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  1. 69件ヒットしました

  2. 「ちゅーしたい…」

    「いっつも俺からじゃん。たまには自分からしてほしいなぁ」

    私から…?!ううう…そうだな。頑張ってみよう。
    私は目の前に立っている彼の肩に両手を置いて、目を閉じながら彼の唇目掛けて背伸びをした。

    「届かーん。ほら、もっと頑張って?ん」

    「ん〜っ…!!」

    精一杯背伸びをするが、なかなか届かない。

    「ふふっ。かわい〜」

    ちゅっ。

    頭の後ろに彼の手が回され、ぐいっと引き寄せられた。

    目を開けると、意地悪そうに微笑む彼が私の頭を撫でた。

    「ごめんね、可愛かったからわざと離れて意地悪しちゃった。頑張ったから、ご褒美」

    きゅん

    5

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  3. 「ねえ、遊ぼうって」

    「遊びません!」

    しつこい…さっきからこの男達3人はずっと私を追いかけてくる。

    「遊ぼって言ってんじゃん!」

    ぐいっ!

    「ぃや…っ!」

    急に二の腕を後に引かれ、動けなくなる。
    目の前には見知らぬ若い男3人。
    怖い…。

    「遊んでくれるまで離さないよ?」

    「遊びませ…ん…は、なして…っ!!」

    振り払おうにも気持ちが動転して力も入らなくて…

    やだ、誰か…!!

    「にーさんたち、何やってんの?」

    聞き慣れた声がして、ふっと腕が軽くなった。

    「ちっ…だりぃ。行くぞっ」

    「るい、大丈夫だった?怖かったね…頑張ってたね」

    うん、と頷くと涙が零れた。
    幼馴染の界(かい)がそっと抱き寄せて私の頭を撫でてくれる。

    「ありがとう…すごいね、心の中で呼んだら来てくれた」

    「俺、るいのスーパーマンだから。困った時はすぐ呼んで?びゅんって、助けに行くから」

    きゅん

    5

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  4. 今夜は同じマンションの隣の部屋に住む幼馴染…彼氏と、大学で提出するレポートを書いていた。

    2人とも一人暮らしだ。

    「ふぅ~…やっと終わったね」

    「おう、もう22時過ぎだな」

    彼はベッドに寄りかかり、時計を見た。

    「ほんとだ!じゃあ私、帰るね」

    「待って」
    部屋のドアを開けようとすると、ぐっとその手を握られ後ろから抱きしめられた。

    「え、何…?」

    振り向くと、彼と唇が重なった。
    彼が「ふ…」と意地悪そうに微笑む。

    「ここまま帰すわけないだろ」

    きゅん

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  5. 学校の屋上で膝を抱えて泣いていた。
    夜空に咲く星屑を見上げて独りの世界に沈み込む。

    家では両親の喧嘩だ。

    そこに私の居場所はない。
    仲良くして欲しい…出来ないなら、早く離婚すればいいのに。寂しいよ。

    「お、先客がー…えっ?」

    その声に振り返った私の顔を見て、屋上に上がってきた1人の男が驚いた顔をした。

    すぐに近づいてきて、私の目尻の涙をそっと親指で拭う彼。
    そして苦笑すると、今度は私を正面から抱きしめた。

    「えっ?!あ、あの…」

    「いいよ、泣いても。こうすれば寒くないし君の泣いてる顔も見えないから」

    1人じゃないよって優しく囁いてくれた。

    「ほんとだ、あったかいね…っうぅっ」

    とても温かかった。彼の右手が私の背中を優しくさすってくれる。
    話をするとよく頑張ったねって頭を撫でてくれた。

    ありがとう。
    すごく、心が安らぐ…。

    きゅん

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  6. ここから飛べば、私は楽になれる。

    夜空に咲く星屑を見上げて、柵の向こう側で大きく深呼吸をした。

    こんな時まで涙が止まらない。

    ねえ。最期まで独りなの?私、今まで頑張って生きてきたんだよ。誰も…私のことを見てくれない。

    私も、誰かに愛されたかった。


    「この学校、セキュリティ甘すぎ」

    ふと声がして、振り返る。

    月明かりに照らされて、綺麗な男の人が見えた。

    「誰…?」

    「泣いてるの?」

    私の質問を無視して、驚いた顔をして近づいてくる彼。

    そっと私の頬に手を伸ばし、親指で涙を拭われた。

    その手はとても温かくて優しかった。初めての体験だ。

    「今まで、頑張ってきたんだね」

    彼はふわりと包み込むように微笑み、後ろから私を抱きしめた。

    そしてこう言った。

    「君の涙はとても綺麗だ。だから…僕の腕の中で、泣いてくれないかな?」

    “僕が君を、抱きしめてあげる”

