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  1. 13件ヒットしました

  2. 「あ、飛行機雲だ!」

    そういって指差す私に、隣にいる彼は冷めた視線を送ってくる。

    「梓、もうちょっと高校生っぽくできないの?」

    冷たい言葉も送ってくる彼に、私はうっと言葉を詰まらせる。

    「だって~、楽しんで生きてかないと損じゃ~ん」

    ぶーぶーと子供っぽく口をとがらせる私に、はぁっとため息をつく彼。

    「まぁ、梓がそう思って生きてけるようになったのは喜ばしい事か」

    そう言って彼は私の左手を手に取る。すっと撫でられた手首がくすぐったくって、私は首をすくめた。

    「やめてよ冬、くすぐったい~」

    そう言って笑う私に、彼は何も言わず寄りかかってきた。

    「もう、あんなことはしないで」

    そういって肩にすり寄る彼がいとおしく見えて、そっと目を伏せる。

    「どうだろ…でも、冬が側にいてくれるならもうしないかな」

    そういって静かに目をつむった私は、手首に置かれた手に指を絡めてそっと笑った。

    きゅん

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  3. 「ちな♪」

    「きゃっ」

    ぼーっと通学路を歩いていた私のすぐ背後
    そこから不意に聞こえた声に私は思わず悲鳴をあげた

    「あはっ♪ちな可愛い〜♪」

    そう言って私の隣にきた彼は、ふわりと甘いお菓子の匂いを香らせながら私の腕に抱きついてきた

    「ち、千歳くんっ近いっ…」

    ふわっと柔らかい髪が触れた距離に私は顔を真っ赤にする
    歩き難いし何より心臓が壊れそう…けど、彼はそんな事お構いなしに私の肩に頭を乗せてくる

    「ちなシャンプーの良い匂いがする…ちな好き〜♪」

    そう言ってますますギュッと私の腕を抱きしめた彼は、にこにこと幸せそうに笑った

    「うぅ、千歳くんズルいよ…」

    私より背の低い彼のその姿を見た私は、余りの恥ずかしさに涙目になりながら自由な片手で顔を隠す
    可愛くて甘い物好きで人気者の千歳くん

    そんな千歳くんの愛情表現は、とっても甘い

    きゅん

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  4. すやすやと心地良さそうに眠る彼の滑らかな白い頬を、私は執拗につつく
    なのに、彼は身動ぎすらしない
    「紅葉、起きて」
    彼の名を呼ぶものの私は諦め気味になっていた

    彼と付き合い始めたのは…確か一ヶ月前。誰も居ない教室で彼とトランプをしていた時に、彼が持ちかけた賭けがキッカケだった
    私が彼のものになるか、彼が私のものになるか…その賭けに私は乗って、結果は私の勝ち
    それでも彼は嬉しそうに笑っていて…

    「…僕の愛しい御主人様は、僕を放って何を考えているの?」
    不意に耳元で聞こえた彼の甘い声に、私は慌てて距離を取る
    「…起きたの」
    「正確に言えば随分前から」
    「…何それ」
    むっと拗ねる私に彼は目を細める
    「だって、君が余りにも可愛いから」
    意地悪に笑う彼に私の胸はキュッと鈍く痛んだ
    「…好き」
    「僕は大好き」
    「バカ…」
    「バカでも良いよ」
    そう言って、彼は愛おしげに目を細めて優しく笑うのだ

    きゅん

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  5. 「ねぇ、由良」
    「何」
    「賭けをしようよ」
    その言葉に、カードを切っていた手を止めて目の前の彼を見上げる
    ぞくりと背筋が震えるような笑みを浮かべている彼に対して、私は挑戦的に聞き返す
    「何を賭けるの?」
    その問いに、彼は益々笑みを深める
    「君」
    「…は?」
    思わず眉を寄せる
    「君を賭けての勝負」
    「…どういう意味」
    なんて顔を顰めてみるけど…実際は分かってる
    「そのままの意味。僕が勝ったら君は僕の物、君が勝ったら…あー、君の願いを一つ叶えて上げようか」
    どう?とでも言うように見下ろしてくる彼に、私はフッと笑う
    「私が勝ったら貴方は私の物にならないの?」
    「それだと僕にしか利がないよ?」
    本当に?否
    「そうとも限らない」
    私の言葉に驚いた表情を浮かべる彼
    でも直ぐにそれは嬉しそうな笑みへと変わった
    「あぁ…へぇ〜…♪じゃあ、決まり…♪」
    その言葉に私はニヤリと笑う

