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  1. 20件ヒットしました

  2. 無類の猫好きである私は、校内に迷い込んだらしい猫の後を追いました。


    「え。ギャップ...」

    それが間違いだったのでしょうか。

    目の前には、学校1のモテ男、佐渡先輩が。
    ・・・猫を愛でている姿。


    「ん?」

    そして、私の声に反応したらしい先輩が、なぜか近づいてきたのです。


    「ななななんでしょうか!?」

    「見てただろ?」

    「いいえなにも。」

    「認めてんじゃん。」

    「そそそそんな!
     他言なんてしませんので、これで失れ...

    「ずいぶん、うらやましそうに見てたね。

     ・・・いいよ。猫以上にかわいがってやるよ。」

    ニヤッと笑いながら、頭ポンポン付きでそう言った先輩は、悔しいけどすっごいかっこよくて。

    見ていたのは猫のことで、全然先輩のファンじゃない私だけれど。
    それでも、ときめいてしまった。

    「ななななりませんからー!!!」

    私の高校生活、波乱の予感です。

    きゅん

    8

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  3. 「柚奈ー。ご飯食べんぞ。」

    「えー。やだ。」

    「おいっ!なんでだよ。」

    昼休みのお決まりのやり取りだった。


    それがいつからか、

    「さくらー。屋上行くぞ。」

    に変わった。



    ずっと隣にいたあいつの口は今、かわいい彼女の名前を呼ぶ。


    昔、一緒に布団で寝たのも。
    一緒に終わらない課題をするのも。
    登下校、笑い合うのも。

    あいつの隣は全部、私だった。


    好きな人も。
    手をつないだのだって。
    ぎゅーってしたのだって。

    私の初めては全部、あいつだった。


    幼馴染、っていう特権であいつの隣にいた。


    でも幼馴染は、 ”コイビト”  には勝てない。


    「おー柚奈、何辛気臭い顔してんだ。
     そんなんだとモテないぞ。」

    「うっせー!!」

    そのまま去っていくあいつ。

    「柚奈、大丈夫?」

    「・・・ん、ちょっと無理かも。」


    私はね、あんたにだけ好かれたかったんだ。

    きゅん

    21

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  4. 長い先生の話が終わり、私はダッシュで2年生の教室に向かう。
    今日は久しぶりに、2人で帰る日。

    「お兄ちゃん!かえ...」

    言いかけて、私は口を両手で抑えた。

    ......寝てる。

    私はそーっと教室に入り、窓側の真ん中の席に近づいた。

    かわいい...。

    眠ると幼くなるお兄ちゃんは、かっこよくて優しくて何でもできる自慢の兄。
    そして...


    「......里咲」

    寝言で彼女の名前を呟くくらい、彼女想いな人。
    とっても優しい声。


    ツキン..

    「お兄ちゃん...。」

    そっとサラサラな髪を撫でる。
    くすぐったそうに身をよじるお兄ちゃんは、とっても可愛い。


    お兄ちゃんが私の事を妹以上に見ない事くらい、大切な彼女がいない事くらい、…恋をしちゃいけない事くらい。

    わかってる。

    でもね...


    「...好きだよ。」

    小さな私の声は、誰の耳にも届くことなく、空気に混ざった。

    きゅん

    11

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  5. ・・・それは、あまりに突然の出来事だった。

    「おいっ!」

    「え?」

    後ろから聞こえた声に振り返ると、私の背より少し高い位置から落ちてくる本。
    辞書くらい厚い本が3冊ほど宙に舞っている。


    あーあ...

    急な出来事に、固まったまま他人事のようにその出来事を見ていた。

    あと少しで私に当たる、その瞬間。


    ――――どさっ

    ・・あれ?

    「あっぶねー。
     大丈夫?」

    痛く...ない?


    それもそのはず。私の下には、ネクタイが。


    ・・・ネクタイ?!