    きゅん

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  7. 放課後…2人きりの教室。
    「なぁ、灯花(トウカ)」

    俺は、壁際に座っている灯花の両膝の間に右膝を滑り込ませて、左足は床の上でバランスを取った。
    灯花に逃げ場がない状態だ。

    「え、凰汰(オウタ)…?!」

    びっくりした顔で俺を見上げて突き飛ばそうとするから、その両手を壁に押さえつけた。

    灯花の目を見て…
    「俺の彼女になってよ」

    あいつじゃなくて、俺を見てよ。
    緊張で赤くなった頬が恥ずかしくて少し眉をひそめた。

    「凰汰、何言っ「何してんだよ」

    ぐいっ…肩が後ろに引かれて、灯花の彼氏にわざとらしく睨まれた。

    「お前、人の彼女襲うのが趣味かよ」

    だんっ!
    灯花を自分の背中に隠して、俺の肩を壁に叩き付けた。

    無言でうつむく俺を置いて、2人が教室から出て行く。

    ダメだ灯花…あいつはお前を騙してんだよ。

    『マジなわけねーじゃん』

    影でそう嘲笑っていた彼の姿を、俺は忘れられない。

    きゅん

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  8. いつか伝えなきゃ。何度諦めようとしても、無理だから。

    「り~さ!何してんの?」
    ひょこっと私の顔を覗き込んできた彼。途端に胸の奥からこみ上げてくるこの愛しさ。

    「べ、別に…っ」
    好き。好きなんだよ。

    でも絶対に叶わない…。

    「あ~くん!帰ろうよ~?」
    彼は私から視線を外し、その可愛らしい声のほうを向く。
    「み~ちゃん!今行くよ!」
    彼は私とまた目を合わせた。

    ニコッと幸せそうな笑顔で言った。

    「じゃあな、凛咲」
    「じゃあね、朝陽…」

    ずるいんだって。何今の笑顔。優しくて、温かくて。
    私を安心させてしまう…ずるい。

    あーーもう。好き。どうしようもないくらい。

    遠くへ消えていく背中を見つめて。今日も言えなかった。
    でも伝えようとすればするほど言葉が詰まる。

    あなたの笑顔は、どうしてこんなにも私の心臓を掴んで離さないの?

    ――叶わないのに。

    きゅん

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  9. 「僕、本気なんだよね。詩織ちゃんは僕が貰うから」

