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  1. 49件ヒットしました

  2. 「そのチョコ、誰にもあげなかったの??」


    突如頭上から聞こえた声に顔を上げると、そこにはクラスメートの八尾くんが立っていた。


    「やっぱり無理だよ。だって彼、誰からもチョコ貰わないことで有名だもん。
    最初から無理だったんだよ……」

    「ふーん。じゃあそれ、どうするの?」

    「捨てる。柄にもないことするんじゃなかった」


    本当に情けない。

    作る前はあんなに意気込んでいたのに。


    「それじゃあそれ、僕にくれる?」

    「………へ?」

    「捨てるなんて勿体ない。というか元々僕のでしょ」

    「へ!?どうしてそれを…!」


    私が八尾くんにチョコをあげるつもりだったということがどうしてバレてるんだ。


    「君のことは何でも知っているからね」

    「でも八尾くんは特別な子からしかチョコは貰わないって」

    「うん。だから、頂戴??いいでしょ?

    これから君は僕のモノだから。よろしくね」

    きゅん

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  3. 「ちょっと……!なにしてんの!!」

    「なにって、食べみてっていうから」

    「チョコのことだよ!バカなの!?」

    「味見してんだよ」

    「も…、きゃっ。あはは、どこ触ってんのよ」

    「色気ねぇな」

    「うっさい。
    ちょっと、私頑張ってチョコ作ったの!食べてくれないの?」

    「冗談だよ、バカ。お前が俺に作ってくれたもの食べないわけないだろ」

    「じゃあそこからどいて」

    「お前が食べさせろ」

    「も〜。……はい」

    「……ん。うまい」

    「ふふ、作ってよかった。大好き」

    「……さらに甘いもん食べたくなった」

    「きゃーー!もう、どこ触ってんのよーー!!」

    「うっせ。その気にさせたお前が悪い」

    「もう……!」

    「……甘いな」

    「チョコより?」

    「チョコより」

    「もうほんっと、バカ。
    でも好きだよ」


    「俺は愛してる。ずっと俺のそばを離れんなよ」

    きゅん

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  4. 少女漫画は私の理想。

    漫画でしか成しえない男女の熱い恋愛劇。


    「ああぁぁあー!!もう最っ高♡」

    「まーた少女漫画か?」


    漫画を片手に一人悶えていると、背後から男の声が私の耳に届いた。


    「純哉!」

    「ほんと好きだなー。俺には何がいいのか分かんないけど」

    「分かってないなぁ純哉は」

    「相変わらずだな」


    呆れた顔をした純哉は私の目の前に座る。

    その当たり前のように行われる動作に少しだけ胸が高鳴るのを感じた。


    「今読んでる漫画は幼なじみとの恋なんだけど〜、一途で初々しくて最高なのよ」

    「幼なじみ、そんないいもんなの?」

    「あったりまえじゃない!少女漫画には王道なのよ!女子全員の憧れなのよ!?」

    「……目の前に一途な幼なじみはいるけど」

    「ん?何か言った?」

    「別に。なにも」



    少女漫画は私の理想。

    いつかそれが現実になる日もそう遠くないかもしれない。

    きゅん

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  5. 暗闇の中で響き渡る水音。

    繋がる唇からは私の唾液が滴り落ちる。


    「先輩…」


    熱のある瞳でこちらを見つめる彼に頬が熱くなる。


    「……先輩、好きです…」

    「…うん」


    彼の手つきは優しく、私の悲しみが和らいでいく。

    もっと彼に触れていたくて彼の背に手を回した。


    「……っ」

    「……はぁ」


    侵入してきた彼の舌は私の口内を蹂躙していく。

    ついに限界のきた私は彼の胸板を強く押した。


    「……先輩。好き、好きなんです。本当に先輩が」


    先程まで熱を持っていた彼の瞳は、揺らめいて今にも泣きそうだ。


    「…私はーー」

    「分かってます。まだ、好きなんですよね?あの人のことが」

    「…うん」

    「……でも、」


    一度言葉を切った彼は私の唇を親指で優しくなぞり、


    「俺は諦めませんから」