    ばっと下を向くと、目の前には超イケメンが。

    それは学校1イケメンといわれている先輩だった。

    驚いている私は、口を軽く開けたまま勢いよく頭を縦に振る。

    「ふはっ。何だその顔。

     ・・・もーらい。」

    ちゅっ――――

    軽いリップ音をならした後、先輩は離れていく。

    ニヤッと意地悪な笑みを浮かべた先輩に、目が離せなかった。

    きゅん

    9

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  6. 「ごめん。ノート見せてくれる?」

    授業が始まって3分ほど。
    隣の席の牧谷くんが話しかけてきた。

    「いいよ。」

    机をくっつけて、私と牧谷くんの机の間に教科書を挟む。

    ドキドキドキドキ—————

    牧谷くんは私の好きな人。
    こんなに近くで、緊張しないわけがない。

    「・・・いいかー、ここは大事だからな。
     教科書に赤線かマーカーひいとけ。」

    「あ、俺が書くよ。」

    「あ、ありがとう。」

    でも、牧谷くんの手にはマーカーではなく、シャーペンが。


    『スキ』


    きれいな字で書かれたその言葉の意味を理解するのに、時間がかかってしまった。

    ガッ—————

    びっくりして思わず膝が机にぶつかってしまった。

    「戸松、うるさい。」

    「あ...すみません。」

    「・・・俺の彼女になってくれる?」

    耳元で小声でつぶやく彼の言葉に、私の首は無意識にタテに動いていました。

    きゅん

    22

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  7. 澄side

    「どれにしよう・・・」

    仕事終わり、駅ビルに来た俺は最近彼女になった、茉胡の誕生日プレゼントを買いに来ていた。

    茉胡の誕生日、実は知らなかったけど、茉依が昨日教えてくれた。

    「最近の女子高生は、何が好きなのかな...」

    「妹さんに、ですか?」

    突然定員に話しかけられ、びっくりしながらも、
    ああ。そっか。普通、高校生と付き合うとは思わないか。と思った。

    「あ...はい、そうですね。」

    「でしたら、こちらや、こちらなどが...」


    「ありがとうございました~。」

    定員さんに見送られ、店を出た。

    茉胡と付き合うようになってから、今まで知らなかった茉胡のいろんな表情が知れて、俺もどんどん茉胡のことが好きになっていた。

    「...喜んでくれるといいな」

    茉胡の喜ぶ顔を思い浮かべただけで、幸せな気持ちになる俺は、相当重症かもしれない。

    きゅん

    6

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  8. 学校からの帰り道、家が隣の嶺くんとは毎日登下校を共にしています。

    「そういえば、今日告白されたって、ほんと?」

    「えっ!?」

    なんで知ってんだ・・・!?

    「ほんと?」

    「あ、うん...。」

    そこで会話が終わってしまい、しばらく無言の時間が過ぎた。

    「・・・あ、あのさっ!」

    なにか話題を、と思い話し始めた瞬間

    グイッ——————

    「えっ・・・。」

    突然腕を引っ張られた私の目と鼻の先には、嶺くんの顔が。

    「—————ッ!!」

    「祐奈の恥ずかしがってる顔はオレだけが知ってればいいのに。」

    「へっ!?」

    その瞬間、目と鼻の先にあった顔と距離がさらに近づいた。
    と思ったら、

    チュッ—————

    「・・・えっ!?」

    「そろそろ、俺のこと見て。ね?」

    「—————ッ。」

    そういって嶺くんは離れていった。

    私は、初めて幼馴染くんから目が離せなくなりました。

    きゅん

    10

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  9. 今日はハロウィンday。
    学校には仮装をした生徒で溢れている。