    「「絶対勝ってやる」」

    きゅん

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  6. 「これがこうなるよ〜」
    「ふむ…?…あ!」
    さっきまで理科の問題集を睨み付けていたみほちゃんが、突如パァっと顔を輝かせて答えをノートに書き出して行く
    僕はそれを横で机に突っ伏しながら眺めていた
    「せ〜かい」
    書き終えた答えをちらりと見てから、僕はへらりと笑う
    みほちゃんは僕のクラスで一番に可愛い子。僕の想い人でもあるこの子は男子にも人気で…
    「ねぇねぇ、みほちゃん。みほちゃんは好きな男子いる〜?」
    気付けばそう聞いていた
    「えっ…居ないけど」
    その言葉に僕は安堵の笑みを浮かべる
    「そっか」
    彼女の手をギュッと握る
    この想いが伝わればいいのに何て思う
    「?」
    きょとんとして居る彼女にふにゃりと笑かければ彼女は耳を赤くしてサッと目線を下に落とす
    それがまた、どうしようもなく可愛い
    「ふふっ」

    僕は随分と欲張りになってしまった

    もっと君の側に居たいだなんて…君の隣に立つ権利が…欲しいだなんて

    きゅん

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  7. 「全く分からん…」
    眉を顰めながら配られたプリントを睨み付ける私
    理科嫌いの私は目の前にある問題がちっとも解けずにいた
    「これ、こうなるよ〜」
    不意に真横から現れた色白の手が、さらさらと滑らかに答えを書き出して行く
    「ちょっ」
    急な事に驚いて慌てて隣の席を見れば、書いてる本人は机に突っ伏しながらふにゃ〜っと笑みを浮かべていた
    「ん〜?みほちゃんこの問題分かってた〜?」
    困惑する私に何を思ったのか全く的外れな事を聞いて来る彼
    「…さっぱり」
    ふにゃふにゃと笑う彼は、その言葉に満足げに頷く
    「うん。だから僕が教えてあげるね」
    そう言ってマイペースな彼は問題の解説を始める
    教える為に体を寄せて来た彼との距離に私は顔が熱くなるのを感じた

    学年1可愛いとされる彼はそれから度々勉強を教えてくれる様になった…けど何故君は私の手をギュッと握りながらふにゃりと笑うの?
    …心臓が持たないよ…

    きゅん

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  8. 「…相変わらず速いですね先輩」
    満開の桜の、太い幹に座っている人に声をかける
    「早く奏《かなで》と話したかったからね♪ほら、早く早く♪」
    そう言いこちらに手を振るのは、病弱な事で有名な涼《りょう》先輩
    元気に見えるけれど、実際はかなり危うい状態
    「はいはい」
    そう言って、するすると登って先輩の隣に座る
    「ふぅ…」
    少し辛そうに息を吐く先輩
    「…病院、どうでした?」
    この間、倒れて救急車で運び込まれた事を私は知っている
    きっと…きっと、彼はもう長くない
    来年この桜が満開なのを見れれば良い方
    「っダメ…だった」
    そう言って、無理矢理笑う彼
    「そう…ですか…」

    泣きそうになって上を向く
    「桜…綺麗ですね」
    せめて、約束の鎖を巻こう
    「そうだね…」
    解けぬ様に
    「来年も再来年も、一緒に見たいです」
    この世に縛り付ける様に
    「…うん」

    それから暫くして
    甘くて切ない想いは

    宝箱の中に仕舞った

    きゅん

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  9. 「この問題は?」
    「…分かりません」
    「…これはここをこうして…」
    「あ!そっか!それでこれをこうで!」
    「ん。せーかい」
    「よしっ!」
    今回赤点を取ってしまった数学を、教えて貰っている放課後
    成績優秀、容姿端麗な事で有名な雪《ゆき》の指導は、とても分かりやすく、勉強はびっくりする程進んでいた
    「…ご褒美、あげよっか」
    不意に、私の髪をさらりと撫でる雪
    「え?ご褒美って飴玉とか?」
    何の事か分からずきょとんとする私に、彼は目を細める
    「不正解。正解は…」
    ふわりと唇に触れる柔らかな感触
    「…結衣《ゆい》の事、ずっと前から好きでした。付き合って下さい」
    ふわりと微笑んで言う雪
    「…ファ、ファーストキス…だったんだから、責任…とってよね」
    素直じゃない返事は、私の精一杯
    「元からそのつもり」
    嬉しそうに笑う彼は、絶対…絶対、確信犯

    私はもう、息も出来ない程貴方に溺れてる

    きゅん

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  10. 「…そろそろ隣に居るのは無理…なのかな」
    いつも一緒にいた蓮。けれど、ここ最近避けられていた
    私は蓮の事が好き…そう。無意識に私のと言ってしまうぐらい隣に居た彼が。好き。どうしようもなく、好きだったんだ…でも…
    「今更気付いても…」
    俯くと、ぽたぽたと涙が零れる。止まる気配のしない涙を拭う気にもなれずにそのままにする
    「…小々波…?泣いてる…の?」
    不意にふわりと背後から抱き締められる。この声は…蓮の声
    「…ここ暫く…悩んでたんだ。この胸の内に渦巻く気持ちを、小々波に…琴音に伝えるかどうか…だから、顔を合わせるのが辛かった。避けるみたいになってごめん」
    そう言いながら、私の肩に顔を埋める蓮
    「ねぇ…琴音…大好き。だから…嫌いにならないで」
    不安そうに揺れる声。今まで不安で仕方なかった心が、嘘みたいに安らぐ
    「…バカっ、大好きっ」