    突然同じ部の先輩が、俺の彼女…詩織を抱きしめてそう笑った。
    彼女は怯えた顔で俺を見上げ、必死にそいつの手を払いのけようとするが力の差は一目瞭然。

    俺はすぐに先輩の腕を押しのけて詩織を奪い返し、ぎゅうっと自分の腕の中に閉じ込める。

    翔くん、と涙目で彼女は俺の背中に手を回して強く抱きついてきた。

    「…触んな」

    静かに、でも威嚇の熱をはっきりと込める。
    ふざけんなよ、マジで。
    誰にも渡さねーから。

    そっと詩織の頰に右手で触れ、その唇に自分の唇を重ねる。
    そのまま左手で彼女の頭を固定した。
    そしてディープキスをしながら先輩を刺すように睨んだ。

    びくりと奴はたじろぐ。

    唇を離すと、詩織はとろんとした目で俺を見つめて微笑んだ。
    可愛すぎてやべえ。

    「これで分かってもらえましたか?詩織は俺の大切な彼女です。先輩に渡す気は全くないんで」

    きゅん

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  10. 12月25日。

    30年前の今日、貴方は夜空に輝く星になった。
    あぁ…もう1度、貴方に逢いたい。
    砂浜で、薄紅色の小さなサンゴが並ぶブレスレットに指を絡めて、私は目を瞑る。
    あの日貰った彼からの最期の贈り物。2人の想い出のこの砂浜で、僕がひとつずつ選んで作ったんだって誇らしげに言っていたね。
    リン…と鈴が鳴り、
    「澄麗(すみれ)」
    あの優しい声にハッと目を開く。
    あの日と変わらない笑顔でそこに立っているのは、
    「聖(ひじり)…?」
    触れようと、しわくちゃな手を伸ばすけど…その手は彼の体をすり抜けた。
    だけど、温もりは感じられる。
    そっと輪郭に手を添わせ、私は微笑んだ。
    彼の温もりが私の体を包む。
    「愛してる」
    聖が囁くとふっと温もりは消えた。
    涙が私の頬を伝った。
    たった一瞬でも大切な人に逢えたことが本当に嬉しくて。
    「私も…愛してる」
    綺麗な雪が空を舞っていた。
    “MerryX'mas”

    きゅん

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  11. 「あっ、りぃくん!!」
    「何」
    無表情でわたしを見下ろしたわたしの彼氏。
    りぃくんこと俚依(りい)くん。
    「今日の放課後、楽しみだねっ」
    「そ」
    りぃくんの一言に、わたしはにこっと満面の笑みを浮かべた。
    じゃあね!と残して、友だちの元へ戻る。
    「相変わらず心優(みひろ)の彼氏は無愛想だね〜、嫌になんないの?」
    「えへへっ!全然嫌になんないよ♡」
    そう堂々と答えると、不思議そうな顔をされた。
    でも本当なんだよ?
    だってね、

    「みぃ〜、俺にもアイスちょおだい」
    そう言ってわたしの体に顔を埋めていたりぃくんは、顔を上げて目を閉じると口を開いて待っている。
    「はい、あ〜んっ」
    「んぅ〜、おいひい…」
    もごもごと口を動かしながら幸せそうに声を漏らす。
    可愛すぎない?このギャップ!
    2人でいるときはすごく甘えん坊になるんだよ。
    ふにゃって笑いながら、好きぃ〜って抱きついてくるの。
    たまんない。。

    きゅん

    23

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  12. 「あきくんっ」

    って学校帰りに俺ん家に直行して、飛びついてくる俺の彼女は可愛すぎる。

    「どしたの、しゅう〜?」

    俺の膝の上で、無邪気な笑顔で俺を見上げた柊花(しゅうか)の頭を撫でた。

    「えへへ〜♪今日ねっ、あきくんにポルボローネ作って来たんだよ!」

    「ぽるぼーね?」

    「ポルボローネ!クッキーの名前だよ〜」

    え、クッキー焼いてくれたん?

    「お、俺のために?」

    「うん!ポルボロンって3回唱えてから食べると、幸運が訪れるの。明日からの教育実習頑張ってねっ!!」

    うわぁ、めっちゃ嬉しい…!!

    「しゅう〜〜っ!!」

    ガバッと大好きな愛しい彼女に後ろから抱きついた。

    「ありがとっ!!」

    俺、本当に幸せ者だなぁ。

    柊花、大好き。

    って、簡単には恥ずかしくて言えないから。

    いっぱい抱きしめて、キスをして、大好きって気持ちを伝えてます♡

    すいません、以上俺の惚気話でした!

    きゅん

    10

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  13. ドサッ…。
    私はアキのベッドに押し倒され、上に彼がまたがっている。
    私の両手首はアキの片手によって固定されている。
    「…ゆね、今日変な男に腕触られたろ」
    整った顔を歪めて冷たい目で私を見下ろす彼。
    「きっと偶然だよ」
    ぎゅ…とアキの手に力が入り、びくりと私の体は震えた。
    「変なことされたらどうすんだよ」
    「私、足速いもん」
    「…ゆねは優しくて純粋だ。世間知らずで天然なところもいいよね」
    真っ直ぐに私の目を見てアキが優しく微笑んだ。
    「でも。その長い睫毛に黒い瞳。艶のある黒髪と綺麗な身体…。男はゆねを見るとめちゃくちゃにしてやりたいって思うよ」
    「そんなこと思うのは、アキだけだよ…」
    「じゃあ…」
    「っんむ?!」
    「こうやって、突然キスされたらどうすんの?」
    「こうやって、腰触られたら?」
    「やっ…」
    「ほら見ろ。逃げられないだろ?ゆねは俺の大切な彼女なんだ。他の男に汚されてたまるか」

    きゅん

    23

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  14. 【後編】


    大嫌い…そっか、やっぱりもう…


    「…なんでこんなに好きにさせるんだよっ‼‼」

    …えっ…?

