わず体が固まる。
    「ネックレスつけてんじゃん」
    「…た、たまたまだし」
    当たり前じゃん。蓮が唯一まともに買ってくれた誕生日プレゼンなんだから。バカで意地悪で仕方ないこいつだけど、一応ずっと一途に恋してきたつもりだ。
    「あ、それ…」
    その時、ふと蓮の首元でキラリと光るものを見つけて、思わず息が止まる。
    「…俺はたまたまじゃねーんだけど」
    「え…?」
    「バカなお前が買ってくれたんだぞ?」
    「どういう…」
    「はあー…一回しか言わねえから」
    グイッと腕を引かれて甘い香りに包まれる。
    「お前が好きだっつってんの」

    きゅん

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  10. ぶっきらぼうに言葉を発したあなたと視線が絡まった瞬間、胸が高鳴ったの。

    雪を溶かすほど熱い、最初で最後の恋をしたいと私は願った。

    オーロラが見たいって想いよりも強く、

    100万円なんかでは足りないほど、

    あなたとー

    舞い散る雪の粉のように不確かで、心ここにあらずだった私に奇跡をくれたあなたとー

    ……嘘でもいいから、恋をしたかった。

    もしも、神様がもう一度私に人生を与えてくれるのなら、

    お金という条件なんてなしに、

    あなたと普通な恋を育てたかった。

    ガラス細工に映るあなたの綺麗な横顔を見て、胸が痛くなる。

    あと何回私はあなたと笑い合えるのだろう、と。

    私が消えて残るのが、冷たい抜け殻だけだとしても、

    あなたへの熱い恋心だけは消えないから、

    だからー

    あなたは呆れてしまうかもしれないけれど、

    最初で最後の本気の恋を、悠輔、あなたの温もりの中でさせて欲しいの。

    きゅん

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  11. ぶっきらぼうに言葉を発したあなたと視線が絡まった瞬間、雪を溶かすほど熱い、最初で最後の恋をしたいと願ったの。

    悠輔、

    私はオーロラが見たいって想いよりも強く、

    100万なんかでは足りないほど、

    あなたにー


    舞い散る雪の粉のように不確かで、心ここにあらずだった私に奇跡をくれたあなたにー



    ……恋をしてしまったの。



    もしも、神様がもう一度私に人生を与えてくれるのなら、




    お金という条件なんてなしに、




    あなたと普通な恋がしたかった。





    ガラス細工に映るあなたの綺麗な横顔を見て、胸が痛くなるの。






    あと何回あなたは私に笑いかけてくれるのだろう、と。





    私が消えて残るのが冷たい抜け殻だけだとしても、



    あなたへの熱い恋心だけは消えないから、




    だからー




    最初で最後の本気の恋を、悠輔、優しいあなたとしたいと願ったの。

    きゅん

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  12. 「んー聞こえない」
    目の前で意味深な笑みを浮かべて私を見下ろしているのは、かっこいい顔を台無しにするほど意地悪な性格を持つ先輩。
    「す、好きです…」
    消え入るような声でそう呟けば、グイッと顎を持ち上げられて、先輩の細められた瞳と視線が交差する。
    「よくできました」
    憎いくらい綺麗な笑顔に心臓が壊れそうだ。
    「っ、先輩、」
    ーチュッ
    「可愛いすぎの刑」
    「なっ///」
    もう。いつもいつも私の前を歩いている先輩。たったの一年の差なのに。
    私ばっかりドキドキしてて悔しい。
    「先輩!」
    「なに、」

    ーチュッ
    …。

    「…やべえ」
    そんな声が聞こえた瞬間、私はあっという間に先輩の大好きな温もりに包まれていた。
    「ちょっとは…ドキッとしましたか…?」
    「…バーカ」
    先輩は小さく笑って私の手を彼の胸に当てた。
    「当たり前だろ。お前が好きすぎて、毎日心臓持たねーんだよ」
    今日も激甘な先輩に溺れそうです。

    きゅん

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  13. 私の運命の風向きを変えた男は、どこまでも強く、残酷で、ー…