    慈しむように私の口に自身の口を重ねた。



    「きっと、一生先輩が好きです」

    きゅん

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  6. 「わぁ〜。きれい」


    目の前に広がるのは、見上げる程の大きなクリスマスツリー。

    キラキラと輝くそれに見とれていると、冷たい何かが頬を伝った。


    「雪だ!」


    舞い上がる気持ちを抑え、隣で寒そうに縮こまっている彼に視線を送る。


    「…なに?」

    「幸せだなぁって」

    「寒いけどな」

    「鼻 赤いよ。トナカイみたい」

    「うっせ」



    突然の強い風に襲われ、可愛げのないクシャミをしてしまった。

    外気に晒された手が赤くむくんでいる。

    すると彼は私の手を強引に引き寄せ、勢いよく自身のコートのポケットに、繋がる二つの手を突っ込んだ。


    「寒いからな」


    こんなこと普段滅多にしない彼。

    嬉しさで頬が熱くなるのを感じる。


    「あったかい」

    「…そうだな」

    「来年も見に来ようね」

    「…ん」


    いつまでも、この幸せが続きますように───。



    メリークリスマス.。.:✽

    きゅん

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  7. もうそろそろだ。
    彼がやってくる。

    ──ガラ

    勢いおく開かれたドアに目を向けると、神妙な空気をまとってこちらを見つめる男子生徒が1人。

    「田中くん、また来たの?」
    「具合悪いのでベッド貸してくださ〜い」

    間延びした声でズカズカと保健室に足を踏み入れてくる男の子は、とても具合が悪そうには見えない。

    「今月で何度目だと思ってるの」
    「さぁ。忘れた」
    「教室で居場所がなかったりするの?」
    「…はぁ。まだ分かんない?いつも俺は貴方に会いに来てるんですよ──先生」

    ニヒルな笑みを浮かべてこちらを見上げる田中くん。

    「余計ダメだよ。私は先生で君は高校生」
    「高校生だからってなんなんですか」

    そこまで言うと彼は私の腕を強引に引き寄せ、私のこめかみに軽くキスを落とした。


    「今はまだこんくらいしか出来ないですけど、子供だからって舐めないでくださいよ?
    絶対好きにさせるから覚悟しててね」

    きゅん

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  8. 「みーすず!」

    「どうしたの?今日はとても機嫌がいいね」

    「ふふ。そうだねぇ」


    颯ちゃんがこんなにも感情を表に出すことは少ないから、わたしの口も緩んでしまう。


    「なにかいい事でもあった?」

    「とってもと言いたいほどかな」

    「へぇ。何があったの?」


    彼はしばらく考え込むようなポーズをした後、わたしの瞳をじっと見つめてきた。


    「……美鈴が僕のことを大好きと言ってくれたんだ」

    「そんなんだ……。ってわたし!?」

    「うん。もちろん」


    彼はとたんに破顔し、わたしを優しく抱きとめた。


    「ど、どーして……。それは綾香ちゃんにしか言ってないはずなのに」

    「ふふ。どうしてだろーね」

    「怖い怖い怖い」



    *~*~* わたしの彼氏はストーカーです。*~*~*

    (…きっと何かの間違いだ。というかそうであって欲しい)
    (あぁー可愛い。大好きだよ美鈴)
    ※盗聴器?

    きゅん

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  9. 普段無人の空き教室には二つの影。
    大きな方の影は自身よりも一回り小さな影に覆いかぶさっている。

    「だ、大樹」
    「どうしたの?」

    大樹を見上げると、彼は熱のこもった瞳で私を見つめる。

    「もうゆるして…」

    私の唇は何度も押し当てられて、赤く荒れている。
    何度キスをされたかも分からない。
    彼は私の発言を無視して、また顔を近づけてきた。

    「ゆるす?なにをだい?」
    「他の男の人から…ぁ、…んん」

    聞きたくないとばかりに更に口付けを深くする大樹。

    「いいんだよ。乃々は悪くないんだから。ただ相手の男はどうするか分からないけどね」
    「……」
    「でも腹が立つなぁ。どう後悔させてあげようか」
    「だいき…」
    「乃々は何も心配せず、俺のことだけ考えとけばいいんだよ」