    言葉の意味が理解できず、ただ悠貴を見つめた。

    「鏡は。甘えんぼで可愛くて泣き虫。健気で傍で見ててすっごい愛くるしくて守ってやりたくなる。俺のこといつも真っ直ぐに愛してくれるし。一緒に居てやっぱ一番安心するし…


    お前のことが好きすぎて、俺壊れそう…っ」

    悠貴…?声が震えてかすれてる。

    片手で前髪を雑にかき上げ、目を閉じて。

    「俺だって、本当はもっと鏡の頭ん中俺のことでいっぱいにしたいのに。鏡ほど余裕なくて…情けねえな」

    そして真っ直ぐ私の目を捉えて。

    ぐらっと私の心臓が地震を起こす。

    悠貴は深く頭を下げてはっきりと言った。

    「泣かせてごめん。こんなダメ彼氏だけど…

    ずっと、お前の傍に居させてください」

    ねえ、何言ってんの。
    私だって余裕ないよ…バカ。
    【完】

    きゅん

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  15. 【前編】

    「悠貴(ゆき)、帰ろ~!」

    「…ん」

    最近なんだか冷たい彼氏。

    一緒に居てもどこか壁を感じる。

    なんで急に…わけわかんないよ。

    「…なんだって!あははっ」

    「…へぇ…」

    帰り道、頑張ってたくさん話題を出したのに、やっぱり何一つ盛り上がらない。

    目も合わせてくれない。

    ずっとそっぽを向いたまま。

    私の話が面白くないのかな…。

    「…あとね、さっちんが、さ、授業中、ね…」

    あ、やばい。視界が歪んで…

    「⁈お、おいっ…!何泣いて…」

    溢れ出して、止まらない。

    「鏡(きょう)っ…?」

    「…んで。なんで。最近冷たいの?一緒にいても楽しくない?私のことなんか…嫌い?ずっと、さみしくて…っ」

    私達、もうダメなの…?






    「…ああ、嫌いだ。お前なんか大嫌いだ」

    【…後編へ続く】

    きゅん

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  16. 「バイバイ」

    とか

    「おはよう」

    とか

    「ありがとう」

    とか。



    いちいち、あたしの目を見て言わないで。



    そんな優しい笑顔を向けないで。



    いつだって、期待しちゃうから。




    「バイバイ、なほ」



    「…うん、またね」




    ―名前で、呼ばないで。




    心のどこかで嬉しいと思ってしまうから。







    「帰ろう、梨央(りお)」



    大事そうに、視線の先の小さな肩に触れたきみ。



    胸が、痛いよ。





    あたしのほうが先に告っていれば。



    あたしがきみの隣を



    笑って



    並んで歩けたのかな。




    …なんて。



    そんなはずないって、



    わかっているけど。











    「…好き」








    この想いは、どこに捨てればいいんだろう。

    きゅん

    155

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  17. 11/4

    今日は、私の誕生日。
    色んな人が祝ってくれた。
    クラスのみんな、先生、他クラスの名前も知らない人たちも。
    そして、たくさんの友達。

    「すみれ、誕生日おめでとうっ‼︎‼︎」

    すごく嬉しい。
    けど…

    「アキ、私今日誕生日」
    「ふーん」
    興味なさげな片想い中の彼。

    私、アキのおめでとうが欲しかったのに。
    アキさえ祝ってくれれば、私は他の人の言葉なんてどうでもいい。
    なんてワガママ?
    ただ1人、大好きな人の一言を私は待っていた。

