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  2. 放課後。私、莉子は壁にもたれて、私ともう1人、教室に残っている洸太を見下ろした。洸太は椅子に腰掛け、窓の外を眺めていた。
    「ねぇ」
    「なに」
    「なんで帰らないの」
    「お前もじゃん。」
    「ねぇ」
    「んだよ」
    「洸太が好き」
    そう言ったのに、洸太は何も言わない。
    「ねぇ……」
    「うるせぇ、喋んな」
    なんだか胸が苦しくなって、洸太の前にしゃがんだ。
    「こ、こうた」
    急に洸太が私の両目を大きな手で塞いだ。
    「なにすんっ……」
    「俺も。好きだ」
    私の言葉を遮って聞こえた洸太の声は、私がずっと望んでいたもの。
    パッと目の前が明るくなって、そっぽを向く洸太が目に入った。顔が赤くて、私まで恥ずかしくなる。
    「あんま見んな」
    「ね、もっかい言って」
    「やだ。帰るぞ。」
    自然に繋がれた手にニヤニヤしながら足を踏み出すと、洸太が突然立ち止まった。
    見上げれば
    「莉子、好きだ」
    私を見つめるまっすぐな瞳がそこに。

    きゅん

    4

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  3. 私はマネージャーをしている、石川真奈。
    どんくさくて、いつも失敗ばかりしている。今は、部室にボールを片付けているところ。
    「よいしょっと。」
    ボールを置いて振り返ると、
    「わ!大輝先輩!また私なにかやらかしましたかね?」
    私が密かに恋心を抱いている、大輝先輩が立っていた。
    「んーん。」
    そういって、先輩は後ろ手に扉をしめた。
    先輩が何も言わないので、帰りましょうかと口を開きかけると、ふわっと抱きしめられた。
    「……汗臭いけどごめん。いしっ……真奈、好きだ」
    汗臭いというよりむしろ柔軟剤のいい香り。掠れた声でされた告白に、私の心臓がドクンと音を立てた。
    「あの、思い当たる節が全然……」
    「俺もよくわかんねぇ。でも好き。どんくさくても好き。なんか好き。」
    部内では厳しい方の先輩から好きがいっぱい降ってきて、私の顔は多分真っ赤だ。
    「私も好きです。」

    先輩は体を離し、ニカッと嬉しそうに笑った。

    きゅん

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  4. 昨日彼氏に振られた。

    「…っ、結構好きだったんだけどなあ…」

    涙が溢れるのをグッと堪える。

    すると、扉が開く音がして

    「おや?ひとりで弁当食べてる可哀想な子発見〜」

    幼馴染の晴人が来た。

    お調子者で、いつも私をからかってくる。

    「…うるさい」

    晴人は私の隣に座った。

    「俺の前でくらい泣けばいいよ。」

    「どうせからかうんでしょ」

    私がそう言うと、いつになく真剣な顔で晴人は言う。

    「ん、どうだろ。遠くの人みて泣くぐらいなら近くにいる俺を見ればいいのに…って言うかな。」

    そして、晴人はニッと笑うと、私の頭をクシャって撫でた。

    「ほら、元気出せ!俺がそばにいるから」

    不覚にも心がドキッと音を立てる。

    「晴人のせいで髪がボサボサだよ…ばか」

    「いいよ、そんな鈴も好き。」

    恥ずかしくなって横を向くと、

    「あれ?鈴顔真っ赤だよ?」

    彼は私をからかった。

    きゅん

    13

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  5. 「きれー…」

    私はひとりでツリーの前に立っていた。

    今年はぼっちクリスマスかぁ。

    「…さ、帰ろっ」

    ツリーに背を向けると、誰かにぶつかってしまった。

    「すみませ…って、西野くん?!」

    「おー、お前ひとり?」

    西野くんは席が近くて、

    よく喋ってるんだ。

    あんまり表情が変わらないけど、

    たまに見せる笑顔が好き。

    「ひとり…だよ?」

    フッ、と静かに笑う西野くん。

    彼の笑顔に心臓がドクン、と鳴った。

    「に、西野くんもひとりじゃんっ」

    照れ隠しのつもりで言った。

    「…だって俺お前に会いに来たんだし」

    「え?」

    すると西野くんは少し耳を赤らめて言う。

    「由乃、俺と…付き合ってほしい」

    私が固まっていると、

    彼は私にそっとキスをした。

    「…お前が好き」

    「…私も」

    冬なのに真っ赤な顔の私たち。

    「どっか行く?」

    「うん」

    心臓の音が聞こえちゃいそう…

    きゅん

    13

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  6. 放課後、私は成瀬くんと教室で喋っていた。

    彼は落ち着いてるし優しくて、

    今日も相談にのってもらっていた。

    「成瀬くん、ありがとう!」

    「いえいえ。
    ゆっちゃんと話すの楽しいし。」

    成瀬くんは頬杖をつきながらニコリと微笑む。

    成瀬くんのことを好きな子がこれを見たら

    瞬殺だろうなあ。

    そんなことを考えていたら、

    宮沢くんからメッセージが届いた。

    [話があるから、中庭に来て欲しい]

    なんだろ?

    画面を見つめていると、

    「どうしたの?」

    成瀬くんに聞かれた。

    「宮沢くんが中庭に来て欲しいって言うから、行ってくるね。」

    私が席を立つと、

    突然成瀬くんに

    後ろからギュッと抱きしめられた。

    「な…るせくん…?」

    「…他の男のとこなんていくなよ
    俺の隣にいて。」


    耳元で聞こえる、成瀬くんから初めて聞く

    切羽詰まった声。



    どうしよう、顔が熱いよ…

    きゅん

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