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  2. 「やっぱりダメかぁ……」
     この神社に通い始めて何年経っただろうか。
    「……っ、」
     思わず零れそうになった涙をぐっと堪える。
     学生時代に彼と交わした約束を未だに覚えている未練がましい女が、そこにいた。
     もう彼はいないのに。
    「……私を庇わなかったら良かったのに」
     後悔しても、もう遅いけれど。

    「わりぃ、遅くなった」
     瞬間、ふわりと何かが私の頬を包みこみ、懐かしい温もりが私の唇に触れた。
     目の前には。
     長い間待ち続けた、いないはずの彼がいた。
    「……ごめん、怒ってるよな?ほ、本当は神様修行にこんなに長い時間をかけるつもりじゃなかったんだけど、君に会うにはこれしか方法が無かったし、その、他の神様に良いように遊ばれちゃって……ッ!」
     堪え切れなかった涙を隠すように、私は彼に飛びついた。


     どうやら私は10年越しにチョコをもらえるようです、神様。

    きゅん

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