ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「もーやだぁ、真っ暗じゃん!取りに来なきゃよかったよぉ〜」羽田未央、テスト前なのに教科書を教室に忘れてくるっていうバカをかまして真っ暗な学校に来てる。明日から3連休だから取りに来ないっていう選択肢はなかった。「ねぇ、何してるの?こんなところで?」え?後ろから声をかけられびっくりして何も返せない。(これっていわゆるチンピラ?)肩に回る腕、体が硬直して動かない。相手はガタイのいい男3人。「忘れ物?運いいねぇ、俺らと遊んでよ?」なんか言わなきゃ、、「おい、お前ら何してんの?」「あぁ、マサル、こいつ、今日の獲物。」ボコッ!「きゃっ!」「おい!マサル!何してんだよ!」ボコッボコッ!「行こう!」はぁはぁはぁ。「大丈夫?怪我とかない?」「う、うん。あなたは?」「俺は大丈夫。てか、あんた度胸あるね。笑夜の学校は暴走族の溜まり場だよ?気をつけな?女の子、ましてやこんな可愛い子狙わないやついないから…」

    きゅん

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  3. はぁ…
    「でっかいため息!」
    ビクッ!
    「ちょっと!健太、あんた昨日何してたの?おばさん心配してたよ?」
    健太は隣に住んでて、学校も一緒だったのに最近まで全く気づかずに過ごしてた。
    「漫画喫茶だよ。昨日喧嘩して帰りづらかったから…」
    「もう…ちゃんと仲直りしたの?」
    「…」
    「まぁ……してないか。しなきゃダメだよ?悲しむよ健太ママ。」
    「何わかったようなこと言ってんだよ。」
    だってわかるもん。
    「なんでだよ?」
    私もやったことあるから。
    「はぁ?」
    「とにかく!仲直りは早くしないと手遅れになるよ!」
    「何わかったようなこと言ってんの?最近まで俺のこと見てもなかったくせに。」
    なっ!
    「そ、そっちだって!
    「ん?そっちだってなんだ?俺がお前のこと見てないとでも?」
    え?違うの?
    「俺はずっと見てる…お前が母親亡くして妹の面倒見てることとか、バイトしすぎて授業中寝てるのとか…無茶すんな。な?」

    きゅん

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  4. キーンコーンカーンコーン
    誰もいない教室ってなんか怖いな…
    私は圭介という幼なじみに呼ばれて放課後の教室にいる。
    ピロン♪
    あ、圭介だ
    <後ろ見て>

    振り返ると可愛いフランス人形が机にちょこんと座ってた。
    なんだろ…
    <その子の前に座って>
    書いてある通りにする
    「私、好きな人がいるの。バレンタインデーもらったからお返しがしたいんだけど、どうしたら喜んでくれる?」
    明らかに圭介の声だ
    「気持ちを込めて渡せば伝わるよ。」
    「そう?じゃぁ、やってみるね。」
    そう言ってその子は抱えていた小包を私に差し出す。
    「これ開けて。」
    開けると好きの文字と可愛いネックレスが入ってた。
    驚いていると後ろから圭介が出てきて
    「そういうことだから…」
    そう言って顔を赤らめる圭介に私は飛びついた。

    きゅん

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  5. あーぁ…結局渡せなかった…
    「みーなーこちゃん!」
    え?なんで?
    「なんでって?いちゃ悪い?」
    「いえ…あまりに急だったから」
    「あーそれ、好きな子にあげるんだ?」
    「い、いえ…あげそびれちゃったんです。」
    「え?じゃぁ、今から渡しに行けばいいじゃん!家は?」
    え!?いや、あの…それは…
    「誰々?俺の知ってる人なら協力してやれるよ?…正樹かなぁ静か?」

    「せ、先輩!わ、わ、わ、私…」
    「あー、見てみなこちゃん夕陽綺麗だねぇ」
    え?今、流された?
    脈ないから受け取らないからめんどくさいから振りたくないからごまかした?
    …もうどうなってもいいや…
    「せ、先輩!私は、先輩のことが好きです!これは、先輩のために作ってきたんだよ?」
    「…みなこちゃん…」
    もういいから早く言って…
    「俺、こういうムード感たっぷりなの嫌いなんだよね…」
    はい…
    「好きっていう気持ち抑えられなくなるから…」
    …!