    揺れる瞳を閉じた彼は、また私に深く覆いかぶさってきた。

    「……愛してるよ、乃々。俺の、乃々……」


    ーー彼はとっくに狂っている。

    きゅん

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  10. 「澪ちゃーん!!」


    息を切らしてこちらに走ってくるのは私の幼馴染。

    クラスが違うのにも関わらず、休み時間の度に私の教室へやってくるのだ。


    「もう毎回こなくていいよ」

    「だめだよ!僕が会いたいから!」


    彼に気づくように盛大に息を吐くが、彼は気にもとめてないようにニコニコと満面の笑みを浮かべるばかりだ。


    「なにがそう面白いのよ」

    「澪ちゃんが可愛いなーって」

    「なっ!」


    頬が赤くなっているのを隠すように、両手で熱い顔を覆った。

    しかし彼はそれを許さないとばかりに私の腕を剥がしにかかる。


    「可愛い可愛い。大好きだよ澪」

    「……それ何度も聞いた」

    「とか言っちゃって、嬉しいくせに」

    「誰がよ!」

    「澪は俺が嫌い?」

    「好き…だけど」

    「よかった」


    彼はとろけるような笑顔を見せて、私のおでこに唇をおとした。


    ーー彼は私の幼馴染み兼、彼氏です。

    きゅん

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  11. 彼のキスはとろけてしまうんじゃないかと思うほど甘くて好きだ。

    普段焦りや欲を見せない彼が、私を求めて貪る姿は男らしくてかっこいい。

    それがどうしようもなく嬉しくて。


    「…ん、蓮…」

    「…杏奈……」

    「ちょっ!まった!蓮!」


    でもあまりの激しさに私は酸欠状態。


    「なに」


    不機嫌をあらわにした彼に真っ赤になりながら講義する。


    「えと…蓮のキス…最近大人っぽいっていうか」

    「……」

    「もうちょっと優しくしてくれたら嬉しいっていうか」


    先程までずっと静かだった彼がハァッと盛大にため息をついた。

    子供っぽいって呆れられてる?

    涙目になりながら彼を見つめると、少しも表情を崩すことなく、


    「うるさい。これでも我慢してんだ。好きなんだからしょうがないだろ」


    なんて甘いセリフ。



    私の彼氏はクールで優しくて、とてもかっこいい。

    そんな彼が大好きです。

    きゅん

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  12. 陽の光を存分に浴びながら食べるお昼ご飯は格別なおいしさを放っている。
    隣では、愛しの彼氏が夢中になってパンを頬張っている。
    可愛いな、と眺めていると綺麗な瞳がこちらを向いた。

    「菜穂のお弁当、いつもうまそうだよな」
    「あ、ありがとう。私が作ったんだ」
    「へぇー!すごいじゃん!」
    「よかったら食べてみる?」
    「え!いいのか!?」

    パァっと明るくなった顔に小さく笑いながら、私の箸を差し出す。
    しかし彼はそれをなかなか受け取らない。

    「あの、どうしたの?」
    「…菜穂が食べさせて」

    一気に顔が赤くなるのが分かった。
    彼も恥ずかしかったのか、頬はほんのりと赤みを帯びている。

    「……あー」

    普段見せない無防備な表情にやられ、私は震える手で彼の口に卵焼きを運んだ。

    「お!うまい!!」
    「よかったぁ〜」
    「こっちも食べたい!!」
    「いいよ。どんどん食べて」

    そんな幸せな恋人のお昼休みーー。

    きゅん

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  13. 「あんたも浮気しちゃえばいいのよ。私をその相手にすれば?」

    そこから始まった私たちの関係。
    「……ん、はぁ…」
    彼の悲しそうな顔を見たくなくて、この関係を続けて2年。
    「…沙耶」
    彼が愛しそうに呼ぶのは私とは全く違う可愛らしい名前。

    「好きだよ…」
    彼は残酷だ。


    隣には穏やかに眠る彼。
    私の体に絡まっている腕を離して、散らばっている服を手繰り寄せる。
    「…ん、希子?」
    「あ…起きたのね」
    彼は目を擦りながら上半身をおこす。
    「帰んの?」
    「…うん。もうすぐ沙耶さんが帰ってくるでしょ」
    「……そうだな」
    彼は顔を俯かせ、私からは表情が分からない。
    「……また連絡するな」
    「うん…いつでも」

    名残惜しみながら彼の家をでると、美人な女性とすれ違った。
    彼女からは男物の香水の香りがして、それが余計に私を惨めにさせた。

    「……好きだよ。大好き」
    目に溜まった水を振り払うように目を閉じた。

    きゅん

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  14. どうしてこうなったの…


    「言う事を聞かない真夜ちゃんにはお仕置が必要だね」


    私は男の子と話していただけなのにー!

