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  1. 24件ヒットしました

  2. 「…いない、かぁ」
    窓から見下ろすグラウンドに目的の彼を見つけられず、がっかりしてしまう
    まだ部活始まってないし、もうすぐ来るよね
    気を取り直して図書委員の仕事に取り掛かる。返却された本を棚に戻す作業だ

    放課後の図書室。読書が好きでなった図書委員だけど、最近は楽しみが増えた。それは、サッカー部…というか、彼を見るってこと。ちょっと怖そうで初めは苦手だったけど、ちょうどここの窓から真摯にサッカーと向き合うのを目にして印象が変わった

    「…うぅ、1番上の段だぁ」
    背伸びしても届かない。踏み台は…

    「…貸せよ」
    ひょいっと本を取り上げられ…って、
    「何でここに⁉︎」
    探してた彼が目の前にいて驚いた
    「…別にいいだろ。なんつーか、見たかったんだよ…部活行くから!」
    それだけ言って彼は飛び出していってしまった



    「お前が楽しそうに図書委員やってるの見るのが好きとか、やっぱ言えねえや///」

    きゅん

    16

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  3. …やっとお昼だ〜!お腹空いちゃった。古典先生、4時間目に授業を延長するなんてひどいよ〜(泣)

    キャー‼︎

    ?なんだか教室の入り口が騒がしいけど、クラスの女の子たちが集まっていてよく見えない

    「…通して。あっ、見つけた」

    …えっ、私⁉︎

    皆を掻き分けて入ってきたのは、同じ部活の先輩
    黄色い歓声の理由がわかった。先輩ってすっごい美形なんだもん。色素が薄くて線も細い、儚げな王子様って感じかな

    「ねぇ、一緒にお昼食べよ」

    えっ!嬉しいけど…皆の嫉妬の視線が怖い
    私が躊躇っていると、先輩は屈んで目線を私に合わせて…

    「僕があんまりご飯食べられないの、知ってるでしょ?君と二人でなら、いつもよりずっと美味しくなってもっと食べられるかなって…ダメ?」

    うぅ、そんなこと言われたら断れない

    「いいですよ」

    って言ったら、先輩は嬉しそうに私の手をとって囁いた

    「ありがとう…大好き」

    きゅん

    5

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  4. 『この教室、幽霊がいるらしいよ。いつもこっそり見てるんだって』

    放課後の教室に1人きりで学級日誌を書いていると、お昼に友達から聞いた話を思い出した
    下校時刻間近で、辺りはもう暗くなり始めている。早く終わらせないといけない時に限って余計なことを考えちゃうんだよね



    「…ふぅ。やっと書けた〜」
    荷物をまとめて職員室に行こうとした時だった

    「…行っちゃうの?」
    …⁉︎いつの間にか目の前に見知らぬ男の子が立っていた
    「あなた、誰?」
    「…内緒。ねぇ、ちょっとだけ、僕とおしゃべりしよう」
    「えっ、でも…」
    迷うそぶりを見せたら寂しそうにされて、椅子に座りなおした
    「ありがとう」


    「僕ね、ここでずっと君のことを見てたんだ。可愛くて優しい子だなって。おかしいよね、死んでから初恋をするなんて」
    「えっ、それって…」
    「やっと君に伝えられた…バイバイ」

    彼の姿はすーっと消えていった

    きゅん

    3

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  5. 学校の怪談って似たり寄ったりだけど、うちの学校には一つ、異色なものがある

    『チャラ男のお迎え』

    これ考えたの誰?絶対最近だよね。怖さよりもギャグとして校内で知れ渡っている
    内容としては、怪しい招待状がきても持ち帰るな…みたいな?割といい加減。



    何であたしがこんな話を始めたかっていうと…

    います。はい、目の前に。それも、朝っぱらから。

    「おはよー、今日はお寝坊さん?寝・ぐ・せ、か〜わい〜い」

    遅刻しそうで慌てて家を飛び出したら、男が立っていた。それもなんか透けてるんですけど⁉︎



    「昨日の帰り、適当にカバンに荷物入れてたし気づかなかったでしょ、オレからのチケット」

    …?カバンを開けてみると、ノートに何か挟まっていた

    「ちなみにそれ、返品不可だから。そこんとこヨロシク」

    そういうと彼はあたしの腕を掴んでグッと引き寄せた

    「大人しくオレに攫われちゃって?」

    きゅん

    7

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  6. 夏といえば…肝試し‼︎

    っていうのは友達の主張であって、私はお化けどころか暗いのですら無理!
    なのに放課後の肝試しに強制参加。クジでお化け役にあたったからまだマシかと思ったんだけど…