    きゅん

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  6. 「笹岡?」
    「あ、先生…」
    「どうした?帰らないのか?」
    私はある悩みを抱えていた。それは、先生を好きなこと。どれだけ願ったって叶わない恋。叶っちゃいけない恋。
    「ねぇ、先生。教えて。」
    「ん?」
    「先生は人を好きになって苦しかったことある?」
    「…あぁ。あるさ。」
    「そーなんだ…恋って辛いね。」
    「あぁ、そーだな。でも、辛い恋をしなくてもいい方法がある。」
    「え?」
    「別の人を好きになること。」

    「そんなのできない…できるはずない…私は!私は…先生が好き」

    「あぁ…」
    「あぁ…ってそれだけ?」
    「ダメなんだよ。わかってるだろ?」
    「そーだけど…」
    「ごめんな」
    「先生…これ…これだけでいいから受け取って…」
    「笹岡…」
    「わかってる…でも、先生のために作ったの。お願い」
    ギュッ
    「先生?」
    「お前はずるいよ。こーやって諦められなくなる…好きだ」

    きゅん

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  7. 「せーんぱい!」
    「夏目か。どうした?」
    「いや、ここにいるんだろうなって思って来たら本当にいました笑」
    「いちゃ悪いかよ…」
    「いいえ笑」
    「お前さ、なんか俺のことバカにしてんだろ?」
    「えー?してませんよ笑」
    「してるな…まぁ、いい。んで?なんでここに来た?」
    「先輩、今日なんの日だか知ってます?」
    「あぁ。一応な。俺には関係ない。」
    「えー…寂しいですね。」
    「お前な…」
    「冗談ですよ笑じゃぁ、私からあげます。可哀想だから。」
    「いらねぇよ」
    「え?」
    「そんな気持ちならいらねぇって言ってんの」
    ドンッ!
    「言ってみろよ。好きって」
    「…す、す、好き…です…」
    パクッ
    「あっま!」
    「はい?」
    「嘘だよ。すげぇ美味しい。さんきゅ」
    ちゅっ
    …///

    きゅん

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  8. 「佐伯くんってすっごいモテるよね。見てあれ…」
    美嘉が指す指の先には人だかりができていた。
    「相太は昔からあんなだよ。」
    「詩織はいいの?渡さなくて。」
    「いいのいいの!うちはさ、ほら、なにかとおすそ分けとかしてるし!」
    「こっちくるよ」
    え?
    「もしもし、お二人さん。」
    「相太じゃん!どうしたの?」
    「どうしたのじゃねーよ。今日何の日だかわかってるだろ?」
    「相太はいいじゃん。そんなにもらってるんだから、もーいらないでしょ。」
    「えー…俺、詩織のがほしいんだけど。」
    は?
    「なに言ってるの笑うちが料理下手なのわかってるでしょ。」
    「お前本当にわかんねぇやつ…持て余すくらい興味ない女子にもらったって、お前にもらわなきゃ意味ねぇの。それがいくらまずかったとしてもお前にもらうことに意味がある。」
    …///
    「わかったら返事」
    「はい…」
    「よし」
    クシャッ

    きゅん

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  9. 私がいるのは空港。2年前にあいつは何も言わずに消えた…
    「ねぇ。なんでよ…ずっと一緒にいたのに、なんで私にだけ教えてくれないの?」
    そんな言葉が口から吐き捨てるように出てくる。
    すばるは親の仕事の都合でアメリカに行った。
    好きだったのに、大好きだったのに…
    「すばるのばかーーー!」
    「おい!声がでけぇんだよ!ちびすけ!」
    え…?私のことをこの変なあだ名で呼ぶのはすばるしかいない…でも、ここにいるわけ…
    ギュッ
    「ごめん。みさ。何にも言えなくて。お前には最後まで笑ってて欲しくて、泣き顔なんて見たくなくて言えなかった…」
    なにそれ…私一人でいじけて子供みたいじゃん…
    「遅いよ…ずっと待ってたのに…」
    「もう、俺のこと好きじゃなくなった?」
    「そんなわけないでしょ…バカ///」

