ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 5件ヒットしました

  2. 月曜日の朝。お金持ちの家の娘でトラブルメーカーの少女、哨はベッドの中で眠りを貪っていた。
    「おい」
    そんな中、冷たい声が降ってくる。薄く目を開けて見ると、哨の執事、ハロスが見下ろしていた。
    「朝なんだけど」
    切れ長の目で言ってくる執事を無視して反対側を向き目を瞑る。
    「無視すんな」
    「何よ」
    目を閉じたまま返事をする。
    「起きろっつってんだけど」
    「初耳なんだけど」
    「…普通にわかるだろ。起きろよ、布団引っ張るぞ」
    「ベッドがあれば寝られるわ」
    「……」
    ハロスが黙り、やっと二度寝ができると思った時、ベッドのスプリングがギシリと音を立てた。
    目を開けた目の前に、ハロスの手があった。驚いて振り向くと、眼前にハロスの顔があった。
    「ちょ・・・」
    「まだ起きない?」
    床ドンの格好のまま、ハロスが哨のパジャマのボタンに手をかける。
    「着替え、手伝ってやろうか」
    耳元で囁かれ、哨は跳ね起きた。

    きゅん

    7

    ミツカサさんをフォロー

    通報する

  3. 私の執事は死神で、性格が悪い。

    放課後、私は学校に残って勉強していた。
    私の学校はお金持ちが多く、執事が来ることも許されている。
    「なあ」
    「何」
    椅子に座ってこちらを眺めていたハロスが口を開く。
    「あんた彼氏作らないの?」
    「いらない」
    「ふうん、つまんない女。俺が彼氏になってやろうか?」
    「冗談でしょ」
    素気なく答えると、不意にハロスが立ち上がった。
    ーーとん。
    次の瞬間、窓際に座っていた私は壁ドンされていた。
    かがんだハロスが私を見下ろし、微笑を浮かべる。
    「冗談じゃない、って言ったら?」
    至近距離で囁かれ、体がこわばる。

    「………今日はエイプリルフールだったわね」
    頭をフル回転させてなんとか答えると、ハロスは壁から手を離し、肩をすくめた。
    「相変わらず頭の回転が早いな」
    「…嘘つきは殴るわよ」
    ハロスが笑う。
    「もし、嘘じゃなかったら?


    ………さて、どこからが嘘だろうな」

    きゅん

    7

    ミツカサさんをフォロー

    通報する

  4. あたしは好奇心が強くて、だから物知りで、初めて知ることにドキドキする。
    「ねえ、なんかあたしが知らないこと言って」
    下校中、幼馴染と帰りながらのこと。
    「またそれかよ。ググレカス」
    「あんたのお母さんに前の模試の点数バラすわよ」
    「……俺の身長」
    「今更?187」
    「俺の得意な科目」
    「数学と保健」
    「さっすが。じゃあ苦手なか「国語」
    「はええな。…んーじゃあ、俺が付き合った彼女の人数は?」
    「…いないでしょ」
    「そ。その理由は?」
    「理由?」
    「俺が付き合わない理由」
    「飽き性だから」
    「ハッズレー」
    「え」
    「正解は俺が一途だから」
    「はあ?嘘言いなさいよ、あんた飽き性でしょ」
    あたしがそう言うと、幼馴染は不意に立ち止まった。
    「じゃあ最後に、これは知ってた?
    ……俺がずっと、お前を好きだってこと」
    「……え」

    ニヤリと笑い、幼馴染は私の耳元で囁いた。

    「お前の負けな」

    きゅん

    83

    ミツカサさんをフォロー

    通報する

  5. 私の執事は死神。
    命令に遠慮のない私を、たまに困らせようとしてくるのだけれどーー。

    「なんで起こしてくれなかったの!?」

    「自分で起きろよ」

    「執事なんだから仕事しなさいよ!」

    「17歳なんだから自分で起きろよ。あ、飯は作ってあるから、感謝しな」

    「するわけないでしょ!」

    急いで朝食を食べ、学校の準備をして玄関に行く。

    「もう、最悪!」

    「それ、俺に言ってる?」

    「他に誰に言うのよ」

    「さーね」

    「はあ、もう行く。じゃあね、掃除でもしてなさい」

    壁に寄りかかっていた執事が、不意に首をかしげる。

    「行くの?」

    「行くわよ。学校なんだから」

    「本当に?後悔しない?」

    「はあ?するわけないでしょ」

    振り向いた私の目の前に、執事がいた。

    ーーーーえ

    そのまま、執事の指が私の唇に触れる。

    そっと、優しく。

    「お嬢様が、デザートのクリームをつけて、学校へ?」

    きゅん

    10

    ミツカサさんをフォロー

    通報する

  6. 放課後、私は宿題をやっていなかったため、居残りを食らっていた。
    「あーもう終わんない!」
    膨大な宿題に、思わず叫んだとき。

    「セーンパイ」
    「わっ!」
    突然部活の後輩が扉からひょっこり顔を出し、近づいてきた。
    「居残りですか?だっせー笑」
    「ほっといてよ…てかなんで来たの?」
    「いやーセンパイを探してたんですよ。うっわこれ宿題ですか?多〜」
    「あーごめん、もしかして部長に頼まれた?居残りだから、今日は部活行けないって言っといてくんない?」
    宿題を覗いて顔をしかめる後輩に手を合わせる。彼はちらりとこちらを見て、上半身を起こした。
    「いや、部長じゃないです」
    「え?」
    「俺、部長に頼まれたからって、くだらないことのためにわざわざ部活の時間つぶすようなことはしないです」
    「じゃあ、なんで…」
    後輩は机に手をつき、微かに首を傾げた。


    「ーーー今なら、あんたと一対一で話せると思って」

    きゅん

    7

    ミツカサさんをフォロー

    通報する

▲