    安心してか、擦り寄って来る彼が、酷く愛おしかった

    きゅん

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  11. 「なぁ、小々波。何読んでんの」
    「哲学の事に関して書かれてる本」
    「相変わらず難しそうなの読んでるのな…」
    げんなりとした顔をして私の隣に座る蓮。私の幼馴染。イケメンの分類に入るんだろうけど…昔の泣き虫な蓮を知っている私には、如何してもかっこ良くは見えない。
    「…ぐぅ……」
    ほら。今も隣に来て珍しく静かだと思ったら寝てしまった。しかもご丁寧に寄りかかって来ている。小さい頃からの癖で顔を覗き込む。
    「相変わらず…寝顔は昔みたいに幼いのね」
    やっぱり私にはかっこいいとは思えない。
    だってこんなにも幼い顔をして、隙だらけな姿を見せるんだから。
    「…私も寝よ…」
    きゃーきゃー騒いでる女子に声を大にしてこう言いたい

    「私の蓮はかっこ良いんじゃなくて可愛いの…」

    ぽつりと零した言葉を最後に私は蓮に寄りかかって眠りについた
    私は知らない。蓮の耳が赤くなっていた事に…唇に、キスをされた事に

    きゅん

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  12. 「颯斗君!早く早く!」
    今日は、一つ下の彼氏の颯斗君と、花火大会に来てるの!
    「も、もも先輩ちょっと待って下さいよ。走ったら危ないですって」
    やっと花火が良く見える人気の無い河原に辿り着いたんだけど…
    ヒュルルル…ドーーン!
    「あぁぁあ!ほら、始まっちゃった〜!早く早く!」
    「ぅ〜…待って下さいってばぁ〜」
    夜空に次々と花が咲く音が響いて、水面に綺麗な夜空が映り込む
    「うわぁ〜……!」
    その幻想的な風景に見惚れていると、追い付いた颯斗君が駆け寄って来た
    「!!…綺麗…ですね」
    顔を上げた颯斗君は、やっと見れた花火に感嘆の声を上げる
    「でしょでしょ!?コレを颯斗君と見たかったの!」
    「ふふ…有難う御座います。もも先輩」
    そう言うと、颯斗君はふわりと背後から抱き締めて来た
    「ふぇ!?」
    「もも先輩。また来年も一緒に来ましょうね」
    顔を赤くしながらも私も微笑む
    「うんっ!」
    また、来れると良いな

    きゅん

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  13. 「…きり…肩貸して…」

    眠そうにしながらそう言う彼は、雷光という暴走族の総長で、伊奈月 氷と言い、マイペースで、猫のように自由気まま、何時でも、何処でも寝る人。

    「…いいよ」

    「ん…」

    彼は、寝るときはいつもは冷たいイメージを持つ無表情の顔も和らぎ、幼くなる。

    「はぁ…何時も自由気ままで、どこでも寝て、猫みたいで……本当可愛い…」

    ポツリと言った独り言。
    でも、どうやら隣で寝てた人には聞こえてたらしく、

    「こうやって…よっかかったりして…寝るのは…きりだけ…だから……あ、う……す、好きな人も…きりだけだから…」

    そう言ってトロンとした目を開けて上目使いでこちらを見る。それに突然の告白に、私の顔に熱が集まる。

    「…きり、僕と付き合って…ください…」

    無表情な、彼が不安そうな顔をしているのを見て、私は、ドキッとする。
    だって…

    「はい…!」

    私は彼の事が好きだから。

    きゅん

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  14. 「ひ~なちゃん!」

    「きゃ!」

    不意に、誰かに抱きつかれよろける。

    「ひなちゃん可愛い♪」

    後ろを向くと茶髪で、私と背が同じぐらいの幼馴染みの春斗がいた。

    「びっくりしたぁ~。もぅ驚かさないでよ~…」

    「だってひなちゃん可愛いんだもん!ギューーッて抱き締めたくなるもん!」

    頬をぷくぅーと、膨らませ抗議してくる春斗は私より断然可愛いと思う。

    「それよりひなちゃん!一緒に帰ろ?」

    ニコッと笑いかけられ顔に熱があっという間に集まる。

    「ま、まぁ…良いけど…」

    「やったぁ!ひなちゃん大好き!」

    そう言って又後ろからギューーッと、抱きついてくる春斗。

    はいはい。と言いながら私は家に帰る。日常茶飯事の、出来事だけど、やっぱりなれない。

    顔に熱が集まったまま、その日は春斗と一緒に、家まで帰った。

    きゅん

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