    きゅん

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  10. はぁー…また成績悪かったな…このまま行けないのかな…
    「会いたいよ」
    「笹野?」
    え?幻?
    「誰に会いたいの?」
    「あ、聞こえてましたか?笑」
    「うん笑」
    先輩ですよ…だから、先輩と同じ大学に行けるように頑張ってるのに模試の成績が思うように上がらない…
    「笹野。不安か?」
    「え?…そうですね…行けるかどうかわからなくて…」
    「そっちじゃなくて、俺がお前のこと待ってないんじゃないかって」
    え?
    「気づいてないと思った?お前二年生の時からなんかあるとここ来る癖あるだろ?」
    …コク
    「落ち込んでる時ばっか来るのかと思ったらそうでもねぇの笑」
    恥ずかしい…
    「そんなに見てたんですか?笑」
    「うん…佳奈…俺、待つから。お前が俺のところ来るの。」
    はい…
    「何も同じ大学に入らなくたっていい。」
    え?
    「こうして、一緒に入れればそんなの必要ないだろ?」
    ぽんぽんっ

    きゅん

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  11. 「これから試合だー。まぁ、女子は女子で男子は男子で全面でやるから交代交代でな。」
    「はい!」
    どうしよう…バスケ部に入って初めての試合。瀬戸はバスケ経験者ですごいうまいから、初心者の私のことなんか見てないよね。よし、がんばろ。
    「いけいけ!狩野!」
    え?瀬戸が私の名前呼んでる?気のせいかな…
    シュート!
    ピピーッ!
    入った!
    「よし!ナイス狩野!」
    気のせいじゃない…私のこと応援してくれてた…?
    「おつかれ。」
    あ、瀬戸…
    「うん。ありがとう」
    「上手くなったね。」
    「え?ほんと?」
    「うん。ずっと見てたけど、女子は弱いのかなって思ってたけど、狩野がいるからみんなもああやって声出せてパス出せるんだと思うよ。」
    …見ててくれたんだ。
    「狩野?」
    「あ、ごめん。ありがとう」
    クシャッ
    「おつかれ!」
    滅多に笑わない瀬戸が笑った…
    「…好き」
    「え?」
    あ、いや!あの…
    「俺も…」

    きゅん

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  12. 「橘先輩!」
    ギュッ
    「ちょっと!横峯くん!急に後ろから抱きつかないで!」
    「え?なんでですか?ようやく彼氏になれたのに…ダメですか?」
    いや、あの、ダメっていうか…ここ廊下だし…
    「関係ないです。俺は、橘先輩がいたから、ぎゅってしたくなったからしたんです。」
    ずるいよ…美形で背は他の男子よりは高くないけど、私よりは高いし…完璧?すぎ?
    「ねぇ、横峯くん。なんで私なんか好きになってくれたの?」
    「あ、先輩、なんかって言ったらダメなんじゃなかったでしたっけ?」
    え?
    「先輩言ってくれたじゃないですか。俺がサッカー部で試合出れなくて、落ち込んでたら、グラウンドの向こう側で落ち込んでな!って笑」
    …///
    「すず…俺は、すずがいい。それが理由じゃダメですか?」
    そう言って私を抱きしめる腕の力が強くなった気がした。

    きゅん

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  13. 「うぉっ!…ごめん。邪魔した。」
    最悪…私は先輩に振られて校舎裏で一人で泣いていた。
    「いや…大丈夫…いまどくね…」
    腕に絡まる大きな手。先輩もこんな感じに大きな手してた。
    「あーのさ、お前、なんか勘違いしてるよ。」
    え?
    「先輩は前からあんなんだったよ。お前と付き合う前に何股もかけて…」
    だからなに?知ってるよ…そんなこと。
    「なんであんな奴にこだわるんだよ。」
    そんなこと言われたって!
    「草太にはわかるわけない!」
    「じゃぁ、誰がわかるっていうんだよ!」