    やっぱ無理。夜の美術室なんて。暗闇の中に白い石膏像だけが浮かび上がっ…

    「…みーつけた」
    「ぎゃっ、ぎゃ〜‼︎」
    突然後ろから抱きしめられて、私はパニック

    「ハハッ、何だその悲鳴は。色気のかけらもない。まっ、それすら可愛く思えてしまうんだがな」
    「えっ、先生⁉︎」
    首をひねって後ろを見ると、にっこり微笑まれた。

    「日直だから見回りしてたら、こ〜んな可愛いお化けがいるなんてなぁ…夜に学校に来るなんて、俺に会いに来た?」
    …へっ?
    「…悪い子にはお仕置きかな?」
    …⁉︎
    さっきまでの怖さは吹き飛んで、このドキドキは…///

    きゅん

    8

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  7. 今日はクラスのハロウィンパーティー‼︎みんなで仮装もしてる。

    「…よっ!」
    声をかけられて振り向いて、思わず吹き出しそうになって必死に堪えた。本当に吹いたら、何してくるかわかんないような、それこそ『悪魔』なんだもん。

    「Trick or treat」
    …えっ、お菓子⁉︎

    「ちゃんと持ってきたもん」
    チョコレートを差し出したけど…なんか不満そう?

    「チッ。イタズラしてやろうと思ったのに…やっぱよぉ、お菓子やるから、イタズラさせろよ」
    「…ふぇっ⁉︎やっ、やだよ。絶対『イタズラ』ってレベルじゃないもん!」
    お菓子は好きだけど、それとこれとは別。
    って思ったら、

    「あっ、逃げんなって!…ほらっ」
    …⁉︎口の中に甘みが広がった。
    これ、さっき私があげたのだ。

    「前払いな」
    「えっ、どういうこと…?」
    なんか、すっごいニヤニヤしてるけど?

    「イ・タ・ズ・ラ。な〜んにしよっかな〜」

    きゅん

    14

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  8. 「…好きです。付き合ってください」
    「…ごめんね」

    …えっ、告白⁉︎
    聞こえてきた声に思わず立ち止まった。どうしよう、引き返したほうが…
    そう思った時だった。

    「…あれっ、詩乃さん⁉︎こんな所でどうしたんですか?」
    「えっ、煜くん⁉︎」
    そこにいたのは、煜くん。弟の友達だった。

    「私は、体育倉庫まで近道しようと思って。日直なの」
    そう言ったら、煜くんは安心したような顔をした。
    「良かった。校舎裏にいるなんて、誰かの告白かと思って焦りました」
    「えっ⁉︎告白って…今、煜くんがされてたよね?」
    女の子の方はもう帰ったみたいだけど…
    「ええ、まぁ…でも、断りましたよ。詩乃さんからじゃないと意味ないし」
    「…えっ、どうして?」
    煜くん、どうしたんだろう?

    「だ〜か〜ら、好きなんです、詩乃さんのことが。いきなりで戸惑ってると思いますけど、絶対に俺に惚れさせるんで、覚悟しといてください」

    きゅん

    6

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  9. 「…一位、1-B、安達琉偉。二位…」
    「きゃー、琉偉くーん‼︎」
    アナウンスで一斉に歓声が上がる。相変わらず、琉偉くんは人気者だな。
    私は走るのが苦手だから、琉偉くんみたいに100メートル走で活躍なんて到底できない。体育祭は毎年玉入れに出ている。

    「琉偉くん、おめでとう。カッコよかったよ」
    そっと呟いてみる。
    もちろん、琉偉くんには聞こえない。だって琉偉くんは向こうで女の子たちに囲まれちゃっているもん。

    「…センパーイ‼︎」
    えっ⁉︎
    見ると、人だかりの中から琉偉くんが走って来ている。

    「先輩。僕が走るとこ、ちゃんと見てくれてた?カッコよかった?」
    そう言って琉偉くんは抱きついてきた。
    「ふふっ。すっごく、カッコよかったよ」
    「やった!先輩も、すっごく、可愛かったよ、玉入れ」
    えっ?
    「玉投げるとき、ジャンプするの先輩だけだよ。可愛すぎて……ヤバかった」
    …耳元で囁くの、反則だよ。

    きゅん

    20

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  10. 窓からの光が美術室の中を赤く染めている。もうすぐ閉門の時間だし、急いで帰らなきゃ。
    準備室の鍵を閉め、鞄を手に取った時だった。

