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  2. 「……っ好きですっ! つ、付き合ってください!」

    私は顔を真っ赤にしながら、目の前に立つ彼に告白した。

    彼とはこの前の席替えで隣の席にってからずっとメールをする仲で、人気者の彼は私にとって手の届かない存在だと分かっていながらも、日に日に大きくなっていくこの気持ちを抑えきれなかった。

    はぁ、と彼は大きくため息をついて私を見た。

    「飛びっきりのシチュエーションで告白するつめりだったのに、残念だったな。」

    彼は、訳が分からなくてその場に立ち尽くしていた私に近づいてきて、そっと頭を撫でた。

    「ありがと。俺もお前のこと好きだ。俺から告白出来なくてごめんな。」

    そう言うと彼は深く、優しく、私に口付けたのでした。

    きゅん

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  3. 「おはよ」

    登校していると、後から隣の家に住む幼なじみが声をかけてきた。

    「あ、おはよ。最近早いね、いつも遅刻ギリギリなのに。」

    「だってお前いつもこの時間だろ?っていうかお前、彼氏と一緒に登校しないのか?」

    「あー、あの人はしょっちゅう寝坊するからほとんど毎日1人だよ。」

    私が笑うと、彼は不機嫌そうに顔をしかめた。

    「彼女がいるのに寝坊とか信じらんねぇ。」

    「部活とかも忙しいんだよ。仕方ない。」

    「仕方なくない。おい明日からは一緒に行くからな。何の為に家が隣だと思ってんだ。」

    そう言うと彼はクシャっと私の髪を撫でた。

    それは乱暴だったけど、とても優しい手だった。

    私が好きなのはやっぱり彼なのかもしれない。

    きゅん

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  4. (はぁ……ねむ…。)