    闇色に底光りする彼の瞳はどこまでも黒く深い。



    月光に浮き上がる彼の赤は、完全なるDEVIL。



    彼に名など必要なければ、存在さえしない。



    どんなに暗く涙色の世界であっても、決して絶えない光を放つ彼に、いつの日かわたしもなれるのだろうか。





    名はあるが光らない。


    名はないが光る。





    真っ暗闇の中、月光を浴びる彼になりたい。




    想像を絶する物語が、今、幕をあける。







    ー…………そして、どこまでも優しかった。







    暗く息苦しい人生という道路を照らすのは、闇夜に映える黄金色の絆でした。



    *Darkest White*

    DreamBig

    きゅん

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  14. 息を切らしながら水を流し込んでいると、ふにっと頰を引っ張られる。それだけで胸がドキッと高鳴る。
    「ククッ、大福見てえな顔」
    ツボにはまったのかカラカラと笑い続ける彼は、小さい頃から一つも変わっていない。変わったのは私の彼に対する気持ちだけだ。
    「試合、頑張れよ」
    「う、うん」
    何よ、いきなり。
    突然の応援にまた心臓が騒ぎ出す。
    「男バスそろそろ引退じゃん?だから、お前の試合見るのもこれで最後なんだなって思ってさ」
    あんたがいないコートなんて…寂しいじゃんか。
    「だからお前がシュート決めたら伝えたいことある」
    「え?」
    ポンと頭を撫でられる。試合開始の合図とともに、バカなあいつの言葉に背中を押される。ゴールなんてきめてやらなー
    「ナイッシュー!」
    私の体は心には嘘をつけない。
    その時、いきなりグイッと腕を引かれて汗と太陽の匂いに包まれる。
    「バカ、そんなすぐ決めんなよ」

    「好きなんだよ」

    きゅん

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  15. 掃除だから仕方ないってわかってる。たまたまあの子とあいつが同じ雑巾係なだけで、無愛想なくせに笑ってるのも、全部掃除だからってわかってるつもり…
    「…かわいすぎ。」
    「へっ?」
    不意に大好きな匂いと影が近づいてきて、バッと顔を上げる。
    「何?嫉妬してんの?」
    余裕そうに緩く口角を上げるこいつは相変わらず意地悪だ。
    「は?誰があんたなんかにー」
    「あっそ。じゃあ戻る」
    本当に踵を返そうとする彼の制服の裾をギュッとつかむ。毒舌で腹黒いけど、こう見えて一応私の彼氏だったりする。
    「…嫉妬してるよ?悪い?」
    「お前っ…はあー」
    グイッと強引に腕を引っ張られて大好きなあいつの温もりに包まれる。
    「そんな顔、他の男に見せるんじゃねえよ」
    「どうせ可愛くないもん」
    「…バカだろ。この俺が惚れたお前だぞ?」
    ーチュッ
    「…うぜえんだよ…可愛すぎて。」
    「っ〜!」
    クールな彼氏の激甘な一面に溺れそうです。

    きゅん

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  16. 毎朝寝癖が跳ねてるところとか、

    上下ねずみ色の服を着ているところとか、

    くだらない話ばかりしているところとか、

    ちょっと猫背なところとか、

    大きな声でくしゃみをするところとか、

    マイペースなところとか、

    冗談ばかり言っているところとか、



    好きになる要素なんて絶対にない君なのに…



    君のくしゃっとした笑顔で胸があったかくなったり…。




    君なんて全然恋愛対象なんかに入らないのに…





    君の冗談に笑ってしまうのはなぜ?




    ねえ、この気持ちって…なに?



    綾瀬穂花 (Ayase Honoka)


    いつも一人で桜を見上げている少し変わった少女。




    結城悠 (Yuki Yu)


    冗談ばかり言っているマイペースなムードメーカー。




    君の冗談の本当の意味、わたしはまだ知らなかった。



    *君じゃないとダメなんだ(完)
    DreamBig

    きゅん

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  17. 「はーい隙あり」
    そう言って口角を上げるのは、お世辞でも性格が良いとは言えないあいつ。
    「んー美味い」
    「最悪!最後の一個だったのに」
    「へえー」
    興味なさげに流し目を向けるあいつに、不覚にも心臓が跳ねる。するとあいつは何を思いついたのか、ズイッと顔を近づけてくる。ふわっと香る甘い匂いは、盗み食い確信犯。
    「トリックオアトリート」
    ち、近いってば!
    「だ、からー」
    「じゃあ、イタズラ志望?」
    クスッとあいつは笑うと、耳元で言う、「キスしちゃおっか?」
    「なっ〜」
    「…なーんて、するわけねえだろバーカ」
    そう言って離れるあいつ。
    「ま、って!」
    怪訝そうに振り向く彼は、長年の私の片想いの相手。
    「いい…よ」
    「は?」
    「…イタズラがいい」
    「っ、バカだろ?ずっと我慢してるこっちの気にもなれよ…っ、」
    「好きだからー」
    ーチュッ
    「バーカ、俺もだよ」
    ハロウィーンナイトは甘いチョコの味がした。

