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  2. ――雅続編

    何だかんだで付き合うことになった私達はいつも通り家(隣同士)までの道を二人で歩いていた。

    「ねぇ雅君?」

    「何?」

    やっと素直に伝えられたんだ(雅君からではあったけど)。
    素直に言えるうちに……

    「いつも困らせてごめんね。」

    「はぁ?」

    凄く驚いた顔をする雅君。
    私変なこと言った?

    「私、病弱なのは勿論だけど素直じゃないし、ひねくれ者だし……でもこれからは頑張るから、もう泣かないようにするからずっと好……雅君?」

    “ずっと好きでいてね”そう言おうとしたのに強く抱きしめられた。

    「そのままでいい。そのままのお前が好き。もっと頼っていい。」

    そんな言葉と私よりかなり高くなってしまった背と、甘い香りと……雅君で満たされて溶けてしまいそう。
    腕の中からそっと顔を覗かせればいつも余裕顔の雅君のほんのり赤い顔が見えてたまらなく愛しくなった。

    甘い幼なじみにご用心……

    きゅん

    6

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  3. ――小さい頃からずっと一緒だったはずなのに私達はいつだって正反対。

    容姿も勉強も運動も人間関係だって何でも完璧な雅君。
    病弱なせいにして全てから目を背ける私。
    昔から何一つだって敵わない。
    いつもは意地悪な雅君なのに私がこうして泣いている時は必ず慰めてくれるから余計に私は惨めになる。

    「うぅ」

    「泣くな。」

    そう言い頭を撫でる手を私は払い除けた。

    「……雅君には分かんないよ!」

    本当はこんなのただの八つ当たりだって分かってる。
    でも、どうしても素直になれない。

    「分かる。痛いほど分かるよお前の気持ち。」

    「うそ……ん?!」

    突然重なった唇、私は動揺を隠せない。

    「ずっと、手に入んない。」

    「雅君にそんなこと……」

    「あるんだよ。」

    嘘をついているようには見えなくて余計に混乱する。

    「お前だよ。小さい時から好きだった。」

    ……ねぇ雅君、やっぱり雅君には敵わない。

    きゅん

    7

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  4. それは君から私への儚い最後のメッセージだった。

    “恵里(えり)へ”

    その不器用な字は確かに君のもので思わず涙が零れた。

    “この手紙を読んでいるという事は俺はもう恵里の隣に居ない。
    今の俺には想像もつきません。
    恵里、君に伝えたい事があります。
    愛しています。
    本当はこの口で言いたかった。
    でも言えなかった。
    だから手紙という永久に残る形で君に愛を伝えます。
    俺は心から君を愛しています。
    そしてもう一つ。
    俺の事は忘れて下さい。
    この手紙を読んだきり忘れて下さい。
    さっき永久に残る形だといいました。
    だからこそ恵里自身の手で捨てて下さい。
    そして、俺なんて忘れて良い人と出会って家庭を築いて下さい。
    恵里ならきっといいお母さんになれます。
    俺がしてあげられなかったこと全部してもらって下さい。

    そして幸せになって下さい。

    星矢。”

    「できる訳ないよ……」

    その日私は君の夢を見た……

    きゅん

    4

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  5. 「ゆーか。」

    うっやっぱり来た。

    「早く、帰るよ?」

    痛いほどに集まる視線。
    それもそのはず、笑顔で私を呼ぶ如月先輩は学園のアイドル的存在なんです。

    「お待たせしました……」

    「俺が呼んだらすぐ来なきゃダメでしょ?」

    いつも意地悪な先輩。
    先輩は入学以来、何かと私に構う。
    入学当初、何で名前を知っているのか聞いた時は無視だったけど……

    「先輩、どうして人気者の先輩が私何かに構うんですか?」

    「まだ分かんないの?悲しいな。覚えてないなんて。ずっと“はるにぃ”って可愛かったのに?」

    頭を過ぎる幼い頃の記憶。
    甘酸っぱい初恋の思い出。

    「もしかして、はるお兄ちゃん?!」

    「思い出すのにどんだけかかるの?」

    「ぅうっ……別に忘れてた訳じゃない……もう会えないって思ってたから……」

    「ばーか。でもそんな所も好きだよ。」

    予想打にしなかった再会……
    ――二度目の初恋の予感。

    きゅん

    3

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  6. 「美味しそう♪」

    そう言うのは一つ年下で幼なじみの優。
    小さい頃から私にベッタリで弟みたいに可愛い優だけど、優はかなりモテる。
    綺麗な顔だし、この可愛い感じも女子受けがいいみたい。

    「学校では先輩でしょ?」

    「別にいいじゃん。」

    「もー。てゆうか他にも分けてくれる人いそうなのに何で私なの?」

    「沙耶ちゃんのお弁当美味しいから。」

    「ほんと可愛い。弟にしたい。はい、あーん……?」

    黙り込んで口を開けない優。
    卵焼き好きだったよね?

    「子供扱いすんなよ。」

    「へ?」

    いきなり雰囲気の変わった優に戸惑う私。

    「俺がこの学校に決めたのも、可愛い子に告られても断ってるのも、売店あるのにわざわざお弁当分けてもらいに来てるのも何でか知ってる?……沙耶が好きだからだよ。」

    「私が……?」

    「そう、いい加減男として見てよ?」

    弟だと思っていたはずなのに胸が高鳴るのはどうして……?

    きゅん

    3

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  7. 今日は待ちに待ったバレンタインデー。
    今年も幼なじみの奏汰(かなた)にチョコを渡すつもり――今年こそちゃんと「好き」って言えるかな……?
    何て考えていたら放課後になってしまっていました……

    「かっ奏汰!」

    「何?あ、今年優菜からチョコ貰ってないなー?」

    ううっ……てゆうか!

    「それ!」

    「あーこれね。」

    そう言う奏汰の手には沢山のチョコ……
    奏汰モテるもんな……
    私からのチョコなんて……

    「で、チョコは?」

    「そんなに貰ってるんだから要らないでしょ?自分で食べるもん。」

    我ながら可愛くないな。
    でも、たくさん貰ったってことは告白だって沢山されたんだし、もしかしたら彼女出来てたりして……

    「じゃあこのチョコと優菜のチョコ交換しよっか?」

    「え?」

    「好きな子以外からのチョコなんて要らないし?」

    「……っ!」

    今年のバレンタインはチョコよりも甘い日になりました……♡

    きゅん

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