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  1. 13件ヒットしました

  2. 暗闇の中、彼の体温と呼吸を感じる。

    「…あっ、ちょ…そこ、触らないで」

    「しぃっ、夜中だ…静かにしろ。」

    意地悪く笑う蛍の息が鼓膜を揺らす。

    藻掻くものの、手首を抑えられていて、

    思うように抵抗できない。

    「ひっ、あっ…」

    背中を指先でなぞってここはどう?と、

    あたしの耳元でわざわざ聞いてくる。

    「どっ、どうって…」

    蛍の香水の匂いが鼻をかすめる。

    腰がビクリとはねた…。



    ー無名ファイル1 P.75より抜粋ー

    きゅん

    2

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  3. 「…友達だと思ってたのは、
    あたしだけ?蛍は友達じゃない?」

    あたしの言葉に正面に座っていた蛍は、

    ゆっくり立ち上がった。

    「手を握るのは友達だから?
    …手の甲にキスを落とすのは?」

    椅子に腰かけていたあたしの手を引き、

    立ち上がらせ、淡々と触れる…。

    「抱き寄せて…髪に指を滑らせて、
    こうして…耳元で愛を囁いても…?」

    耳に蛍の息がかかる…熱っぽい視線に、

    くらくらする…溶けてしまいそう。

    「…なんてな。」

    パッとあたしから手を離した蛍…。

    心臓が…五月蠅い、早鐘を打つようだ。

    「ふっ、驚かせて悪かった。
    そんなに警戒しなくていい。」

    蛍はにこっと笑ってあたしの頬を撫でる。

    優しいその手にあたしはひどく安心する。

    「ただ、少し意識してくれたらいい。
    俺は男だ…お前をいつでも喰らう。」

    顎をクイッとあげられ、視線が絡む。

    獣の様に鋭く、それでいて雅な視線。

    きゅん

    7

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  4. 三年フロアはお昼休みということもあり、
    沢山の人で溢れていた…。
    私は紙束を抱く腕に力を込め、歩みを進めた。
    緊張しながら教室を覗きこむ…先輩は?
    どうやら…いないみたい…ど、どうしよ。
    「もしかして、俺に用事?」
    真後ろから透き通った綺麗な声が降ってくる。
    私は驚いて思わず飛び退いた…。
    「ひぇ、先輩!えと…生徒会の資料です!」
    先輩は私の珍妙な動きにクスクスと笑う。
    「せ、先輩…笑いすぎです…。」
    「ふふっ、ごめん…お前本当に可愛いなぁ。」
    先輩は犬を撫でる様に私を撫でた。
    「むぅっ…」
    まただ…私、女として見られてないな…。
    「資料ありがとう、また放課後ね。」
    で…でも、今回はそうはいかないんだから!!
    教室へ向かう先輩の指先を掴んだ。
    「先輩、私!!………先輩?」
    「あ…いや、こっ、これは…」
    先輩は私から顔を背け、誤魔化すように笑う。

    けれど…先輩の頬は確かに紅く染まっていた。

    きゅん

    5

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  5. 私の憧れの先輩はバスケ部のキャプテン。
    私は先輩に渡そうと小さなピンクの箱を
    持って体育館に向かった。
    体育館のギャラリーはいつも以上に、
    黄色い声援と香水の香りにあふれていて、
    意気地なしの私では到底いられない空間。
    先輩もまだ来てないみたいだし諦めよう。
    体育館の外に出たとき丁度正面から、
    先輩がやってきた。
    「あ、お前練習見に来たの?やば…。」
    先輩は私を見ると眉間に皺を寄せた。
    やっぱり、私がこんなところまで
    来たら迷惑だったんだ…。
    私は涙を堪えながらうつむいた。
    「ご、ごめんなさい!」
    「え、なんで謝って…泣いてるの!?」
    先輩は私の涙がポロポロ落ちるのを
    目の当たりにしてぎょっとする。
    「だって先輩…やばって…迷惑って!」
    「え!?そういう意味では!!」
    先輩ははぁっとため息をついて、
    私の涙を拭うと言った。