    きゅん

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  18. 俺は…報われない恋をしている。

    透き通った瞳で俺を振り返り、甘い桜の香りに包まれた彼女は、すごく綺麗だった。塩辛い味がした。俺の分も笑って生きろ。そう伝えたかった。

    君の思い出は、淡くて切ない。
    悠はいつだって人の笑顔を見るのが好きだった。
    まだ着慣れないパリッとした制服を着て、ふわっと笑っていた君。胸の奥が熱くて、鼓動がドキドキとうるさかった。
    君が来年もいるのなら、そしてずっといるのなら、きっと私たちはそれぞれ自分の道を歩んでいくだろう。だけどもしかしたら…お互いの愛する人は、私と悠になるのかもしれない。そしたらおばあちゃんになるまでずっと悠と笑って生きて行きたい。でもそんなのはただの私のわがままなんだ。私は離れていても、悠がどこかで笑っているのがわかればそれで充分なのに。
    ねえ悠。
    悠が好き。
    そう言ったら、
    「バーカ」って君は笑うだろう。

    私は…報われない恋をしている。

    きゅん

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  19. こんな私だけど、一応好きだった。
    「ねえ!」
    今日皆んなに冷やかされて照れてた君。やめろよ、なんて笑ってたけど、私の心の方がやめてよって叫んでた。
    「何?」
    いつもみたいにそっけない君。最後くらい…私を見てよ。
    「…今から告るの?」
    私ちゃんと言えてるかな。
    「はっ。なんでお前が知ってんの?」
    「聞こえた」
    一応、幼なじみをしてきたつもりだった。いつも一緒にいるからって浮かれて、少しでも期待を抱いた私がバカだった。ちゃんと君には好きな人がいたんだ。
    「あっそ。俺行くから」
    「待ってっ、」
    思わず君の制服の裾を掴んでた。
    私は今、どんな顔してる?
    「…っ、頑張ってね」
    フッと君が微かに笑う。クシャっと君に髪を撫でられるたびに胸が跳ねて、名を呼ばれるたびに苦しい。
    「好き…」
    「は?」
    「って、ちゃんと伝えてね!」
    走りながら感じる恋の終わり。
    こんな切ない恋なら君に出会わなければよかったな。

    きゅん

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  20. 「なんで怒ってるの?」
    わたしが聞けば、
    「……わり」
    相川は歩調を緩めてわたしの隣に並んだ。
    「…だよな、お前、俺らに付き合ってくれてんだし…ごめん」
    急に…素直になられると、反応に困るよ。
    「はあ……俺、なにしてんだろ」
    「へ?」
    「あ、いやんでもね」
    「じゃあ行こ」
    わたしが前も見ずに歩き出すと、不意に前方から自転車が迫ってくるのが見えた。
    あっ、やばいっ!
    ーグイッ
    ポスッ。
    「っぶね」
    っ……!!!
    爽やかな香りに包まれて、身体中がドキドキ悲鳴を上げている。
    ドッ、ドッ、ドッ…
    わたし今…相川に抱きしめられてる…?
    「あ、相川…?」
    「あ、わりい」
    パッと離された腕。それとともに消える温もり。
    もっと包まれていたかった…なんて、欲張りだよね。
    最初はデートだけで十分だったのに…どんどん欲する自分がいる。
    もっと、もっと相川でいっぱいになりたい。
    なんて、きもちわるいかな。

    きゅん

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  21. 「英語下手すぎ」
    いつまでもイライラする発言しかしないこいつは、不運にも神田外語大学の国際コミュニケーション科が被っている同級生。
    「来ないでよ」
    「んー無理」
    ため息をつけばクスっと笑うあいつ。
    「バカだから俺が教えるしかねーだろ」
    「だから、」
    「Just give up」
    「そのくらいはわかる、」
    「Because I like you」
    え、今、なんて…
    「Never mind. ここはな、」
    何事もなかったように話を進めるあいつの骨ばった手を掴む。
    流し目を向ける彼に不覚にもドキッとする。
    「お前、思ったほどバカじゃねーんだな」
    「I...I like you too」
    カアーっと熱くなって言えば、あいつは小さく笑う。
    「ふーん。俺さ、国連目指してんの。お前、英語頑張って俺に付いて来いよ」
    きっとこいつがいるから頑張れる。
    この大学来てよかった。
    「あんたなんか抜かしてやるから」

    きゅん

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