    「先輩、ほんと何でも似合いますね。」

    「え、そう?」

    首を傾げながら聞いてくる先輩が着ているのはヴァンパイアの仮装。ちなみに私はアリスの仮装だ。

    「はい!!!」

    あまりのカッコよさに、思わずじっと真正面から見つめていると、


    ――――――――グイッ

    「Trick or Treat」

    「えっ?あ、でも今お菓子持ってな」

    ――――――ガブッ

    「うえっ!?
    せ、先輩?ななななななにを…」

    戸惑っている私をよそに、今度はフッと笑うと

    「お菓子は?」

    「えっ!?あ、いやあの今持って」

    「もーらいっ」

    ――――――ちゅっ

    「うわわわわわわあ!?」

    「イタズラ成功っ。」

    顔を真っ赤にして、にやりと笑う姿でさえかっこいいと思っていた私には、先輩の「お前は可愛すぎ…」なんて呟きには気づきませんでした。

    きゅん

    27

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  10. 「・・・・・」

    テストに向けて学習センターで勉強をしていた私は、1階の図書館に問題集を取りに席を立ちました。


    「んー・・・。」

    お目当ての品を見つけたのですが、高いところにあり、身長155cmの私ではなかなか届きません。すると、

    スッ—————

    「あっ、ありがとうございま・・・————ッ。」

    後ろから手が伸びてきて、お目当ての問題集をとってくれました。

    その方にお礼を言おうと後ろを振り返ると、目の前には背の高い男の子が。

    それだけで軽くパニックですが、ちらっと顔を見上げると、なんと、学年、いや学校1モテ男の栖原くんが。

    「はい・・・おっ。」

    私との距離に気づいた栖原くんは問題集を持っていた手を下におろし、代わりにきれいな顔を私の左耳に寄せました。

    「顔真っ赤だね、ゆうきちゃん。
     はい。」

    どうして私の名前を・・・。そう聞く前に、彼はどこかへ消えていきました。

    きゅん

    7

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  11. 至福の時間であるお昼休み。
    私の目の前には、めちゃくちゃ強そうな男の方が。

    「・・・あの?」

    「お前名前は?」

    「・・・牧瀬海嘉(まきせみか)」

    「ふーん。」

    偉そうな態度だと思ったら、今度はじーっと私の顔を見る始末。

    え?なに?めんどくさ。

    そう思い、立ち上がろうとしたとき、

    「海嘉、お前のこと気にいった。
     ・・・俺の女にしてやる。」

    「はあああああああ!?」

    叫ぶ私を無視し、男の顔が近づいてきた。

    近くで見ると男がきれいに整った顔立ちであることがよく分かった。


    え、これってもしかしなくても、キ、キ、キ・・・


    固まっている私の目の前で、急に男の顔が止まった。

    「うるせえ。
     
     でも・・・嫌いじゃねえ。」

    そう言って、美しく笑うきれいな男の顔がまた近づき、私との距離はなくなった。



    彼がこの辺一帯の総長、今東司であることは、この時はまだ知らない。

    きゅん

    14

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  12. 茉依side

    キーンコーンカーンコーン———————

    「よし、じゃあ、終わり。」

    「わあ!ありがとう。」

    「帰り遅くなりすぎたな、悪い。朝希に連絡しておくか?」

    朝希って言うのは私のお兄ちゃんで、澄にいは先生だけど、幼馴染。

    「いや、いいよ。大丈夫。」

    気づいたら、すっかり窓の外は暗いが、徒歩20分くらいなのでたぶん大丈夫だろう。

    すごい心配してくる澄にいは、お兄ちゃんみたいだけど、私にとっては初恋の、大切な大好きな人。

    今日は茉胡が珍しく学校を休んだから、久しぶりにゆっくり二人きりで澄にいと話ができると思ったから。


    「よし、じゃ、帰ろうかな。」

    帰りの支度を終え、教室から出ようとしたとき、

    「お疲れ様。」

    ニコッと笑いながら、澄にいの手が私の頭を2・3回跳ねた。

    「・・・ばいばい。」


    同時に、私の鼓動がさっきより速くなったことをきっと、澄にいは知らない。

    きゅん

    4

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  13. 茉胡side

    「「失礼しまーす。」」

    次の時間はうちの大好きで大嫌いな数学。

    今日は数学職員室に教科連絡に来たので、周りには誰もいなく、うちと茉依と先生だけ。



    ---------
    「あれ、くま?」

    お仕事はとりあえず終え、教室に戻ろうとしたとき、先生のきれいな指がうちの目の下をかすめた。

    「え!そんなことないよ!」

    茉依の前だから、安心してため口で話せる。

    「やっぱ、昨日長く電話しすぎた?」

    「そんなことない!声聞けて良かった!」

    先生と学校で普通に話せたことにニヤニヤしていると、茉依がうちを入り口で呼んでいた。

    「茉胡、時間!」

    「あ、そだね!
     じゃ、先生、教室で」

    「おう」

    先生の近くを去り際に、茉依に見られないぎりぎりでふわっと優しい大きな手がうちの頭を撫でた。

    クシャクシャ————


    大好きな彼氏からの突然の仕草に、ドキドキせずにはいられない。

    きゅん

    6

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  14. ただいま昼休み、わたくし結凪(ゆいな)はいつものようにお昼ごはんを屋上で食べています。
    私の隣にはかっこいい私の彼氏である晃(こう)先輩。

