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  1. 18件ヒットしました

  2. うげ、生徒会の校門の服装検査

    やべ、と校門の陰でスカートの裾を引っ張っていたところを、幼馴染の生徒会長に捕まった

    「スカートの丈で減点。それと、これ、どーぞ」

    手渡されたのは、長方形の箱

    ダークブラウンの包装紙に馬に跨る裸婦のゴールドロゴのプリント

    「え?私に?ていうか、ここまで高いものなんて、今迄に一度も…」

    高級感溢れるそれは、二月中旬のゴタゴタのせいで、バレンタインに、毎年恒例の手作りチョコを用意できず、

    ひと目で義理とわかるチョコと名高いブラ◯クサンダーで済ませてしまったことの当てつけか?

    罪悪感に胸が詰まる

    ま、例年通り、お返しを用意したのは、こいつのお母さんか

    「お母さんにありがとうって伝えてね。来年はバレンタインチョコ、気合い入れて作りますからって」

    「違ェーよ。今年のは俺が用意したんだよ」

    「は?え?」

    思わず、顔をあげれば、彼の顔に朱が走った

    きゅん

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  3. 長くて申し訳ありません。またまた下のものの続きとなります。

    【後編】

    試合の3分間。

    それは、

    少女の真剣な眸が、
    どこまでも飄々とした少女の、どこまでも貪欲な眸が、
    一瞬たりとも見逃すまい、と、
    その剣筋、気迫諸共、キャンバスに閉じ込めてやる、と、
    俺だけに注がれる、3分間。

    また、最も充実した気勢、そして、大きな幸福感をもたらす、3分間でもあったのだ。

    試合30秒前、汗ばむ掌を袴の裾で拭い、剣を握り直した。

    きゅん

    4

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  4. すぐ下のものの続きとなります。

    【中編】
    結局、試合3分前になって、少女はひょっこり現れた。

    俺は、安堵の溜息を洩らす。

    今朝、

    「試合?観に行けないわ、絵画コンクールが近いの。」と、相変わらずの塩対応少女を、

    俺が「絶対ぇ、勝つから」と、「激ウマクレープ奢るから」と、ムリクリ、武道館まで連行してきたのだ。

    そういうわけで、

    少女が、怒って、俺の試合が始まっても、武道館裏で、おにぎり頰張り続けてたら、絵筆を握り締め続けてたらどうしようとかいう、
    不安がないわけでもなくなくなかった。
    (筆者注:つまりは、ものすんごい不安でした。)

    なぜ、俺が幼なじみの少女の存在にこれほどにまで固執するのか。

    それは、剣道あるまじきことであろうが、少女の存在が、俺が剣を振り続ける、理由であるからだった。

    きゅん

    1

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  5. 【前編】
    試合(剣道)10分前。

    眼を凝らすが、観客席に、
    切る暇もない、そう言わんばかりに腰ほどにまで伸ばされた、
    あの特徴的な黒髪は見えない。

    あんのバカ幼なじみは、
    十年来の付き合いになる俺の一世一代の大試合が始まるってのに、
    まだ武道館の外なのだろう。

    「描きたい」、その激しい欲求と、食い意地だけで、真っ直ぐ生きる少女のことだ。

    武道館裏のなんちゃら広場で、
    悠々、白いキャンバスに向かっているか、
    おにぎりにパクついているのだろう。

    あまりに自由な少女の姿を想像し、自然と溜息を吐いた———。



    俺は、少女に惚れていた。

    少女の眸に惚れていた。

    少女の眸は、いつでも、キャンバスのずっと奥を見つめていた。

    その美しい世界の欠片で溢れかえったような眸に、
    そして、時折、暗く深く影を落とす眸に、
    幾度も俺は魅せられた。

    きゅん

    1

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  6. 【キャンバス】-3-
    慌てふためいた挙句、少女漫画的クサイ台詞を吐きそうになる、俺を、少女が静かに制した。

    「あんたの安っぽい慰めなんか、要らないわ。ただね、駅前の春期限定サクラパフェ、ものすんごい食べたい。」

    「……奢る。」

    「私、軽く十人前くらいいっちゃうかもよ〜。」

    少女は、冗談めかして、幼く笑う。

    「ありがとね。」

    それから、少女は小さく小さく呟くと、キャンバスに向き直った。

    「今日、もうちょびっとだけ、描かせて。次のコンクールまで、もうあまりないのよ。アナタも部活あったでしょう?部活サボって、こんなトコで超高校級に美少女な私と居たら、部の皆に冷やかされるわよ。」

