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  1. 158件ヒットしました

  2. 「ねぇ」
    私がそう呼び掛けると、彼はくるりと振り返り、
    首をかしげる。
    「今日、誕生日でしょ?
    なにかほしいものない?」
    そう聞くと彼は、ん~の考えた。
    彼と私は、付き合って、もう数年のなかだ。
    「じゃあ、お願い聞いて?」
    私がいいよと言うと、彼は私の手をとり、
    「1つ、ずっと笑っててください。
    2つ、たまにはわがままをいうこと。
    3つ、すきっていってください」
    「フフ、なにそれ?
    それって、君が得するの?」
    そういって笑うと
    「最後に、ずっと隣であるいてください」
    そういった彼の顔は、真っ赤になっていた。
    「なら...」
    私は笑った。
    「私から1つ、私と結婚してください!」

    きゅん

    5

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  3. 「がんばれ~!」
    この試合に負けたら、先輩は引退してしまう。
    すきだった。
    いつからかは、わからないけれど、
    ずっとすきだった。
    気がついたら、目でおってしまうぐらいに。
    「いけー!」
    勝て!勝て!まだ、そばにいたいの...
    私は、必死に応援した。
    そして、試合終了の笛。
    結果は負け。
    負けてしまったけれど、先輩は笑っていた。
    あぁ、すきだな、まだ離れたくない。
    「先輩、お疲れ様です!」
    私は涙をふいて、タオルを渡す。
    「ありがとう」
    グイッと汗を拭いて笑い、
    私の背中に両手を回した。
    「ごめんね?待たせちゃって...」
    いっている意味がわからない。
    「すきだよ」
    ...
    ブワッと、涙が溢れてきた。
    どうしようもなく嬉しくて、悔しくて、
    言いたいことがたくさんあったけど...
    「私も、私も好きです!大好きです!」
    もう、その言葉しか出てこなかった。

    きゅん

    7

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  4. 「はぁ...はぁ...」
    放課後、僕はいつも走って、あなたに会いに行く。
    「先輩...」
    ここは、とある病院の病室。
    「お疲れ様」
    そういって笑顔を向けるのは、
    僕がずっと片想いしている先輩だ。
    先輩は、目が見えない。
    だから、僕の顔もわからないし、
    僕たちを声でしか判別できない。
    「先輩、今日も持ってきましたよ」
    そういって、近くの椅子に座る。
    僕は、時間の許す限り、ここへ来ている。
    そして、ここへ来ては、小説を読んでいる。
    いつだったか、「やっぱり君の声って好き」
    そういっていた。
    それは、僕にとっては告白のようなもので、
    だけど、気持ちをグッとこらえた。
    「あ、それつけてくれてたんですね」
    先輩の顔の横で、僕が贈ったイヤリングがゆれる。
    「うん!」
    先輩は、嬉しそうに撫でる。
    先輩は、今もこれからも知ることはない、
    それは、僕とお揃いで、ちょっとした
    束縛だということを...

    きゅん

    0

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  5. 「ん~!」
    私は今日も、本棚と葛藤している。
    ここに入学してから、
    毎日のように図書館に来るが、なにせ、
    この低身長。
    せの高いところにある本は、
    いつまでたっても届かない。
    「ん~、あと、すこ...わぁ!」
    グラリと重心がずれ、私は倒れかけてしまった。
    「おっと」
    そんな私を、先輩が支えてくれる。
    「ありがとうございます」
    「いえいえ、ミーヤキャット」
    ミ、ミーヤキャット?
    「フフ、背伸びしてるのがにてて」
    先輩は、おかしそうに笑って、
    私の頭を撫でる。
    「とって欲しいなら、
    今度から僕に言いなよ?
    いつでも待ってるから」
    そういって笑う顔は、とてもきれいで、
    「は、はい!」
    私の心臓は、とてもうるさかった。

    きゅん

    5

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  6. あぁ、ここはどこだ?
    また、やってしまった...
    僕は、とてつもなく方向音痴の優柔不断。
    今日は、友達の付き添いできたけど、
    はぐれてしまった。
    誰かに道を聞こうか、どうしようか...
    僕が頭をか変えていると、
    「ねぇ」
    とても落ち着いた声がして、顔をあげる。
    「まいご?」
    なんだか、とてもきれいな人だ。
    そして、不思議な人...
    「は、はい!」
    僕は、声をひっくり返しながらも、返事をする。
    すると彼女は、「クスクス」と、
    意外な笑顔を見せた。
    「きっと、もうすぐ連絡が来るよ、大丈夫」
    そう、なだめるようにいったあと、
    本当に電話がきた。
    「バイバイ」
    あぁ、行ってしまう。
    そう思ったときにはもう、遅かった。
    「僕、ここに来ます!
    ...来ていいですか!」
    彼女は驚いた顔をして、クスリ。
    「待ってるよ」
    きっと、あの笑顔にやられたんだ...