    昨日、私は宿題が多くて夜遅くまで勉強をしていた。そのせいか、今日はやけにあくびが多い。

    眠たい目を擦りながら歩いていると……

    「おはよ」

    後ろから隣の家に住む幼馴染の先輩が声をかけてきた。

    「先輩!おはようございます。」

    「昨日、寝るの遅かったでしょ?ずっと部屋の電気ついてたよ。」

    「勉強がなかなか捗らなくて…。先輩はそんな時間まで何してたんですか?」

    「俺?俺はね、隣の家の電気が消えるまで勉強しよっかなって思って。頑張るところ、見習わなきゃって思ってさ。」

    でも…と、先輩は私の頭に優しく手を置いた。

    「頑張りすぎはダメだよ。体調も崩すし、なにより可愛い顔が台無しになっちゃうしね。」

    そう言うと先輩は、小さい頃と変わらず、私の髪をクシャっと撫でてくれたのでした。

    きゅん

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  5. 「失礼します。」

    私は化学準備室の扉を開ける。そこは私の化学の授業を3年間担当してくれた先生専用の職員室だった。

    「おぉー、またお前か。ここに来るのはお前しかいねぇわ。んで、今日はどうした?」

    先生はパソコンから顔を上げて、伸びをしながら笑った。

    「どうしたって、今日は卒業式だったんですよ!」

    そうだっけ?と、先生は立ち上がって、私の方に歩み寄ってきた。

    「お前が卒業したら、またここも寂しくなるな。この3年間は今まで無いくらい先生らしいことした気がする。」

    だから…と先生は言葉を続けた。

    「大学行っても頑張れよ。んで、たまに遊びにこい。じゃないとお前も俺も寂しいだろ?」

    そう言うと先生はそっと私の頭に手を置いてくれたのでした。

    「先生、ありがとう。大好き。」

    3年間言えなかったことを私はそっと口にする。

    「知ってる。」

    最後まで先生は、最高の先生でした。

    きゅん

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  6. 「お嬢様お迎えにあがりました。」

    自分で言うのもなんだけど、私は名家のお嬢様。こうして毎日、執事が迎えに来てくれるんだけど…

    「お嬢様?如何なさいましたか?」

    そう言って顔を近づけてくる執事はびっくりするくらいのイケメン。

    「……っ!なんでもない!」

    私が慌てて顔をそらすと、彼はクスッと笑ってリムジンの扉を開けた。

    「さぁ、帰りましょうか。今夜はハーブティをご用意致しますのでごゆっくりなさってください。それとも…」

    そう言うと、彼はリムジンの扉を閉めた。

    私が驚いた顔をすると、彼は意地悪そうに笑った。

    「このまま置いて帰ってしまうのも良いかもしれませんね?」

    私は慌ててリムジンに飛び乗って、運転席に座る彼を眺めた。

    うちの執事は完璧でカッコイイけれど、ほんのちょっぴり意地悪です。

    きゅん

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  7. 「あ、先輩!僕もごみ捨て行きます!」

    「あ、ありがとう!」

    吹奏楽部の私にも可愛くて、弟みたいな後輩が出来た。

    「それにしても、先輩は優しすぎます。こんなに沢山のゴミ袋を1人で持つなんて。」

    「そう?でも嫌いじゃないんだよ。それに別に断る理由もないしね。」

    私は笑って後輩の方を見ると、彼は少し意地悪そうに笑ってこう言った。

    「じゃあ僕の気持ちもうけとってくれますか?それとも断る理由ありますか?」

    「…っ!そ、それはどういう?」

    「先輩って鈍感。」

    そう言うと彼は私よりも高い目線を近づけてきた。慌てて後ずさりするけれど後ろには壁。

    「先輩、僕じゃダメですか?」

    私は顔を真っ赤にして首を横に振った。

    よかった、と彼は笑ってそっと私に口付けた。

    「先輩、これからもよろしくお願いしますね?」

    弟みたいなんて撤回。彼はとってもかっこよかった。

    きゅん

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  8. 今は英語の授業中。
    たいして面白くない授業を、白髪のおじいちゃん先生が続けていた。

    (はぁぁ、眠た。)

    私はあくびをこらえて、目に浮かんだ涙を拭ってふと廊下に面したドアを見ると…

    (…っ!先生っ!?)

    隣の教室で授業中のはずの大好きな先生が、私の教室を覗いていた。

    (いやいや、何やって…)

    そう思った時、ぱっと先生と目が合った。

    すると先生は、笑ってヒラヒラと手を振った。

    みんなは既に夢の中。英語の先生も黒板に必死。

    私はみんなには内緒でこっそりと手を振り返す。

    すると先生は満足そうにまた笑って、自分の教室に帰って行った。

    きゅん

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  9. 「で、最近彼氏と上手く行ってないんだ?」

    幼馴染のクラスメイトが私の席の前に座って相談に乗ってくれていた。

    「多分私が悪いんだよ。勉強ばっかりしててあんまり彼氏とも遊んでなかったし。あーあ、また振られちゃうのかな。」

    「は?何言ってんだよ。学生なんだから勉強してあたりめぇだろ。勉強してて遊んでくれないとか言ってる彼氏お前の事何もわかってねぇ。」

    弱音を吐いた私に彼は強い口調で言い放ったあと、少しだけ顔を俯けて言った。

    「そんな彼氏別れちまえ。そんで、お前は俺がもらってやるから。」

    私が涙を浮かべて笑ってみせると頭を強く撫でてまた不器用に言った。



    「だから言ったろ。俺にしときゃ良かったのに。嫌でも俺はお前の事全部知ってんだからよ。」

    きゅん

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  10. 「ごめんな。せっかく5時から質問の約束してたのに、会議入っちゃって。」

    「いえいえ!お忙しい時にお呼びしたのは私ですから。こうして教室に来ていただいて申し訳ないです…。」

    「で、化学のどこがわかんないんだ?」

    そういうと先生は机の前にしゃがんで私の顔をじっと覗き込んだ。

    「…っ!なんですかっ!」

    顔を真っ赤にしていると先生は頭をくしゃくしゃと撫でた。

    「お前くらいだよ。こんなに無邪気に勉強するの。」

    「無邪気って馬鹿にしてますよね!私はただ先生と約束した国立大学目指してるだけなので!」

    「合格報告待ってるからな。卒業したら絶対学校に遊びにこいよ。俺お前が来るまで学校やめないから。」

    「先生…。」

    「なーんて。ときめいてる場合か。とっとと質問終わらせて帰るぞ。もう暗いし送ってくから。」

    そういうと先生はまた頭を撫でてくれたのでした。

    きゅん

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