    ———私は、もうとっくのとうに、しっかり前向いてんのよ?アナタはいつまで落ち込んでんだか知らないけど、私、慰めらんないかんね。バーカ。

    きゅん

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  7. 【キャンバス】-2-
    「私はね、夏のコンクール、ダメだったの。で、ちょっぴり落ち込んでる。」

    少女の声は、軽やかに紡がれた。

    しかし、その頬には、一筋の涙が伝う。

    その一滴の雫は、どこまでも飄々と佇む、少女が秘めた、激しい感情の欠片なのだろう。

    少女は、その頬を伝う涙に気がつくと、コンマ1秒で拭った。

    ———マジかよ。

    滅多に泣き顔なんか見せてくれない少女の涙に、俺はあたふたする。

    きゅん

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  8. 【キャンバス】-1-
    俺は、美術室で一人、キャンバスと向きあう、少女に静かに近づく。

    少女の緩やかなタッチは、灰色の湖畔を碧に彩ってゆく。

    木漏れ日の差し込む、水面がキャンバスの中で波打った。

    少女は、背後に佇む、俺に気が付いていたようで、ゆっくり口を開いた。

    「今日の試合、残念だったそうね。」

    「あぁ。俺のミスだった。」

    「落ち込んでんの?」

    クルリと振り返った、少女は、ざまぁ、とでも言わんばかりにニシシと笑った。

    「落ち込んでねぇよ。」

    俺は、小憎たらしい笑みの少女に、ぶっきらぼうに返す。

    すると、少女は、何故か絵筆を止めて、悲しげに微笑んだ。

    きゅん

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  9. 「そのまま、前向いててよ」

    私、神崎小夜は、歩を緩め、清宮の少し後ろの位置を歩いた。

    そして、目の前の背中に、普段より三割増し大きな声をかける。

    「清宮、一回しか言わないから、よく聞いてなさいよ!」

    「あぁ」

    清宮は、小さく頷いた。

    「ありがとね、色々とさ」

    「は?何?どうした?」

    私の渾身の感謝に、清宮は〝疑問符三点セット〟で返してきた。

    「失礼ね、私だってお礼くらい言うわよ!」

    前を歩く清宮の後ろ姿をキッと睨みつける。

    そして、ほんの少しだけ歩を速め、清宮に近づいた。

    その一瞬の隙に、だらしなく半開きになっている彼の通学鞄に桃色の小包を素早く滑りこませた。

    私の一週間遅れのバレンタイン。

    あなたが気づくのは、もう少し後。

    きゅん

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  10. ガールズトーク inファミレス

    小「恵、今日、結城くんと話したんでしょ?どうだったの?」
    恵「少しお近付きになれたかも…そう言えば、杏子って最近、冬山と一緒にいるよね。彼氏?」
    杏「まさか!でも、いいヤツだよ。今日なんか私の代わりに生徒指導室に行ってくれたよ」
    小「ふーん、優しいのね」
    杏「うん、小夜の彼氏にお勧めだよ」
    恵「何言ってんのよ、杏子。小夜にはね、清宮くんがいるからダメよ」
    小「いや、そんなんじゃないから。清宮なんか大っ嫌いよ。〝ライバル関係〟ってことになってるけど、実際は、私の方が一枚上手ね」
    杏「なんか、小夜の大っ嫌いな誰かさんも同じこと言ってそうな気がするんだけど」
    恵「同感ね」

    【新月の輝くとき】神崎小夜、狩沢恵
    【特別出演】夏川杏子

    きゅん

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  11. ボーイズトーク inラーメン福

    清「冬山はまだなのか?」
    結「あぁ、なんか生徒指導室行くっつってたな。〝夏川杏子に罪をなすりつけられたぁ〟って嘆いてたぞ」
    清「冬山、夏川杏子に関わってから、生徒指導室通いだな。怖え女だな、夏川杏子」
    結「彼女は、電波女と呼ばれてる。あまり関わらない方が身の為だよ」
    清「そうだな。で、お前、狩沢と、最近どうなの?」
    結「恵か。なんか、持ちつ持たれつってとこだな。時々、一緒に帰る程度だ」
    清「ふーん。狩沢、お前のこと好きなんだろ?その関係、可哀想に思えるけど?」
    結「そうか。で、お前は?神崎小夜とよく一緒にいるみたいだけど?」
    清「腐れ縁。言っとくけど、俺は、神崎小夜って女は、大っ嫌いだ。よく言えば、好敵手だな。俺の方が一枚上手だがな」
    結「それ、言ってんのお前だけじゃない気がする」