    きゅん

    2

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  7. あの時、そう、中学生最後の夏。
    俺の、私の
    恋は終わってしまった。
    俺は遠くへ引っ越し、
    私は、気持ちを伝えられないまま、
    旅立っていく彼を見守った。
    俺は、その未練を持ったまま、
    また、この町にやって来る。
    今日は夏祭りで、なんだか特別な気がした。
    私は、俺は、
    誰かを探している。
    大切で、暖かい。
    笑顔の素敵な...
    大きく花火が上がった。
    その美しさに、私は、俺は、声を漏らす。
    「「わぁ」」
    その声をする方を見た。
    そこにいたのは、背が伸びてたくましくなった彼。
    そこにいたのは、昔よりきれいになった君。
    俺は、私は、
    また、声を漏らした。
    「「好きだなぁ」」
    声が重なって、気持ちが重なって、
    私たちの、俺たちの背中を押すように
    花火がまた大きく咲いた。

    きゅん

    2

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  8. ずっと、となりにいた。
    生まれたときから、ずっと。
    これからも君のとなりには、
    僕がいると思っていた。
    君の笑顔も泣き顔も、怒こった顔も拗ね顔も
    全部全部知っているのに、
    君は誰かを好きになった。
    「よかったね」
    僕は、笑っているかな?
    君が好きな彼の話を聞くとき、
    嫌な顔をしていないか気になった。
    本当は、応援したいのに...
    だから、君が覚悟を決めた日に、
    僕は背中を押せなかった。
    ただ、君から連絡を待っていた。
    「やっぱり、こんなとこにいた」
    君は、僕を見つけて駆け寄ってきた。
    「どうだったの?」
    背を向けたまま、君に聞く。
    「ん~と、それは、君次第だなぁ?」
    「は?どういう...」
    振り向く寸前、君は僕に抱きついて
    「好きです」
    なにかが、抜けていくのがわかった。
    「答えは、きまってるよ...」
    僕は君を引き寄せた。
    君が好きなココアの味がした。

    きゅん

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  9. 僕には、好きな人がいる。
    放課後の図書室で、本を読んでいる先輩。
    先輩は、本が大好きで、近づきたくて、
    僕も本を読んだ。
    僕らの会話は、いつも本のはなし。
    「あ、きた!」
    先輩は僕を見ると、嬉しそうな顔をする。
    「好きな子には会えたの?」
    そういって、先輩顔して、僕の相談に乗る。
    一度、どこが好きなのか聞かれた。
    「優しくて、真っ直ぐで、
    笑顔がかわいいところ」
    素直に言えたのに、「あなたのことです」とは
    言えなかった。
    「寝ちゃったの?」
    二人だけの空間に、先輩の吐息が聞こえる。
    「好きです...」
    ポロリともれた。
    「好きです、先輩。
    だから...気づいてよ...」

    きゅん

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  10. 「もう...知らない!」
    私は、図書室を飛び出した。
    なぜか、喧嘩に巻き込まれやすい彼。
    そんな彼はとてもお人好し。
    優しいからっていろんな人に頼られて、
    自分がボロボロでもお構い無し。
    いつも、心配していたけど、もう無理。
    でも...
    やっぱり、気になってしまった。
    (鞄を取りに来ただけだし)
    そう、自分に言い聞かせてそっと図書室を覗く。
    彼は、机に突っ伏して寝ていた。
    そんな彼の横に私の鞄。
    私は、彼を起こさないように近づき、
    鞄を手に取ると、そのまま出口へ...
    「え?」
    寝ているはずの彼の手が、
    私の手首をつかんでいた。
    「さっきはごめん...
    気を付けるよ、がんばって...」
    (がんばって、か...)
    ちょっとあきれながらも、彼を愛しく思った。
    「じゃあ、すきって...」
    「すきだよ」
    そういって、捕まれていた腕を引っ張られた。