    目の前には豹変した幼馴染の優冴。

    低い声を出して私との距離を詰めてくる。


    「いつも言ってるのに。僕以外とは話すなって」

    「さっきのは事務的な話をしてただけで」

    「言い訳はいいよ」


    突然優雅の強い力で引き寄せられた。


    「あぁー、ほんっとに鈍い子は困るなぁ」

    「優雅?さっきから変だよ?ちょっと1回離し──」

    「だめ。離さない。……僕は元からこうだったよ」


    そう言うと、優雅は私の唇を奪った。


    「ちょ、ん、はぁ…ん優雅!」


    押し退けても離れない優雅。

    唇がやっと離れると、私の首元に吸い付く。


    「真夜のことを狂うほどに愛してるよ。
    俺しかみないで。俺だけをみてて。
    ずっと俺のものでいてね」


    どうやら私の幼馴染はヤンデレだったようです。

    きゅん

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  15. 普段はあまり使われてない図書室。
    私は今日も彼に会いに行く。

    静かに戸を開けて目に入ったのは彼の後ろ姿。
    恐る恐る背後に立つ。

    「だーれだっ!!」

    彼は一瞬体を強ばらせるとそっと私の手を掴んだ。

    「…本が読めない」

    聞こえてきたのは、愛想もない単調な声。

    「…隣、座ってもいい?」

    彼は何も言わずに隣のイスをひいた。

    「毎日暑いねー」
    「……」
    「夏休みもうすぐだねー」
    「……」

    何を言っても反応を示さない彼。

    「ごめん。私邪魔そうだから教室に戻るね」

    そう言って席を立つと、腕を強く引っ張られ、彼の腕の中におさまってしまった。

    「え、と…どうしたの?」

    一瞬の沈黙。
    それから彼は赤くした顔を背けてボソリと呟いた。

    「……別に邪魔とは言ってないだろ。だから傍にいろ」

    更に好きになっちゃったじゃん。

    普段はあまり使われてない図書室。
    そこは彼と私の秘密の場所♡

    きゅん

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  16. 「君を愛しているよ」



    「私もです」



    「君が僕に死ねと言えば、僕はその通りにすると思う」



    「それは私が困ります」



    「どうして?」



    「私も同じことをしてしまうからです」



    「それじゃ不服?」



    「死んだら貴方を抱き締めることができません」



    「あぁ、それは盲点だった」



    「わかってくれましたか?」



    「しかし僕のこの狂おしい程の愛はどう伝えたらいいのか」



    「私たちは一心同体。心も体もずっと繋がっていて、貴方のものです。なので貴方の気持ちは分かっています」



    「………」



    「はい。私も愛しています」


    ※何も言わなくてもお互いのことは相手より分かります。

    きゅん

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  17. あゆかと出会ったのは、高校受験。
    消しゴムを忘れてもうだめかと思ったときだった。

    「もしかして消しゴムないの?」

    耳に届いたとても甘い声。
    隣の席をみてみると、みたこともないような美しい顔が俺を見つめていた。
    大袈裟とかじゃなく、今まで見たどんな女の人より綺麗で思わず息を飲んだ。

    「う、うん」

    頷くと、彼女は自分の消しゴムを半分にちぎり俺に差し出した。

    「はい。これ良かったら使って?」
    「え…。ちぎってよかったの?」
    「うん。もしかして迷惑だった?」
    「ううん。そんなことない。ありがとう。本当に助かる」