    【新月の輝くとき】清宮と結城

    きゅん

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  12. 「俺は、妖狐だ。人間の小娘なんぞ好かん。」
    私、狩沢恵は、既に慣れつつある言葉に少し悲しくなって、結城くんにたずねた。
    「でも、話しかけていいですよね。無視したら、人権問題ですからね。」
    「半ば脅しだな。まぁ、構わない。」
    結城くんは、呆れ顔で頷く。
    私は、続けて質問する。
    「じゃ、調理自習の失敗作持ってきてもいいですかね。」
    「持ってくるだけなら…」
    「それから、帰り道に〝たこ焼き食べよ〟って可愛く誘ってもいいですよね。」
    「俺が食わなくてもいいならな。」
    私は、結城くんの返事に何故か、笑みがこぼれる。
    私は、フェンスに軽く身体を預けて、言った。
    「ふむ、だったら〝彼女〟じゃなくても構いませんよ。隣に居てもいいんでしょ?」
    「勝手にしろ。」
    結城くんの声がいつもより、近くで聞こえたような気がした。

    きゅん

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  13. 無造作に伸ばした黒髪が風になびく。
    バイクに腰掛けている私、神崎小夜は、運転する男、清宮を意識して呟いた。
    「…二輪自動車及び四輪自動車の運転を禁ずる。」
    「何それ、校則?」
    清宮の予想外の反応に呆れ、皮肉を返す。
    「えぇ、学年一位のくせにかなり大胆な校則の破り方するのね。」
    「そういうお前は、学年最下位のくせに校則を把握してるんだな。」
    確かにそうだ、と今更、不思議に思った。
    「ね、どこ行くの?」
    清宮にたずねると、素っ気ない答えが返ってきた。
    「海」
    「冬なのに?」
    「冬だから。」
    「なんで?」
    「なんとなく…?」
    清宮の答えに私は笑い声を上げた。
    久しぶりに素直に笑えた気がした。
    「あんたらしいね。でさ、海といえば?」
    「〝白い砂浜〟とか?」
    「違うわ、海鮮丼に決まってるじゃない。」
    「食べたいの?」
    軽く振り返った清宮が意地悪く微笑んだ。

    きゅん

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  14. 「ここって、酒呑童子の時の店?」
    清宮は、店を前にして尋ねる。
    「そう、リベンジってとこね。私、奢るわ。前の〝貸し〟返さなきゃね。」
    私、神崎小夜は、軽く笑った。
    そして、私と清宮は、古びた紅い提灯が照らす暖簾をくぐる。
    十分後、私達は、湯気をあげる醤油ラーメンをすすっていた。
    「ん、おいし」
    少し味のきついスープが疲れた身体に染み渡り、頬が自然に緩む。
    そんな私に、清宮がぼそりと呟く。
    「男に奢らせればいいのに。」
    「前、喧嘩した時、私達の力量は、互角だったはずよ。偉そうにしないで。それに〝貸し〟返すだけよ。」
    私は、平然と言い、丼を傾けてスープを口に含む。
    そして、小さく息を吐き、続ける。
    「それに、この対等な関係が一番心地よいもの。」
    「確かにな。俺もこういう時間、結構、好き」

    きゅん

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  15. 「感情のままに殴っちゃったんだけど、ヤバいんじゃない?」
    私、夏川杏子は、恐る恐る目の前の怒れる御手洗篤郎先輩を指差して冬山颯太に言う。
    冬山は、絶体絶命の状況に頭を抱えている。
    「夏川、少しは、後先考えて行動してくれない?」
    私は、ふと昨日の出来事を思い出してパンっと両手を合わせた。
    そして、冬山に微笑んで言う。
    「そう言えば、私、冬山にパフェ、奢ったよね?あれ、冬山に一貸しね。だから、私の身に万が一の事があったら、助けてね?」
    「は?あれは、一昨日俺があげた大福とメロンパンのお返しだろ?そうお前が言ったんだろうが!」
    私は、冬山の怒れる反論に両手で耳を塞いで聞こえない振りをする。
    「そんなこと、記憶のどこにもありませーーん。」
    冬山が私の言葉に大きなため息を吐いた。
    この状況でつまらない言い争いができる私達は、ある意味最強のコンビである。