    きゅん

    8

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  11. あ~あ、ついてない。
    私は、布団のなかで寝返りをうちながら、
    ため息をつく。
    今日は、私の誕生日だというのに、熱を出した。
    しばらく、ケーキもご飯もおあずけ。
    本当は今日、彼と出掛けるはずだったのに...
    なんだか悔しくて、涙が出そうになり、
    私は慌てて枕に顔をうずめ、
    そのままねてしまった。
    「ん...」
    どれくらい寝たのだろう。
    目を開けると、見慣れた後頭部があった。
    「あ、おきた?」
    彼は、優しい笑顔を作り、
    何事もなかったかのように頭を撫でてくる。
    「え、なん、え?」
    困惑している私に、
    「特別、ね?」
    そういって、プレゼントをくれる。
    私はもう、彼が来てくれたことで一杯で、
    プレゼントがなんだったのか、わからない。
    「ありがとう、愛してるよ」
    そういうと彼は、頬を赤らめて、
    「僕も愛してるよ」
    といった。

    きゅん

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  12. ずっと、ずっとずっと、
    私は彼のそばにいた。
    生まれたときから一緒で、
    何かあったら守ってあげて...
    いつも、私の後ろをついてきていたのに、
    いつのまにか、そんな彼はいなくなって、
    私より背の高い、
    しっかりとした人になってしまった。
    それは、喜ぶことだ。
    だけど...
    どんどん大人になっていく彼に、
    私は追い付けない。
    ずっと、ずっとずっと、
    私は彼がすきだったのに...
    彼のとなりに、いたのに...
    「バカ...」

    夕方の屋上、静かに開く扉。
    誰かが、私を持ち上げて、浮遊感に教われる。
    「みつけた」
    聞きなれた、声がした。
    「本当、心配させないでよ、バカ」
    それは、こっちの台詞だよ...
    「すきだよ...」
    私は、こてりとねむりにおちて、
    彼が何をいったのかわからない。
    まぁ、数秒後に聞くことになるのだから、
    いいか。

    きゅん

    2

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  13. 「先輩!」
    俺は、前代未聞なぐらい走って、
    病室のドアを開けた。
    ベッドのうえには、
    目に包帯を巻いた愛しい先輩がいる。
    「あら、来てくれたの?」
    先輩は、こちらを見て笑っている。
    「先輩...」
    俺は、先輩に抱きつく。
    (好きです、好きです、大好きです!)
    「甘えん坊だねぇ」
    俺の下心を知らずに、先輩は笑う。
    「先輩、大好きです」
    「ありがとう」
    この会話を、俺らは何日も続けている。
    「好きです、好きです!」
    明日には覚えていないことをいいことに、
    俺は何度もそう告げる。
    だけど、先輩は「ありがとう」以外に
    返事をくれない。
    「好きです、先輩...」
    俺は、泣くのをこらえて、そうつげた。

    きゅん

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  14. 「ねぇ、いっくん」
    これは、当たり前の会話になっている。
    「好きだよ」
    私がそういうと、彼はいつもこういう。
    「僕も好きだよ」
    彼が言う「すき」は、
    「love」じゃなくて「like」。
    そこ台詞のあと、彼はいつもこういうのだ。
    「家族だもの」
    別に、本当の家族じゃない。
    ただ、親が親友で、
    生まれ落ちたときから一緒で、家が隣で...
    私にとって彼は、初恋だ。
    だけど、何度告白しても、
    彼ははぐらかすばかり...


    (はぁ~)
    笑顔のまま、彼は思う。
    (君が本当に僕をすきになってくれるのは、
    いったいいつなんだろうな...)

    きゅん

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  15. 「好きだよ」
    そんなこと、知っている。
    だって君は、毎日のように私に言うのだから。
    君が言うたび私は、ただただ、
    はにかむだけ。
    気持ちを伝えずに...
    「んじゃ、帰るか」
    下駄箱で靴を履きながら、君は言う。
    私は、ただうなずく。
    声がでないから、君に思いを伝えられない。
    いつか、言葉で伝えたいから...
    夕日に照らされて、私のまえを歩く君。
    私は、両手でハートを作り、君をなかにいれる。
    やっぱり、好きだなぁ。
    君は振り替えって、また、言うんだ。
    「好きだよ」