    「お前の近くにいたのはいつも俺だったのに…」

    「なんで離れてくんだよ…」
    …ごめんなさい
    「今は、あいつのこと見てたっていい。けど、頼むからそんな悲しい顔すんな。」

    きゅん

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  14. 「かほ!」
    「ギャー!…ちょっと!でかい声出さないでよ!」
    「なんで?てか、かほ、そこでなにしてんの。」
    いや、あの…実は私、ずっと憧れてる先輩がいて…
    「ふーん…んで?」
    んでって…
    「こんなとこでグズグズしてたってしゃーないだろ?」
    そーだけど…
    「すいませーん!先輩。こいつが話しあるって。」
    え、え、え!?
    「ちょっと!やめてって。」
    とっさに涼の腕を取って塀に隠れる。
    「しー!いいの!あっちは私のこと知らないんだから!」
    「はぁ?かほのこと知らないのに好きなの?」
    「え?私、好きとか言ってないじゃん。」
    「え?憧れって…」
    いや、バスケ部ですごいなぁって思って私もあんなになりたいって思って、練習方法とか聞きたいなって思ってて…
    「なんだよ!そーゆーことか!焦ったー…!」
    なんで涼が焦るの?
    「いいんだよ。知らなくて。」
    クシャッ
    そう言って向こうを向いた涼の顔が赤かった気がした。

    きゅん

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  15. 「うそー!雨降ってる…」
    委員会で遅くなった私、傘持ってない…
    「傘、ないの?」
    委員会一緒だった笹峰くんだ。優しいし、皆からカッコいいって言われてる。
    「お疲れ。そーなんだー…」
    「入る?」
    え?あ、でも…
    実は、私、幼馴染でもある宗介が好きで…そーゆーのちょっと…とか、言えない!
    ギュッ!
    キャッ!
    「宗介!?」
    「こいつは俺のだから。」
    「はぁ…そー。残念だな。せっかく凪ちゃんと帰れると思ったのに…まぁ、いいや。また委員会でね」
    う、うん…。
    「やっぱりな。」
    なんで?
    「ずっとお前のこと見てんだもんあいつ…」
    「いや、じゃなくて!なんでここに?」
    委員会終わる時間言ってなかったのに。
    「幼馴染が迎えにきてやってるんだろ。感謝しろ。」
    「はぁー?」
    「いや、じゃなくて…お前と帰りたくてずっと待ってたんだよ。言わせんなバカ///」

    きゅん

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  16. 「うそー!雨降ってる…」
    委員会で遅くなった私、傘持ってない…
    「傘、ないの?」
    委員会一緒だった笹峰くんだ。優しいし、皆からカッコいいって言われてる。
    「お疲れ。そーなんだー…」
    「入る?」
    え?あ、でも…
    実は、私、幼馴染でもある宗介が好きで…そーゆーのちょっと…とか、言えない!
    ギュッ!
    キャッ!
    「宗介!?」
    「こいつは俺のだから。」
    「はぁ…そー。残念だな。せっかく凪ちゃんと帰れると思ったのに…まぁ、いいや。また委員会でね」
    う、うん…。
    「やっぱりな。」
    なんで?
    「ずっとお前のこと見てんだもんあいつ…」
    「いや、じゃなくて!なんでここに?」
    委員会終わる時間言ってなかったのに。
    「勘?笑」
    「ほんとにー?笑」
    「うそ…お前と帰りたくてずっと待ってた。」

    きゅん

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  17. 「葵。おはよ。」
    その低い声。ドキッと高鳴る鼓動。苦しい。
    「おはよ。」
    顔、絶対引きずってる…
    「元気ないじゃん。」
    やっぱり…
    「ううん!元気元気!」
    「そー?」
    嘘だよ。気づいてよ。周りの子たちにチヤホヤされて、付き合ってるわけでもないけど、モヤモヤしっぱなしで。ちっちゃい頃から1番近くで見てたのに。遠いよ。
    「俺さ、好きな人できたんだ。」
    え…?
    離れていくの…?
    「う、うん…」
    「告白、考えてるんだけど、あんまりいいのなくて、どーゆーのがいいかな?」

    「んー…私もそんなに経験ないし…」
    「女子がされたいこととかないの?」
    「…頭撫でるとか喜ぶんじゃないかな…」
    「そっかじゃぁ…」
    ぽんぽん
    え?
    「そんな浮かない顔すんなよ。」
    「え?」
    「帰り待ってる」
    嘘でしょ…?

