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  2. 先代総長から託された約束は二つ。
    一つは族の事、そしてもう一つは…
    「ぅぐぁ…っ!」
    不意討ちで襲ってきた男を動けなくなるまで叩きのめした俺は咳き込む男の鞄を漁り学生証を取り出す。
    「南校…烏狗の手下か」
    烏狗の印が押された学生証を鞄に戻し俺は更に男を追い込む。
    「手前どこの指金だ」「ひっ…」
    散々叩きのめされた男は俺の尋問にもう堪えきれないと言う様に口を開く。
    「黒澤さん…です。」
    黒澤右月…そいつが先代総長の妹を…透ちゃんを襲う様に命じた…?
    "ユキ、もし俺が死んだらさ、透の事頼むわ"
    「今日の所はこの位にしちょってやるわ」
    「…っ」「でもな」
    先代総長、零さんから託された二つの約束
    「今度あの子に手ぇ出してみろ、手前だけじゃねぇ、烏狗もろとも俺が消しちゃるけぇの」
    零さんの為なら族ひとつ消す位簡単にやってやるわ
    「覚悟しちょけ」
    先代総長との約束、この白銀如也が貫き通してみせやしょう

    きゅん

    4

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  3. ―何故昔の人が式を挙げる女性の事を花嫁と言うのか、それがやっと理解できた。―

    洋風で豪奢な扉を開くと、そこには月の色の正装を纏った花嫁の姿。
    「来てくれたんだ、宵。」
    宵と俺の名前を呼んだのはずっと聞いてきた声。
    物心ついた時からいつも一緒だった近所のお姉さん。
    子供の時からずっと憧れだった、二つ上のお姉さん。
    それが恋愛感情だと気づいたのはいつからだろう。
    「ああ…」
    綺麗だ、そう言ってあげたかったがその一言が言えないでいた。
    ずっと好きだった彼女が今、花嫁に相応しい純白のドレスを見に纏って…俺じゃない他の男の隣に寄り添うのだ。
    そりゃ嫌だった、奪ってやりたかった。でも…
    大好きな彼女には、ちゃんと幸せになってほしい。
    だから…

    「あのさ…」

    きっと今この瞬間世界で一番綺麗で幸せな彼女の為に、

    「結婚おめでとう…幸せになれよ。」

    誰にも言えなかったこの静寂の恋に幕をおろそうか。

    きゅん

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  4. 「翠先輩!ホワイトデーッスよ!」
    「そうだねホワイトデーだね。」
    朝一番で何を言い出すと思ったら…智秋はいつものテンションに少し慣れてきた今日この頃。
    「なんで先輩にお返しします!」
    「なんで?!」
    智秋にバレンタインにチョコをあげた覚えは…あ。
    「まさかあのチョコのこと?」
    「そのチョコっすよ!」
    2月14日に意味もなくあげてしまったチョコ。
    「ごめん、完全に忘れてた。」
    「大丈夫ッスよ!俺が覚えてますから…ということで、これはチョコのお返しっす!」
    「あ、ども…」
    くれるもんならありがたく貰っとこう。
    「開けてみてくださいっ♪」
    そう勧められ、私は包み紙を剥がす。
    「かわいい。」
    袋の中身は大好きなくまのキーホルダー。
    でもこのキャラ好きって言ったっけ?
    「先輩、このキャラのもの色々持ってるし好きなのかなって…」
    後輩の太陽の様な笑顔に、不覚にもときめいてしまったのは内緒にしておこう。

    きゅん

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  5. 「今年も大漁だね。」

    隣の席で小学校からの腐れ縁の梓は数々の可愛くラッピングされたチョコを鞄に積める。

    「まーね、あーホワイトデー大変だな~」
    「やーねーモテる男のいやみって。」

    こんなやり取りも日常茶版時。
    この距離が、私にとっても、きっと梓にとっても心地良い距離なのだろう。

    「…なぁせな?」
    「ん?」
    「せなはさ、誰かにチョコあげた?」
    「えーっと、友達にあげた!」

    女友達への所謂友チョコって奴だ。

    「ふーん、男は?」
    「あげるわけないじゃん、そもそも私のチョコなんている人なんていないでしょ。」

    男にあげたいなんて思ったこともなかった。

    机にうつ伏せた梓は上目遣いで私をみる。

    「いるんだけどなぁ、ここに。」

    最近更にかっこよくなった気がする梓からそんなこと言われたら…

    「じ、冗談やめてって!」
    「冗談じゃないし、まじなんだけど。」

    うのみにしてしまうじゃないか。

    きゅん

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  6. 「翠せんぱーいっ!チョコくださいっ!」
    今日もまた来た。
    「お前にあげるチョコはない。」
    「そんなぁっ!」
    いちいちオーバーリアクションな後輩、智秋。
    回りから見たら微笑ましい光景なのかもしれないが、当の私からしすればうざいのなんの。
    「はぁ、まぁよくもそんなに…暇なの?」
    「酷いッス!俺、翠先輩に好きになってもらうまで地の果てまで追いかけるッスよ!」
    「そのまま地の果てで朽ち果てれば良い。」
    「さらに酷いッス!でも好きっす!」
    「全く…これあげるから教室帰れば?」
    私はポケットからミニチョコを取り出し智秋に渡す。
    「あざーっすっ!…もしかしてこれってチョコっすか?!」
    「あっ…やっぱ返…」
    「やった!翠先輩からのチョコだっ!ホワイトデー楽しみにしてて下さいね!」
    智秋は目を輝かせたまま全速力でどこかへ去っていった。
    全く、あれじゃあまた来るかな…ま、いっか。
    ウザいけど、嫌いじゃないし。

    きゅん

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