    きゅん

    3

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  16. 「それでさ」
    彼は私のとなりで、
    好きなこの話を楽しそうにする。
    四年も片想いをしていて、一緒のクラスになって、
    同じ委員会になって、テンションが、
    上がっているらしい。
    ずっと、のろけ話だ。
    私はそれに、「そっか~、よかったね~」と
    時折からかいながら、彼の話を聞く。
    彼のその恋は、片想いで終わる。
    その子が、振り向いてくれないのをわかっていても
    彼は追い続けているのだ。
    「んでさ~」
    私は立ち止まって、窓の外をみる。
    彼の好きな子がいて、教えようとして黙った。
    彼の背中は、いつのまにか頼もしくなっている。
    「私にすればいいのに、バカ...」
    その声は決して、彼には届かない。

    きゅん

    4

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  17. これは、夢かもしれない。
    見たこともない服を着た彼がいて、
    私に足が生えている。
    こんなに空を、近くでみるのははじめてで、
    なんだかワクワクした。
    「ハハハ」
    彼は、そんな私を見て笑う。
    なんだか恥ずかしくなって、
    私は彼のとなりに座る。
    ものすごく近くで、彼の体温を感じた。
    「君は、いつも元気でいいね」
    そういって、私の頭を優しく撫でて、頬を触る。
    それがとても優しくて、
    ずっとこの時間が続けばいいのにとおもった。

    「...」
    いつのまにか私は、彼の胸の上で寝ていた。
    トクトクと音がして心地よくて、
    私は彼に抱きついて、もう一度眠りにつく。
    その時、彼が起きていたことに、
    私は気がつかなかったのだ。
    「まいったなぁ...」

    きゅん

    1

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  18. 僕は幼いころ、
    人魚に助けられたことがある。
    それも、人魚にはめずらしい赤いヒレを持つ人魚。
    僕はその時、はじめて恋をした。
    鼓動が早くなり、抱き締めたくなった。
    人魚は、優しく笑って、海に帰っていった。
    あれから、僕はいつも探している。
    そして、出会ったのだ。
    記憶を失ったが、はじめてあったときから、
    彼女に引かれていた。
    愛したいと思ったし、
    守ってあげたいと思った。
    初恋は、叶わないなんて言うけれど、
    叶ったと思う。
    だって、こんな形でも、
    彼女のそばにいられるのだから...

    きゅん

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  19. さてみなさん、問題です。
    ここはどこでしょうか...?
    入学して3日。
    私は迷子になった。
    ただ、先輩を探していただけなのに...
    先輩と私は付き合っているが、
    ここ最近は互いの受験で会えていない。
    「同じ学校なら、会えると思ったのになぁ」
    そんなことを呟くと、
    誰かの腕が後ろから延びてきて
    私を抱き締める。
    それは、安心できる人。
    「会いたかった...」
    先輩だ。
    私もそっと、先輩の腕に触れる。
    「もう、離さないよ」

    きゅん

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  20. 学年が上がってから、二週間が過ぎた。
    新しく入ってきた一年生たちも、
    すっかりと馴染んできた頃だ。
    私は、大きく背伸びをして学校に向かう。
    まだまだ、幼さを感じる一年を見ていると、
    急に手が延びてきた。
    「わっ!」
    驚いて顔を見上げると、そこには、
    後輩の彼がいた。
    「みつけた」
    彼は、嬉しそうに私を抱き締める。
    「もう、離れないで。
    俺、ここまでおいかけてきたんだよ?
    がらでもないことしてさ...」
    そういって、甘えた声を出す。
    その姿が、とても愛しく思えた。
    「ねぇ先輩、好きなんですよ...」

    きゅん

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  21. 「先輩、やっと見つけた...」
    私は、手にした本をうっかり落としそうになる。
    この声は、振り向かなくてもわかる。
    ずっと、私のことを追いかけてくる子だ。
    この学校に入ったんだ、頭いいのに...
    「なに?」
    私は、何でもないように返事をする。
    「返事、してくださいよ、いい加減...」
    彼は、私に会うたびに「好きです」といい、
    私のあとをついてきた。
    返事を欲しがっているのは知っているが、
    私はなかなか返せない。
    ズルズルと、こんな日まで引きずっている。
    「ねぇ、俺、ここまでおいかけてきたんだよ?
    結果は問わないから、聞かせて」
    そういって彼は、私を後ろから抱き締める。
    とても、大きな体だった。
    私はつい、「好きだよ」といってしまいそうになり
    口を紡ぐ。
    「先輩...」
    彼の寂しそうな声が、図書室に響いた。

    きゅん

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