    きゅん

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  18. 「おい」
    頭上からふってきた太い声にドキッとする。
    「何してんのこんなとこで」
    あ、同じクラスの金城だムードメーカーででも、少し俺様キャラで人気あるんだっけ。
    「人待ってるんです。」
    「ふーん…」
    「そちらは?」
    「んー…なんもすることなくて出て来たけど、強いて言うならどれだけ待っても来ないってわかってるやつを泣きそうになるまで待ってるやつを茶化しに来たかな。」

    「うわー…趣味悪いですね…」
    「うるせぇよ。でも必要だろ。」
    「うっさいな…くるよ。」
    「いーやこねぇな」

    「じゃぁ、聞くけど、なんで泣きそうになってんだよ。」
    …だって…
    「あー!もー!めんどくせぇな!クリスマスの日に自分の大事なやつこんなとこで待たせるバカがどこにいんだよ!…お前、もうちょい自分大切にした方がいい。」

    「…俺のこと選べよ。ぜってぇ待たせないし、離さないから。」

    きゅん

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  19. 「きりーつ!礼!」
    ドタバタと足音が聞こえる中で私は気分が良くなかった。
    (どうしよう…このまま帰ったらもっと悪化する気がする…教室で少しだけ休んでいこう。)
    15分くらいたってみんな部活に行ったり遊びに行って教室は一人になった。
    (とりあえずうつ伏せになっておこう。)
    私の席は窓側の一番後ろですごく気に入っている。
    ガラッ
    いきなりドアが開いてビクッと身体が反応する。
    「あー悪い…ちょい忘れもんして。」
    それはクラス1人気の軽部君だった。
    「あ、ううん!全然!気にしないで」
    「大丈夫か?だるいならこれ着てれば?」
    そう言って渡してくれたのはカーディガンだった。
    「あ、ありがとう。」
    「風邪ひくなよ。明日会えなくなる。」
    え?
    「明日もお前に会いたいから絶対治せ。」
    そ、そんな言い方…期待しちゃうよ
    「こんなことお前だけにしか言わないから…」
    …///
    「じゃぁな…」
    ぽんぽん

    きゅん

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  20. かずまは生まれた頃から一緒でもう17年になる。
    「まや。帰るぞ。」
    若干無愛想だけど、本当は優しくていい所もたくさんある。
    「うん!」
    「あ!さかき!」
    「安藤くん。どうしたの?」

    「ごめん。話し込んじゃって。帰ろ?」
    「…」
    かずまは何も言わずに歩き出した。
    「かずま?どうしたの?なんか怒ってる?」
    「…あいつの事好きかよ。」
    「え?」
    小さかったけど確かにそう聞こえた。
    「安藤くんは文化祭のことで私に相談してくれたんだよ?私、実行委員だから。」
    「…」
    「ねぇ、かずま。それって私にやきもち妬いてくれてる?」
    「あ?あぁ。焼いてるよ。ぜってぇあいつお前のこと好きだもん。」
    冗談で言ったのに///
    「いいか?よく覚えとけ。こうやってやきもち妬くのもお前だけだからな?」
    …そんな。私なんか相手にされてないと思ってた。
    「バカにすんな。俺はずっとお前しか見てねぇよ。」

    きゅん

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  21. 私が屋上に来た理由はあんな教室にいられなかった。いじめばっかで耐えられない。
    「お前さ、なんなの?昼休みいっつもここ来るよね?俺のこと好きなの?」
    はい?
    なのにこの男勘違いしてる。どう考えたって初見だし、誰だよって感じ。
    「いや、ほっといてください。関係ないんで。」
    「は?」
    ドンッ!
    「ムカつく。」
    「ん…!ん!」
    は!?バカなんじゃないのこいつ!学校でキスするなんて。
    「うっわ、ゆでダコ…笑」
    「当たり前じゃん!?そんなの!」
    「あ?拒否しろよ。お前さ、拒否しねぇからこんだけやられんだ。」
    いじめでつけられた首の後ろの傷が見つかったのは初めてだった。
    「なんでわかるの。」
    「昼休み毎日見てりゃわかる。辛いんだろ?辛い時くらい誰かに頼ってみろよ。」
    できたらとっくにやってるよ…
    「いや、お前が頼るのは俺だけで良い。だから、もう、そんな顔すんな。」
    …///

    きゅん

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