    「よかった、まだここに居た」
    扉から顔を覗かせたその人は…
    「先輩⁉︎どうしたんですか?」
    先週で引退したばかりの先輩だった。進学校なので部活は高2の秋で終わり。先輩も受験に専念するだろうからもうお話できないと思ってたのに…
    「ん。ちょっと、君に会いたくて」
    「えっ、私…ですか?」
    ここには他に誰もいないけど、聞いてしまう。
    「そう。今、戸締りするとこ?部長、頑張れ」
    そう言って先輩は私の頭を撫でてきた。なんか照れ臭い。
    ちなみに先輩は前部長でもある。

    「…なんかさ、もう君に会えないかと思うとイライラして…勉強も手づかずで」
    先輩は呟くように話し出した。
    「そうなって初めて気づいたんだ…君が好きだって」
    …えっ?
    「これからも君の側にいたい。俺と付き合って?」

    きゅん

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  11. お昼休みの屋上はポカポカして気持ちが良い。でも、今日はちょっと緊張気味。だって、いつもは3人で食べてるのに、委員会があるからって、幼馴染と2人っきりにされちゃったんだもん。つい最近、彼のことが好きなんだって気付いたばかりなのに。

    「…もーらい」
    横から手が伸びてきて、苺を取られた。
    「あっ、酷い!私が好きなの知ってるのに」
    彼はヘタのとこを持ったまま顔の前で振っているから取り返そうとするけど、易々とかわされてしまう。
    「…意地悪」
    じっと睨むけど、彼は笑い出す始末。
    「ハハッ。やっぱ可愛いな、お前」
    そう言って頭をワシャワシャしてくるし。
    「ひゃっ!髪の毛グシャグシャになっちゃう」
    「お前が可愛いすぎるから、構いたくなるんだよ。それにお前も、こういう俺が嫌いじゃないだろ?」
    否定はできないから顔が紅くなる。
    「フッ、お前の顔、苺みたい。ほらっ」
    そう言うと彼は苺を咥え、そのまま私の口に…

    きゅん

    15

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  12. 古典の吉原先生、何でこんなにも眠気を誘う声をしているんだろう?寝たら負けだとは思いつつも集中できず、窓の外をぼんやりと見る。私の席は窓側から2列目だけど、隣の奴はサボリの常習犯だから校庭がよく見える。まあ、暴走族、それも総長やっているような奴が真面目なわけないからね。

    …ガラッ
    なんて思っているとタイミングよくそいつが来るっていうのはよくある話。今みたいにね。

    …先生も生徒も、誰1人彼と目を合わせない。彼も他人に興味を持たない。
    …はぁ。一層重くなった空気に思わず溜息が零れた。

    「不満そうだな」
    …私は彼の『例外』みたいで、顔を合わせる度に絡んでくる。多分からかいたいだけなんだろうけど、私だけだと思うと頰が緩みそうでそっぽを向く。

    「…別に。あんたが来ると、外を見にくいなってだけ」
    「ふーん」
    面白そうに眉を上げる彼が理解できない。

    「じゃあ、俺を見とけよ。俺もお前だけ見るから」

    きゅん

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  13. 今日も小走りで下校。だって早く会いたいんだもん。
    「今日も来たよ!…えっ⁉︎」
    公園にやってきた私は唖然とした。なんで、は、葉山くんがいるのぉ?

    そう、公園にはクラスメイトの葉山くんがいたの。それも、私のお目当の子猫を抱いて。彼もビックリしてる。
    葉山くんはいつも1人でいて、感情を顔に出さない。
    だから、別人かとも思った。だって今、すっごい優しそうな顔だったの。学校では見たこと無い。砂糖菓子みたいに甘い顔で子猫を撫でてて…

    「こんにちは」
    思わず声をかけてた。
    「私、毎日この子に会いにきてるの。葉山くんも?」
    「えっ、いや…たまたま」
    葉山くん、緊張してるのかな?顔が紅い。
    「そっかぁ…ねえ、この子、名前決まってないの。一緒に考えない?」
    家はアパートだから飼えないけど、名前だけでもあげたいな。
    「…じゃあ、ヒナ」
    えっ、それって…

    「小さくて可愛いとこ…君みたい」

    きゅん

    8

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  14. …ガラッ
    扉の音が響き、私はピタっと手を止めて耳を澄ませた。夜の学校に居るのがバレたら…