    結局、何もなかったな。
    友達がくれたプレゼントを見ながら、1人ベッドの上で落ち込んで。
    カサ…その中に、1枚の封筒が。

    〝牧すみれ‼︎誕生日おめでとう‼︎‼︎これからもよろしくな! アキ〟


    〝あと

    すみれが好き。付き合ってください。〟



    「…っずるいって」

    興味なさげなフリして…ーー

    きゅん

    19

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  18. 「夕陽(ゆうひ)」


    とさっ…。

    彼の声に振り返ると、

    床ドンされました。

    「何やってんの」


    「床ドン」


    「しってる」


    ぐいっと彼を押しのけて、今度は自分が上になる。

    「どうだ」


    ドヤ顔したら、むぅってした顔でほっぺを引っ張られた。

    「こーゆうのは女の子が男にされるモンなの」


    ぐるんっ  とさっ…。

    「わっ…」


    「こっちがせーかい~」


    にっ…と笑った彼。

    「何それナニソレ!ずるっ…」


    「ずるくないも~ん♪」


    両手を床に固定されたまま、

    得意げに微笑む彼のキスが降ってきました。

    きゅん

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  19. 「あっ!くるみ〜っ」
    私を見つけ笑顔で抱きついてきた颯(ハヤテ)。可愛いんだけど、
    「ちょ…颯!みんなが見てるよ…」
    恥ずかしい。
    「え〜」
    不機嫌そうに私から離れた颯。駅を見渡し、
    「俺向こうで飲み物買ってくる。そこから動くなよ?」
    と微笑み、近くのお店に入ってく。
    優しいな。甘えんぼだし、ゆるふわ癒し系だよね。
    なんてほのぼのしてたら…
    「うわっ可愛〜!俺らと遊ぼ!」
    急に金髪の男2人が私の腕をぐいっと引いた。
    「やっ…離して!私彼氏が…」
    「ぶっちゃけ俺らのが格好いいっしょ?」
    颯のほうが何億万倍も格好いいってば!ていうか何⁈怖い…
    颯っ…
    「おいてめぇら。人の彼女に何やってんの?」
    さっきまでの甘い響きの声とは違う。低い声の颯が彼らの手を上に捻った。
    「ハヤテ…⁈」
    「ヤバイぞっ」
    途端怯えた顔で去って行く2人。
    「もう大丈夫だよ、くるみ」
    微笑む颯。
    そうだ、彼は暴走族の総長…。

    きゅん

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  20. 「ん…」
    朝日を感じて、私は目を覚ました。
    …ここは颯(ハヤテ)の部屋、か。そうだ、お泊まりして…。
    体を起こそうとすると、ぐいっと引き止められる。
    見ると、私の腰あたりに角張った男の子の腕が絡みついていた。
    その先には、暴走族の総長…
    とは思えないほどに無防備な寝顔で口を開けている颯。
    「もぉ。颯ってば…」
    透明感のある茶色の柔らかい髪を撫でる。
    これが地毛とか羨ましい。
    「ん〜…」
    と颯が甘い響きの声でぎゅ…とさらにすり寄ってきた。
    可愛っ…!
    颯がゆっくりと目を開ける。
    「…おはよぉ〜…」
    ふにゃりとまた甘ったるい声で微笑む颯に、私の心臓は破壊された。
    こんな甘えんぼで小動物な癒し系の颯が暴走族の総長だなんて、きっと誰も想像出来ないだろう。
    私でも疑う。
    「颯…」
    「ん〜?」
    「変なケンカはダメだからね?」
    「だぁい丈夫!俺強いし。くるみは何も心配すんな」
    おでこにキスが落ちてきた。

    きゅん

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  21. 「失礼します…てあれ、先生いないじゃん」

    彼氏の真琴(まこと)が保健室のドアを開けて、こてんと首を傾げた。

    「真琴…」
    「ま、いっか。お前…また倒れたのかよ。今は元気そうだけど」

    ベッドに寝転ぶあたしに真琴は安心したような顔。

    「ちょっとくらっとしちゃっただけだよ…」

    へへ、と笑って見せると、真琴はため息をついてあたしに近づいた。
    と思ったら…

    がばっ!

    「きゃっ…まこ「心配するだろ」

    ぎゅ…と真琴の大きな手が、腕があたしの体を包んだ。
    心配、かけちゃった。
    ごめんね。

    「ごめ…真琴。ごめんね。あたし…」
    「だから、お仕置き」
    「へっ?」

    ちゅ。
    真琴があたしの唇をキスで塞いだ。

    「ん〜っ…まこと⁈」
    「声。抑えないと外に聞こえるだろ」

    にやっと意地悪く笑う真琴。
    なっ…。

    「いじわる」
    「お前が悪い」

    何度も唇が重なる。
    君のキスは、とても優しいキスだ。

    きゅん

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