    「違うよ、期待しちゃったんだ。
    その箱…俺にくれないかなって。」

    きゅん

    7

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  6. 「はぁ…。」
    バスケ部のマネージャーの私は選手達が汗を流しながら、
    バスケの練習に打ち込む姿勢に感心しながら白い息を吐いた。
    「お前、震えてる…大丈夫か?」
    後ろから声をかけてくれたのはバスケ部の主将である先輩。
    「大丈夫です。先輩も体が冷える前に上着着るんですよ!」
    「あぁ、でもお前は動いても無いのに体育館いたら寒いだろ。」
    先輩は私に何かモコモコしたものを差し出した。
    「マフラー?」
    「巻いとけよ。」
    私は先輩から渡されたマフラーに視線を落とし、再び先輩の顔を見た。
    「こういう時って…ジャージ渡しません?(笑)」
    「ジャージは洗ってないから臭い。」
    先輩は眉間に皺を寄せた。
    「いいです、先輩の首が冷えたら困ります。」
    「…。」
    先輩は私の腕をグイッと引っ張り、私の耳のすぐ下に唇を寄せた。
    『ちゅうっ…。』


    「マフラー…使った方が良いんじゃない?」


    先輩は不敵な笑みを浮かべた…。

    きゅん

    105

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  7. 「チョコ…美味しかった。ありがとな。」

    先輩は私に優しく微笑んだ…彼は気づいていないと思う。

    あのチョコには私の気持ちがたくさんつまっているということ。

    だって…結局、私は想いを告げられなかったのだから。

    「良かったです…喜んで頂けて。」

    「これ、お返し。」

    先輩は私に可愛らしい箱を差し出す。

    「あのさ、一つ聞いてもいい?」

    「あ、はい!」

    先輩は私の目をジッと見て、口を開いた。

    「あれって、義理チョコ?」

    「っ、えっと…!」

    先輩っ、分かって聞いてるでしょっ!

    「あっ、あ…のっ!」

    「んー?」

    先輩はクスッと笑って私の顔を覗き込む。

    「本命でッ…ンゥッ!」

    言葉を遮るように私の唇に訪れる柔らかい感覚。

    先輩はフッと笑って唇をはなす。

    「これは…お返しのおまけだから。」

    きゅん

    18

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  8. 「ッ…先輩、チョコ…受け取って…貰えませんか…?」

    私にしては勇気を出したと思う…。

    手には綺麗にラッピングした箱が握られている。

    「…お前さぁ…他の男にもそうやってチョコ渡してるワケ?」

    勇気を出したのに…何故か私は先輩に怒られています。

    「ッ…渡して…無いです…。」

    「え?」

    小さくて震えた弱い声は先輩にうまく届かなかった…。

    「わっ、私はッ…先輩にしか本命のチョコッ渡しませんっ…。」

    今度は先輩に私の思いが伝わるように精一杯の声を出す。

    先輩は不機嫌な顔から一変、目を見開いて私を見つめた…。

    『ギュッ…。』

    「何ッ、その顔…反則なんだけどっ…。」

    先輩は私を優しく抱きしめる。



    そして………私の耳元でチョコよりも甘い言葉を囁いた…。





    『愛してる…。』

    きゅん

    13

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  9. 私には彼氏がいない。みんなは高校生活エンジョイしているのに…。

    「おはよう。」

    「なんであんたが?」

    私は素直な子じゃない。

    声をかけてきたのは幼なじみ…一つ年上のお兄さん。

    同じ学校で彼がモテモテなこともよく知ってる。

    「『あんた』って言うの辞めろ。」

    「あんたをなんと呼ぼうが私の勝手。」

    すると、幼なじみは足を急に止めた…。

    「お前…香水変えた?」

    「…だったら何?」

    流石。昔から鋭いのは分かってたけどね…。

    「あんまり…可愛くなんじゃねぇよ。」

    幼なじみは切なげに私の髪をクシャリと撫でた。

    私は意味が分からず首を傾げる。

    「お前小さい時に俺の嫁になるって言ってたじゃん。」

    …忘れてなかったの…?