    「…セーフ」
    辺りは静まり返っている。見つかっていないみたい。
    と思ったら、

    「じゃないよ」
    ‼︎⁉︎耳元で囁かれて思わず叫……べなかった。大きな手が私の口を覆ってた。なんか、行動を読まれてたみたいで悔しい。
    「フッ、お前のことならぜーんぶ、わかってるよ。担任だし?」
    心の中までバレてるなんて。でも、
    「…他の皆のことも?」
    顔を見る度に話しかけてくれて、友達も皆羨ましがって…私、調子に乗ってた。自分は特別だって。

    「バーカ、お前だけだよ。わかってなかったんなら、これから個人授業する?」
    私の頭に手を置くと、子供扱いみたいにポンポンとしてきて少しムッとした。

    「ハハッ、ほんっと可愛いな、お前…ほら、机に宿題入ってた。これ取りに来たんだろ?もう遅いから家まで送る。門のとこで待ってろ」

    きゅん

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  15. 「…りぃ、おはよ」
    「えっ、慎くん⁉︎どうしたの?」
    いつものように登校しようと思ったら、家の前に立っていた男の子、慎くん。彼は幼馴染だけど、高校からは別々の学校なの。無口で人見知りする慎くんは中学でも私以外と話そうとしなかったから、高校で友達できたか心配。でも、私だけが特別みたいで嬉しくもある。

    「…何で、教えてくれないの?」
    「えっ、何を?」
    悪いけど、心当たりがない。
    「…今週末、りぃの学校は文化祭って聞いた」
    「あっ、うん。でも、慎くん出かけるの苦手でしょ?」
    休日は家から一歩も出ないのに、何で急に?
    「…りぃに会う為なら…行く」
    …‼︎思わず赤くなった顔を見られたくなくて、後ろを向いてしまう。
    「…僕にはりぃだけ居れば十分なのに、勝手に女子校を受験して…寂しい」
    そう言うと慎くんは私をギュッと抱きしめた。
    「…僕はりぃだけのものだから…りぃも、僕だけのものになって?」

    きゅん

    12

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  16. 今日は久々に1人で下校。いつもは幼馴染とだけど、彼は職員室に呼ばれていたし、メールしたからいいよね?

    「…つっかまーえた」
    え、誰⁉︎知らない顔だし、金髪で軽薄な笑みで…怖い。
    「は、離して…」
    「ダーメ。霧月の総長の弱点なんて君ぐらいだから」
    え、霧月って…暴走族の?でも、なんで私?
    「ほら、来いよ」
    「え、ヤダ!助けて‼︎」
    咄嗟に思い浮かんだのは彼の顔だった。
    「ちっ、騒ぐんじゃねえ」
    やっ、殴られ……⁉︎
    掴まれていた腕が自由になったと思ったら、ドサッと音がした。
    「…行くぞ」
    …嘘、何で居るの?
    また腕を掴まれたけど、さっきとは全然違う。強引なのに優しい。

    暫く無言で歩いて、家に着いたと思ったら、グイッと向き合わされた。
    「…お前が狙われるのは俺のせいだ。俺の大事な女だから。けど、絶対離さない。俺が守るから、勝手に俺から離れるな」
    鋭い瞳に射抜かれて、私はただ頷き返していた。

    きゅん

    27

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  17. 「先輩‼︎」
    「きゃっ!」
    部活の準備中、突然後ろから飛びつかれた私はビックリしてボールを落としちゃった。由伊君のこの癖、可愛いと思うけど、私の心臓がもたないから程々にならないかな。今もそのままギュッと抱き締められていて、胸の鼓動が聞こえちゃっているかも。

    「先輩、さっきHRで文化祭のシフトが決まったんだ!先輩のクラスは?僕、先輩と一緒にまわりたい」
    来週末は文化祭!私のシフトもちょうど今日決まって、私も由伊君を誘うつもりだったから嬉しいな。
    「もちろん、一緒にまわろう!」
    「やった!すっごく楽しみ」
    笑顔でガッツポーズをする由伊君も凄く可愛い。
    「あ、でも…」
    …なんだろう?もしかして先約?
    「文化祭って他校生もいっぱい来るし…先輩可愛いから絶対狙われちゃう」
    …えっ、何を言い出すの⁉︎

