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  2. 「…久しぶり」

    黒い服と大きな鎌、こちらを見下ろす青白い顔と吸い込まれるような漆黒の瞳。

    「君が連れてってくれるんだね…」

    昔から体が弱く生死を何度か彷徨った。そのため彼とは何度かあっていた。

    「…泣いてるの?」

    瞳から涙を溢れさせ、静かに泣いていた。不思議なやつだ。
    だから好きになったんだと思う。

    「死ぬのは怖いよ、でも…最期に君に会えてよかった…」

    うっすらと笑うと、くしゃりと泣き顔が歪む。

    「お願いがあるの…私ね、キスしたことがないの。だから、キスして?」

    死神は困ったように視線を彷徨わせていたが、決意したようにそっと触れるだけのキスを落とした。

    「幸せになって欲しかった。」

    十分幸せだよ、だって君に会えたから。
    互いに微笑み幕は降ろされた。

    きゅん

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  3. 世間はバレンタインだと浮かれている。
    一方の俺は特に何もない1日を過ごし、友達の哉太と帰ろうとしている。

    「下駄箱を開けたら入ってたりして…」
    「んなわけ…あ…?」

    靴の前にちょこんと長方形の小包が置いてある。
    添えられているカードには凛子と書いてある。
    これは…

    「裏切り者ああ!!!」
    「まてって!」

    逃げようとする哉太の前で包みを破いてみせる。

    「「カレー粉」」

    スパイシーな香り、見間違えようのないパッケージ。 

    「凛子…って幼馴染だよな?え?バレンタイン知らないの?」
    「いや…これは照れ隠しだな」

    この可愛さは俺だけがわかってればいいんだ。

    「ありがとう、嬉しいよ」
     
    俺の反応が気になっているであろう凛子に聞こえるよう大きめにお礼を言う。
    人影が走り去るのには気が付づかないフリをした。

    きゅん

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