    てっきり…覚えているのは私だけだと思っていた。


    「俺の嫁になるのに他の奴に愛想振りまくな。」


    っ、なんであんたは…いつも私より一枚上手なの!?///

    きゅん

    16

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  10. 「先輩…あの…好きになっても良いですか?」

    気がついた時には…口に出ていた。我ながらバカだなぁと思う…。

    ほら、先輩もびっくりしてる。

    「ごっ、ごめんなさい!」

    急いで図書室を出ようとドアに手をかけたが…開かない。

    それもそのはずだ。先輩が押さえているから。

    「まだ…好きになったら駄目だよ。」

    先輩を私をじっと見ながら静かに答えた。

    「俺がじっくり…惚れさせるんだから。」



    先輩はそのまま私の唇を奪った…。

    きゅん

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  11. 「…お前バカ?なんで他の男に告られてすぐ断らないの?」

    先輩は私を膝の上に座らせて後ろから私を抱きしめている状態である。

    これは先輩がいじけている証拠…。案外可愛いんです…!

    「いや、先輩より格好いいかもって!」 

    思わずイジリたくなる。先輩の指先が少し震えている。

    あ、やりすぎた…?

    「本気で言ってるの…?それ…。」

    「どうでしょう。」

    動揺してる先輩が面白くてもう少しからかうことにした…。

    「そう…。」

    『ちゅうっ』

    「んっ!」

    首筋に微かな痛みを感じる。

    「俺の大事な女って証。」

    先輩は強く私を抱きしめた…。

    「よそ見する余裕が無くなるくらい愛してあげる。」

    先輩は私が思っていたよりも『オトナ』だった。

    きゅん

    14

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  12. 私と先輩は全校生徒に配るプリントをホッチキスでとめる作業をしていた。

    「プリント…沢山ありますね。」

    「そうだな、なかなか無くならないな…。」

    ため息をつきたい気持ちを抑えながら次のプリントを手に取った。

    よそ見をしていたのが悪かった…。

    『ピッ!』

    「…え?」

    指から血が出てきた…。紙で切ったみたいだ。

    「先輩…プリント汚しちゃいました…。」

    「お前、先に自分の指を心配しろよ。」

    先輩が心配そうな顔をしながら私の手に触れた。

    「大丈夫です…それよりプリントがー。」

    「駄目…お前の手の方が大事。」

    先輩は私の指に口を近づけた。

    『ちゅっ、ペロッ…。』

    「せ、先輩!?」

    先輩はフッと笑いこう言った。

    「…消毒。」

    もう、先輩…格好良すぎる!///

    きゅん

    21

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  13. 「今年のクリスマスはみんな彼氏と過ごすんだぁ…。」

    イルミネーションを前に一人で途方に暮れている所です。

    去年のクリスマスはみんなとパーティーしたのに!

    今年はクリボッチって奴ですかい…。とても虚しいですよ。

    「…帰ろう。」

    イルミネーションから踵を返した時、聞いた事のある声が。

    「あれ…お前一人?」

    「だ、だったらなんですか?」

    私のバカ!何で素直になれないの!?憧れの先輩に会えたのに!!

    「え…いや、俺も一人だし一緒に見ようと思って。」

    「っ、私と居てもつまんないですよ…。」

    あぁ、もう嫌だ。性格…恨む!

    「ふっ、知ってるよ…お前が素直な奴じゃない事くらい。」

    そして私の頭をぽんぽんと優しく撫でた。

    「ほら、行くぞ!」

    さり気なく手を握って歩きだした先輩…。

    周りからみたらカレカノに見えたりするのかな?

    きゅん

    10

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  14. 「先輩、私ずっと…あなたが好きでした。」

    憧れの先輩にこれだけ伝えて校舎裏まで逃げて来た。

    いつまでもウジウジしてられないよね…。

    「あぁ~、もう、何で涙出ちゃうかなぁ~。」

    涙を拭っていると後ろから誰かに抱きしめられた。

    「え、だ、誰?」

    でもすぐ分かった…私の大好きな匂いだから。

    「お前冷たい。こんなに冷えて…バカなの?」

    「先…輩!?」

    胸がキュッと締め付けられるような感覚だ…。

    「逃げるなよ。」

    先輩の声が真後ろから聞こえて耳がパンクしそう。

    「なぁ、好き“だった”ってどういう意味?」

    明らかに機嫌の悪い声だ…。

    「なんで過去形なんだよ。」

    …先輩、そんな事言われたら期待しちゃうじゃないですか…!///

    きゅん

    26

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