ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. あ、今日もいる。


    放課後、教室の窓から
    いつも外を眺めてるのは、

    同じクラスの野村さん。


    その視線の先にいるのは、野球部の安部。


    その視線が俺に向くことがなければ、
    サッカー部の方に向くことすらない。



    たぶん、ふたりは付き合ってない。
    完全に野村さんの片想いだ。

    しかも、安部は野村さんの視線に
    全く気が付いていない。


    正直、安部が羨ましい。
    誰かにこんなに想われてるなんて。


    なんか、もやもやする。
    もどかしくて、いじらしい。



    俺だったら、すぐに気が付いてあげるのに。
    なんで、安部なんだよ。

    きゅん

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  3. 「…Aのところに2x+yを代入して…」


    はあっ…
    今日も相変わらずイケメンだな、鈴木先生。
    彼女とかいるのかな…?
    どんなこがタイプなんだろ…?
    私じゃ釣り合わないよね…
    あー!可愛くなりたい!!


    「…おーい!田中!
    聞いてるか?」

    「ふぇっ?」

    「なんだ!その間の抜けたような声は?
    他ごと考えてただろ?」

    「はい。すみません。」

    「何考えてたんだ?え?言ってみろ。」

    「何でもありません。」

    言えるわけないよ…
    先生のこと考えてました、だなんて。


    「もうすぐテストだからなー!
    分からないことがあった何でも聞けよ!」




    鈴木先生。
    数学の解き方よりも、先生のことが知りたいです。
    先生のこと、私に教えてくれませんか…?

    きゅん

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  4. んっ…頭が重い…

    あれ?
    私寝てた?
    ここは保健室…?

    「あ!野村さん!目が覚めた??
    授業中に倒れちゃったのよ、あなた。
    軽い貧血よ。
    私は職員室に行ってくるけど…
    しばらく横になっていなさい。」


    貧血か…

    そういえば、誰が私をここまで運んでくれたんだろ…??


    ガラガラっ
    「やっほー! ゆーこ!
    起きた??」

    「ななみ!」

    「まじでびっくりしたよ!
    授業中にいきなり倒れるんだもん」

    「ごめんごめん」

    「それにしても、あの時の安部には驚いたよ」

    「安部くん?」

    「そうそう!安部!
    倒れたゆーこのことお姫様抱っこして保健室まで猛ダッシュだよ!
    あんた達どういう関係なの??


    あっ!次の授業始まる!
    じゃあね!お大事に!」


    うそ…
    安部くんが私のこと
    お姫様抱っこ…??


    いつも遠くで見てるだけだった憧れの人。

    私に奇跡が起きた。

    きゅん

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  5. カキーン
    カキーン‥
    子気味良い音が辺りに響く。

    校舎の4階から見るグランドは意外と狭い。
    でも、あなたの姿だけは大きく見える。



    届くことのない、私の この気持ち。





    安部くん。
    いつか受け取ってくれますか?

    きゅん

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  6. 「鈴木先生、好きですっ!」


    1番聞きたくない言葉が上級生の下駄箱側から耳に飛びこんできた

    今日はバレンタイン。


    鈴木先生はやっぱりモテモテだ。
    私なんか、どうせ相手にされない。


    靴を履きかえて外に出る


    先生は、さっきの誰かさんの告白に
    何て返事をしたんだろう

    気になるなら、最後まで聞いちゃえば良かった‥‥




    ‥パタパタパタッ
    誰かが走ってくる


    「‥はぁっ
    待って、田中っ」

    「鈴木先生⁈どうしたんですか??」

    「今日はバレンタインだろ?
    おまえに言いたいことがあって‥‥

    言ってもいいか?
    聞きたくなければ、そう言ってほしい」


    「‥聞き‥‥たいです‥」


    「そうか
    じゃあ、1回しか言わないから
    よく聞けよ?」


    「はい」




    「田中、お前が好きだ。
    俺の女になれ。」

    きゅん

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  7. やばい
    全然分かんない。
    こんなんじゃ追試も赤点だよ‥‥

    中間試験の数学でいつも通り赤点を取って、居残りをさせられている私。
    いつもは仲の良い友達も一緒なのに
    どういう訳か、今回の赤点は私一人。

    話す相手もいないから
    ひたすら問題集とにらめっこしてる
    もちろん、1文字も進んでいない




    「おー?
    田中、頑張ってるな〜」

    数学の鈴木先生だ
    実は、私の憧れの人。


    (お願い。来ないで‥‥)


    「あれー??
    全然進んでねーじゃん」


    「‥‥だって
    難しいんだもん‥‥」


    「ん?んん?
    待って、泣いてんの‥‥?」


    「‥‥だって、だって‥‥」
    (鈴木先生にバカって思われたくないよぉ‥‥)




    (髪クシャ)
    「よしよし。大丈夫。
    俺が教えてやるから。

    ‥‥そのかわり
    俺以外の男の前で泣くんじゃねーぞ」

    きゅん

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