    「「・・・・・」」

    楽しいはずの彼氏とのお昼ごはんタイムが、今日はなぜか無言タイム。

    耐えられなくなって、校庭を見てみると、バスケをしている生徒が。
    よく見てみると、バスケをしているのは男バスのキャプテンと副キャプテンで、1on1をしている。
    無類のバスケ好きにとっては、たまらないシチュ。

    はあああ!!かっこいいい!!!!

    先輩の存在を忘れ、バスケを見て屋上の金網をガシャンガシャン揺らしながら興奮している私。


    グイッ——————

    「・・・え」

    チュッ——————

    突然の出来事に、言葉を失っていると、

    「何見てんの、よそ見禁止。」

    「あ、ごめんな

    「俺だけ見てろ」


    謝罪の言葉を遮った先輩は、深く甘い世界へと私を連れて行く。

    きゅん

    12

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  15. 「せーんぱいっ!今日はデート。しましょ?」

    かわいい声を出しながら、ニコッと笑う目の前のかわいい男の子は、私の彼氏です。

    「え、あーいや今日は・・・。」

    毎日デートに誘ってくれるけど、私は毎日断っている。
    中学の後輩で、弟みたいな彼から、どうしても!と言われ付き合ったから、正直デートに乗り気ではなかった。

    いつも、こういうと「そっかあ、仕方ないねー。」って笑いながら送ってくれる。
    なので、玄関に向かって歩き始めたその時、


    グイッ———— ドンッ————

    ・・・・えっ!?

    私の後ろには壁。そして、目の前の彼はグイッと私に近づき、耳元でこうささやいた。

    「また用事?いい加減デートしてよ、もう待ちくたびれた。
     ・・・いつまでも、かわいい弟なんて思ってんなよ。」

    「・・・・・デート、行きます。」


    真っ赤になりながらそう答えた私の胸は、はじめて彼に、ときめいている。

    きゅん

    14

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  16. 「ここは、これつかって、、、あ、そうそう。」

    只今時刻は17:55。
    私は今、学年1、いや学校1かっこいいと言われている彼に、数学を教えて貰っている。

    来週に迫った定期考査のために、苦手な数学を親友に教えてと説得してもらっていた時、

    「なら、俺が教えようか?」

    と言ってくれ、今に至る。


    「「・・・・・・・・・」」

    「あ、いやそこ違う」

    「えっ?」

    指摘に顔を上げると、問題をのぞきこんでいた彼の顔がドアップで写った。

    「――――――――っ。」

    目が合ってしまい、思わず赤面する私の顔。

    数秒見つめ合っていると、彼の顔が少しずつ近いてきた。

    ―――――――えっ!?


    キーンコーンカーンコーン―――――――

    「…………今日は、おしまい。また明日ね、
    送るよ。」

    チャイムの音でばっと彼は離れ、そのまま帰りの支度をする私を待つ。


    あなたに恋しても、いいんですか?

    きゅん

    8

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  17. 『きゃああああああああああ!!』

    バスケ部が練習をしている体育館のギャラリーに入ると、女子の声が耳に響く。

    「うるさ。んで、漆黒王子は・・・。あ、いるじゃん。」

    杏ちゃんの目線につられて目を向けると、ゴールに向かってドリブルをしている先輩の姿が。

    「・・・かっこいい。」

    「大きい声で応援しなさいよ!あんた彼女でしょ!」

    「う、うん。そうだけど・・・。」

    そう言いながらも、小声で応援していた私。


    すると、見事シュートを決めた先輩がいきなり立ち止まって、私のほうを向いて、腕を軽く上げた。

    手首には、私が昨日の先輩の誕生日に、プレゼントであげたバンド。

    先輩の動きに目が話せずにいると、


    チュッ————


    私をじっと見ながらバンドにキスをし、そのままプレーを続ける先輩。


    遠くで、女子たちの声が響く。
    ゆでだこになった私は、その後も先輩から目を離せなかった。

    きゅん

    10

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  18. 学食へ向かう途中、いきなり隣の親友が騒ぎ出した。