    きゅん

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  16. 「私の話は、これでおしまい。」
    私、夏川杏子は、冬山の表情を伺った。
    「俺の姉が死んだ時、俺も親族から責め立てられたよ。でも、俺は、俺のせいだなんて思ってねぇよ?」
    無言の私に冬山が続ける。
    「お前の友達が死んだのも、お前のせいじゃないだろ。」
    「うん?」
    冬山の言葉を心にうまく収められない。
    「大福、食べる?」
    冬山は、彼の通学鞄をゴソゴソしはじめる。
    私は、話の繋がりがうまく呑み込めないでいた。
    「え?」
    次に冬山は〝三個限定日陰屋メロンパン〟を私にかざす。
    「メロンパンも食べる?」
    「うん?大福もメロンパンもいただくけど、あなたは、何が言いたいの?」
    現金な女である私は、大福とメロンパンを交互に頬張る。
    そんな私から、目を逸らし、吐き捨てるように冬山は、言った。
    「つまり、俺が言いたいのは、元気出せよってこと。」
    「ありがとう?」
    笑顔があふれた。

    きゅん

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  17. 私、夏川杏子は、混沌としたグラスの底から、噴き出す泡を見つめた。
    「それさ、美味いの?」
    冬山は〝夏川杏子特製ファミレスごちゃ混ぜジュース〟の色に顔を引きつらせている。
    そんな彼を横目に、平然と答える。
    「私は、好きなものを好きなだけ詰めたこのジュースの色、好きだよ。」
    「あ、そう。それは構わないけど、ドリンクバーの前で小学生の男子とはしゃぐのは、止めてよ。」
    私は、素直に頷いた。
    私自身、あの行動には、清楚さが欠けていたと反省していたからだ。
    私は、冬山に軽く笑う。
    「部活、やりたいならやれば?」
    冬山の目が大きく見開かれる。
    「相談の内容、気づいてたの?」
    「当たり前。私を誰だと思ってんの?」
    私は、冬山に少し呆れた顔で言う。
    冬山は、少し考える素振りをして言う。
    「自称超能力者の電波女。」
    「馬鹿にしてるね?でも、好きな事を好きなだけが人生で一番大切」

    きゅん

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  18. 学生が校庭で後夜祭に興じる中、私、神崎小夜と清宮は屋上に佇んでいた。

    ふとある出来事を思い起こす。

    「ねぇ、清宮。私の選択は、正しかったのかな」

    「わかんねぇよ」

    何も言わずに口を結ぶ私に清宮は、続ける。

    「でもさ、結城にも、結城の考えがあったんだろ。俺には、代弁することは不可能だけどね。」

    その清宮の言葉に何か心に落ち着くものを感じた。

    「うん、今、納得できた気がする。〝わからない〟に納得するなんて不思議だけどね。」

    屋上に私と清宮の軽い笑い声が響く。

    「神崎、文化祭、終わっちまうよ?楽しまないと損じゃね?」

    そう言って、清宮が私に右手を差し出してきた。

    「そうね。」

    私は、その手をとる。

    それを合図にしたかのように、校内にゆったりとした音楽が流れ出す。

    「踊らないか?」

    背後で大きな花火が咲いた。

    きゅん

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  19. 私、夏川杏子は、冬山颯太に声をかけた。
    「お茶、飲む?」
    冬山は、わざとらしく右眉をあげる。
    「入れられねぇだろ、自称茶道部長さん?」
    「馬鹿にしないでくれる?」
    青筋を浮かべた私は、笑顔でお茶を入れはじめた。
    隣の冬山からは、文句が飛んでくる。
    「お茶菓子がじゃがりこって、邪道だろ、おい!」
    「何言ってんの?私、生まれてこの方、じゃがりこはお茶菓子だと思って生きてきたんですけど。」
    そして、お茶に口をつけた冬山は、茶道部長に対し冒涜とも言える暴言を吐いた。
    「にっが。まっず。」
    プライドを傷つけられた私は、ヘヘンと冬山を馬鹿にした。
    「うっわ、教養がない人は、悲しいね〜。茶道のお茶っていうのは、苦くて不味いものなんです〜。」
    「偏見だろうが!」
    冬山が静かで風情ある場であるはずの茶道部室で怒鳴る。
    馬鹿馬鹿しいことこの上ないが、こんな時間が楽しかったりする。

    きゅん

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