    すると彼女は首を傾け、
    「お役にたててよかった」
    と言って嬉しそうに笑った。


    後から知った彼女の名前、「桜井あゆか」
    あれから彼女のことが頭から離れない。
    今思えば、初めて見たあのときに一目惚れしていたんだと思う。


    いつかいえるのだろうか。

    「あゆかが好きだ」

    と。

    きゅん

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  18. 「もう勘弁してよぉ」


    私の弱々しい声が図書室に響き渡る。

    私を後ろから抱きしめ、首筋に顔を埋める彼に少しだけ抵抗してみると、それより強い力で抱きしめられる。


    「他には?どこ触られた?」

    「…手?」


    彼は私の手をとり、自分の口元にもっていき舌を這わせた。


    「ななっ、何して!?」

    「消毒」


    わざとらしく響かせるリップ音。

    舌がいやらしく動いて、私の体が熱をもっていく。


    「…は…っ、ぁ…」

    「他の男なんかに触らせないでよ」

    「…っん」


    彼は私の首筋や腕に自分のものという印をたくさんつけていく。


    「後で2人っきりのときにお仕置きするから覚悟しておいてね」

    「なんで!?」

    「僕以外に触らせたバツ」

    「うぅ…」


    彼に惚れたが最後、後は溺れていくだけ──…



    ーーー……


    「(ごめんね。僕、独占欲強いんだ)」

    きゅん

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  19. 「先輩、好きです」

    真っすぐに届く澄んだ声。

    「えと…玉森くん?」
    「ずっと好きでした」
    「あ…、」
    「返事はいりません」

    そういうと玉森くんは私に背を向け歩き出す。

    「待って!!」

    玉森くんの手を咄嗟に握るが、こちらを振り向かない。

    「離してください。僕今情けない顔してるんで」

    私の手から震えが伝わってくる。
    玉森くんの手が熱い。
    突然、私の手を勢いよく引き離す。

    「さっきの告白、なかったことにしてください」
    「……だ…!ヤダ!!!」

    声が震える。顔が熱い。頬が濡れている。

    「私も玉森くんが好きっ!!」
    「……嘘です」
    「…こうしたら、信じてくれる?」

    私は玉森くんに吸い付けられるようにして、私の唇を玉森くんのそれと重ねた。

    「好きっ」

    玉森くんの瞳を真っ直ぐにみて言うと、玉森くんは盛大にため息をついた。

    「…僕もです」

    玉森くんは私に優しいキスをおとした。

    きゅん

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  20. 「おいおい。いい加減泣き止め」


    呆れた声で私をなだめるのは、ずっと好きな先輩。


    「うぅ…。卒業おめでとうございます…」

    「ふっ、ありがとな」


    先輩のとても優しくて大きな手で、私の涙を拭う。


    「先輩、卒業しても会いに来てくださいね」

    「おう」


    先輩とこうして会えるのも最後かもしれない。

    だからいっておきたい。


    「先輩、好きです。ずっと前から大好きです」

    「え…」


    先輩は驚いた顔をして固まっている。

    そして何か決意したような顔をして、私の顔を真っすぐに見る。


    「俺も、ずっとお前が好きだった」

    「うそ…」

    「付き合ってくれ」

    「はいっ!こちらこそお願いします」


    先輩は私を優しく抱きしめて頭に自分の顔を埋める。


    「やっと、やっといえた」


    ──ちゅっ

    頭の上からきこえるリップ音。


    「せっ、先輩!?」


    「好きだよ。一生大事にする」

    きゅん

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  21. 好き。好き。好き。
    この気持ちはどこに持っていけばいいのだろう。

    ──元カレ。

    あの人は私には釣り合わない、とても完璧な人。
    離れなきゃいけないのはわかってる。
    でも…

    「好きだよ。俊」
    愛しい人の名前を口にしてみるが、聞こえるのは私の情けない嗚咽だけ。
    「大好きだよ。本当は別れたくなんてないよぉ…」
    抱きしめてほしい。好きって言ってほしい。キスしてほしい。

    「ほんっとにお前は!なんで甘えてこねぇんだよ」

    背後で聞こえた愛しい愛しい声。
    恐る恐る振り返ると、そこには悔しそうな顔をした俊が立っていた。

    「別れてってだけで何も言わねえし。それを言われた俺の気持ちも考えてみろよ!!」
    「俊…」
    「馬鹿野郎!何かあったらちゃんと俺に言え」
    「~っ!」

    「好きだよ。愛してる」
    「私も、大好き」

    私たちは顔を見合わせ今までで一番優しいキスをした。

    「もう絶対離してやんねぇ」

    きゅん

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