    「ほらほらほらほら!!あの人!3年生の学園の王子!超イケメンの!!」

    「ふーん。」

    特に興味はないので、適当に相槌を打つ。
    そのまま私たちの歩く方向と反対に黄色い声の塊も動く。


    ドンッ———

    今のは、誰かが彼にぶつかった音。

    バンッ——————

    今のは、長い腕が私の横についた音。
    私の後ろには・・・壁。


    「「「きゃあああああああ!!!!」」」

    今のは、周りの女子たちの声。

    「あ、ごめん。」

    目の前の彼は、私の目を見ながら謝る。

    「あ、いえ。」

    イケメンに慣れていない私は、目をそらしながら答える。

    近くでいい匂いがしたと思った瞬間、耳元に影が。


    「・・・真っ赤だね。」


    ふっと笑い王子、もとい悪魔はそのまま去っていく。


    「何なのよ!あいつ!!」

    開いた口がふさがらないとは、このことなのだろうか。

    きゅん

    3

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  19. 生徒会で遅くなった私が玄関に行くと、同じクラスの学年委員をやっている仲のいい男友達がちょうど玄関にいた。

    「あれ?今帰り?」

    「うん。」

    「じゃ、途中まで一緒に行くか。」

    私の家と学校の通り道にそいつの家があるので、時間が合えば一緒に帰ったり、朝、一緒に学校に来たりしていた。

    「暗いねー。誘拐されちゃうかも。」

    学校を出て5分ほど。私がふざけながら言うと、

    「お前ちびだから、誘拐犯は見えねーよ。
     捕まえようとしても、見えなくて・・・」

    そう言いながら、私の後ろにいたそいつが捕まえようとするポーズをとった。
    必然的に私を後ろからハグするような形になるが、すぐ離れていくそいつ。

    「うるさいわっ!」

    「あはは笑」

    何事もなく話をしながらそのまま歩く。

    「じゃ、また明日。」

    「うん。」


    一人になると、思い出すさっきのこと。

    ・・・ドキドキしてしまったのは、秘密だ。

    きゅん

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  20. 次は移動教室の授業のため、一つ下の階に友達と話しながら向かっている途中。

    「あ、ごめん。忘れ物した。」

    「待ってるから、急いで—。」

    「ごめん!」

    走りながら戻る友達を見送りながら、階段の踊り場で待つ。
    暇になった私は上ったり降りたり、階段で遊んでいた。

    ——————ガタッ

    その途中で、階段を踏み外してしまった私。

    『あ・・・落ちる。』

    そう思ったその時、

    —————ギュッ

    2階へ上がろうとしていた、隣のクラスの男の子がすれ違いざまに私を抱きとめてくれた。
    おかげで私の体は、宙に浮くことがなかった。

    「わっ。ありがとう。」

    「よかった。気をつけて。」

    そのまま去って行く男の子。
    その後ろ姿をただ見つめる私。



    ・・・人生で、初めての恋に落ちてしまったかもしれません。

    きゅん

    13

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  21. キーンコーンカーンコーン――――――――

    「「「ありがとうございましたー。」」」


    「手、洗いにいこー!」

    親友が、私の席に来る。

    「あ、うん。」

    親友と一緒に、1階下にある水道に向かう。

    でも・・・。本当は、廊下には出たくない。なぜなら、、、


    「あ、またいるよー。」

    親友がキャーッと騒ぎながら、私の腕をばしばし叩く。

    何故か私に懐いた後輩くんが、いつもいるから。


    「・・・・・・」


    何も言わないけど、ブンブンと音が聞こえてきそうなくらい手を振る。可愛い笑顔付きで。

    私も軽く手を振り、その場を離れる。



    ・・・やめてよ。



    そう言えないのは、『恋なんかしない。』そう周りに言っている自分が、その笑顔に、仕草にときめいているから。

    何も言わない代わりに、ときめいている自分の姿も隠す。


    この気持ちは、まだ誰にも言わない。

    きゅん

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