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  2. 「ちょっと…!」
    いつも通り一緒に帰ってるはずなのになんだか今日横じゃなく前を歩かれる。

    私が隣に並ぼうとしてもどんどん前に行かれる。

    なんだか避けられているみたいに。

    「待ってってば!」

    私は駆け出して彼の前に立つ。

    「なに。」

    マフラーにうずくまった顔が私を見る。

    「はい!バレンタインチョコ!」

    私は彼の前にチョコを突き出す。

    「え…くれるの?」

    「毎年あげてるでしょ?」

    何をいまさら。付き合ってるんだし。

    「だっていつも朝くれたのにくれなかったし…他の子から貰っちゃってるし…」

    顔を赤くしながらちょっと涙目になってきちゃった。

    「今日朝教室行ったらもう人だかりができてたんだもん。一番に渡せなくてごめんね。」

    「んーんくれてありがとう!お返し楽しみにしててね!」

    涙はどこにいったのやら。

    にこにこして隣に並ぶ彼はいつもより機嫌が良さそうだ。

    きゅん

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  3. 「今日は想い人にチョコを贈る日なんだって。」

    私は天井を見上げながら言う。

    「今の好みがわからなくて昔好きだって言ってくれた生チョコにしちゃった。あはは去年と同じだね。」

    こんな時恋人なら慰めてくれるのだろうか。

    でも返事はない。彼の冷たい手と一定の無機質な音だけ。

    「私はいつになったら言えるのかな…。」

    しばらくぼーっとして。

    帰るため立ち上がって足元をみようとするとシーツには水の跡。

    私はそのまま退室して廊下のゴミ箱にチョコを投げ入れた。

    :画像はなくて合っていません。

    きゅん

    6

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  4. ねぇどうして。
    私は自分に何度目かわからない疑問を問う。

    どうして彼は先輩なの?
    どうして同い年じゃないの?
    一緒だったらもっと同じ時間を共有できたのに。
    ねぇどうして?

    先輩のクラスの前を通る。
    先輩を中心に話している。
    ねぇ右にいる女の人誰?先輩を見てる女の人は?

    先輩と付き合い始めて3ヶ月。
    ずっと同じことを考えてる。

    言えない。嫌な子だ。でももう抑えられない。

    帰り道、私はどうしようもないことを先輩に八つ当たりしてしまった。

    そしたら少し真面目な顔になり
    「俺がおまえより早く産まれたから自分の体験を全ておまえの幸せの糧にできる。俺の行動は1年後のおまえの未来に繋がってる。だから俺は先輩で良かったと思うよ。」

    もう悩みなんてなくなった。
    先輩が私に過去も未来も全て架けるなら私も全て架けよう。

    きゅん

    15

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  5. 「あっつ…」
    登下校は汗をかく。
    私はタオルで顔を拭った。
    「ちゃりん」
    耳元で花を閉じこめられ鈴がついている飾りをイヤリングにしたものが揺れる。

    駅であいつらしき人を見かける。
    あいつは昔から頭が良くて完璧。
    そんなあいつと幼馴染みなのが誇らしかった。

    でも、私になにも相談せず超名門男子校に合格したと報告だけしてきた。

    アレ以来私は勝手に拗ねて口きかないうちに卒業。
    そして別々の学校に進学。

    もう半年会っていない。
    髪色とか雰囲気が似てる気がするけど違う人の気もして声はかけれないな。

    ホームで電車を待つ。
    あいつらしき人の後ろを通って奥へ向かう。

    「ちゃりん」
    風が吹き2つの音。

    お互い振り向き目が合う。

    「久しぶり」

    そういって優は笑った。

    二人の耳元にはずうっと昔お揃いで買った鈴の飾りが揺れていた。

    きゅん

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