    「…よし、決めた!先輩の自由時間、僕がぜーんぶ予約する!他の男になんか、絶対渡さないからね‼︎」

    きゅん

    12

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  18. 「幹斗」
    机に突っ伏してたら肩をつつきながら呼ばれた。顔を上げると、幼馴染の夏帆…てか、近くね?
    俺と同じことを思ったのか、夏帆は赤面して飛び退いた。
    「逃げんなよ。顔真っ赤だし、可愛い奴」
    そう言ってやるとさらに赤くなるから、もっとからかいたくなる。

    「ほら、用件は?俺の顔見たかっただけ?」
    「な‼︎ち、違うもん!その…み、幹斗、今欲しい物ある?」
    俺はすぐにピンときた。
    「へえ、俺へのプレゼントか」
    「え!べ、別に幹斗になんて!…えっと、そう、男の子の好みってどんなのかなって思っただけで…」
    毎年思うけど、夏帆は『さりげなく』ってのが苦手だ。俺の誕生日の度にこれだからな。まあ、そこが良いんだけど。

    「…夏帆」
    「ん?」
    「俺、夏帆が欲しい」
    そう言うと、
    「⁉︎…じょ、冗談はやめてってば!幹斗のバカ‼︎」
    走って逃げていった。

    冗談なんかじゃなくて、本気でお前が欲しいんだけどな。

    きゅん

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  19. …気まずい。屋上には私たち2人だけ。
    なんでこんなことになったのかっていうと、犯人は私の親友。3人で食べよって誘ってくれたと思ったら、「芽衣の好きな人って誰だっけ?」と爆弾発言をした上に先に帰っちゃった!知っているくせに!お節介な親友が恨めしい。誰か助けて!

    「…あのさ、さっきの、俺も聞きたいんだけど」
    突然私の想い人、日向が顔をグイッと近づけてきて、多分今の私は真っ赤。いつもは陽気なくせに、何でそんな真剣な顔なの?

    私が何も言えずにいると、日向の顔がさらに近く…キス、された‼︎

    「芽衣に好きな奴がいても構わない。絶対に惚れさせてみせるから。俺、芽衣が好きなんだ」

    …え⁉︎頭がボーッとしてきた。でも、答えは決まっている。
    「…私も、日向が…好き、だよ」

    その瞬間、日向の顔がパアッと明るくなった。私が好きになった、ヒマワリみたいな日向の笑顔。
    これからはずっと、私のために笑ってね?

    きゅん

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  20. きゃー‼︎
    黄色い歓声で目が覚めた。2学期早々何の騒ぎ?
    「…です。よろしくお願いします」
    …教卓を見ると見知らぬ男の子。転校生?それも、女子が悲鳴を上げるのも納得の美形。
    先生が私の方を指差して…あ、こっちに来た。
    ふと横を見ると、隣に机が一個増えている。

    「…やった、舞花の隣だ」
    いつの間にか男の子が隣に来てた…というか、なんで私の名前?しかも笑顔だし。
    私がポカンとしていると、困ったように首を傾げられた。
    「俺のこと、わかんない?」
    澄んだ瞳に切なそうな色がよぎって…待って、この顔…私知ってる!
    「…もしかして、リョウ君?」
    「うん、よろしくね」
    満面の笑みで頭にぽんっと手を置かれて、胸の奥の方がキュンっとした。…私の記憶よりずっと大人びていて、手も大きい。

    「…やっと会いに来れた。絶対に舞花のこと手に入れるから」
    ボソッと呟いたリョウ君の声は、喧騒にまみれて私には届かなかった。

    きゅん

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  21. 「…せーんぱい!」
    「きゃ‼︎」
    部活の後、ボールを片付けていたら後ろから飛びつかれた。
    「由伊君!ど、どうしたの?」
    ちょっと前まで彼は可愛い後輩だったけど、今はとっても甘い私の彼氏だったりします。私は毎日ドキドキさせられっぱなし。
    「一緒に帰りましょう!家まで送るんで」
    「う、うん」
    きっと今、私の顔は真っ赤。部活終わりの由伊君の汗のにおいがして、ドキっとしている。
    「先輩?…ふ、赤くなっちゃって。可愛い!」
    由伊君に顔を覗き込まれてバレちゃった//

    「先輩。僕、きっとこれから背もぐんぐん伸びてどんどん男らしくなるんで、覚悟、しといてくださいね?」

    由伊君が耳元で囁いてきて、もうこれ以上に無いってぐらいに心臓がうるさい。多分由伊君にも聞こえちゃっている。

    「…着替えてくるんで、門のとこで待っていてください…逃げちゃダメですよ?」
    由伊君はニコッと笑って、更衣室へとかけていった。

    きゅん

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