ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 信じられないね


    「えっ、嘘…!」

    ずっと隣にいたのに、気づかなかった


    まさか両片思いだったなんて、悠に告白されるまで知らなかった



    好きだよ、と言った悠に私は目を見開いて

    「わ、私もっ!」


    すると今度は悠が驚いた顔をして

    「俺ら両思いだったんだな」

    悠が笑った


    「だね!」私も笑って、不意に目が合った


    視線を逸らせなくなる


    「葵」


    悠の顔がゆっくりと近づいて



    「ん……」

    生まれて初めて、キスをした



    余裕がなくてあんまりよく分かんなかったけど、


    それは、すごく、すごく幸せな時間だった。








    ───────涙が溢れる



    あんなにも幸せだったのが、今ではもう信じられない


    「悠、会いたいよ」


    会いたい


    会いたくて、けどもう会えなくて


    やるせない



    「大好きなのにっ……」




    あなたはもう、この世にいない

    きゅん

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  3. 放課後。蓮と並んで廊下を歩いていると、蓮の友達がやってきた。

    「いたいた、蓮!今日暇か?」

    「なんで?」

    「カラオケ行かね?暇だし!……ね、いいよね七瀬さん!」

    「えっ」

    突然話を振られて私は戸惑う。


    今日は折角蓮と一緒に帰れると思ったけど、

    蓮カラオケ好きだしな……


    「う、うん!蓮が行きたいなら」

    「おー、あんがと!じゃ蓮行こーぜ!」


    「いや、俺行かね」


    「「えっ」」

    私と友達が同時に蓮の方を向く


    「悪ぃ。今日は葵と帰りたいから、また今度な」

    蓮は私の手を掴んで歩き出した


    「え、蓮!いいの?」

    手を引かれて困惑しつつ、


    実は少し、いや大分嬉しくて


    「いんだよ」


    また、好きが溢れる



    「ごめん、私のせいで」

    「葵のせいじゃねーよ。……ただ」


    蓮は私の耳元でそっと囁く












    俺が葵を大好きなだけ

    きゅん

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  4. 委員会を終えて廊下を歩いていると
    教室から大好きな人の声が聞こえてきた


    「そりゃ彼女愛してますから?」

    「はー、ほんとお前彼女好きだよな」


    どうやら友達と喋っているみたい

    内容的に入るに入れなくて、私はドアの前で足を止める


    「つか何がそんなにいーわけ?」

    「んー」


    …な、何が良いのか!?

    え、なんて答えるんだろう……。


    「分かんね」


    ……わかんね?え、分かんないの!?


    「分かんねーのかよ!」

    友達が笑いながら突っ込んだ


    「正直喧嘩もするし、合わないことだってあるしなー。……まぁ、けど」

    「けど?」

    「あいつが俺の隣で笑っててくれれば、俺は幸せなんだろーなって思うよ」




    素敵な言葉だと、思った

    一途な彼らしい言葉だと、感じた



    その言葉が、


    「あ、悪ぃ彼女から電話」



    私に向けられたものだったら良かったのに…

    「いいな……」

    きゅん

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  5. 【↓上から読むと『諦め』】


    絶対諦めたくない


    望みがないのは十分わかってるけど、

    私の気持ちは、きっと消えないんだ


    「蓮くんが誰を好きでも、私はずっと蓮くんのことが好きなの!」


    頭ではわかってるのに

    どうしても消せないんだ


    何度も断られてる私のこの想い



    「俺は、葵の気持ちには応えられない」

    「っ……」

    「ごめん」


    なんで私は、こんなに好きになっちゃったんだろうね

    彼は私にこれっぽっちも好意を抱いてないのに


    分かってるよ


    彼の目は真っ直ぐに私を見つめた


    「俺、他に好きな子がいるから」

    「でもっ……」


    「ごめん」

    彼は迷いなくはっきりと言った


    私がこれ以上好きにならないように



    ……分かってる



    私じゃだめなんだよね


    こんなにキミのことが好きなのに



    私は諦めるしかないんだよね



    【↑下から読むと『貫く』】

    きゅん

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  6. お風呂から上がって幼馴染の横に座ると
    蓮が珍しく雑誌を読んでいて、私は覗き込んだ

    「何見てるの?」

    「…別に」

    蓮が立ち上がって、別の場所に移動する


    「え、なんで逃げるの!私にも見せてよ」

    私はすぐに蓮の隣に行った


    「隠されると余計気になるじゃん!」

    「うるせー。こっちくんなバカ」

    「ひどい!見せてよ!」

    なぜか雑誌を取り合う私達




    「…ふざけんなよ」


    突然、蓮が手を離した

    その反動で私は床に寝転がる


    「…え、蓮?」


    私の上に四つん這いになる蓮の雰囲気は、なんだかいつもと違って


    「無防備」

    「え?」

    「無自覚、隙ありすぎ」

    「は、はぁ!?」

    「少しは警戒しろよ」


    そう言って、蓮は私の髪にキスをした



    「薄着で、風呂上がりでいい匂いするお前が近くにいると、理性保つのに必死なんだよ」






    「我慢するこっちの身にもなれ、馬鹿」

    きゅん

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  7. 「葵」

    彼氏の悠が耳元で囁く


    ただ呼ばれただけなのに

    体がピクっと反応するのは、悠の纏う雰囲気が甘いから


    顔が近づいて、視線が絡まる


    「葵、キスしてい?」

    そう聞くのはずるい


    「っ…」

    一気に顔に熱が集まる


    「だ、だめ!ここ学校だし誰かに見られたら…」

    「じゃあ、2人きりならいいんだ?」

    妖艶に悠が笑う


    「〜っ…」

    ずるい。そんなの、ダメって言えないじゃん…



    家に帰った私はベッドに押し倒された

    「んっ、ぁ…」


    何度も角度を変えて重なる唇


    「葵、今日一緒に風呂入ろ?」

    「へ!?む、無理…!」

    顔を真っ赤にして首を振る私


    そんな反応が予想通りだったのか、悠がふっと笑った



    「嘘。慌てる葵、可愛い」

    「か、可愛くないからっ……」


    顔を逸らすと、首筋にキスが落ちる




    彼との同居生活は、私の心臓が持たないかもしれない…

    きゅん

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  8. それは付き合いだして初めての事だった

    「花、ごめん、今日一緒に帰れない」

    「えっ」

    先輩とは学年が違って中々話せないから、いつも放課後を楽しみにしていたのに…


    「ちょっと合コン断れなくて」

    「……え」

    合コン、行っちゃうの?私がいるのに…


    「わ、分かりましたっ」

    行かないで下さいなんて、我儘言えない

    言ったら絶対困らせる


    それなのに、先輩が離れていくと寂しくて

    行ってほしくなくて

    もっと話したくて


    「行っちゃやだ…」

    好きすぎて、私は後ろから抱きついた

    「合コンなんて行かないで、先輩…」


    すると先輩が私の腕を離れて、キスを落とした

    「っん…」

    「やっと言ってくれた」

    「え?」

    「ごめん、花が全然我儘言わないから聞きたくなって、嘘ついた」

    「えっ」

    驚いていると、優しく抱きしめられて



    「俺が大切にしたい子は、花だけだよ」

    きゅん

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  9. 友達以上恋人未満

    これが私と悠の関係


    「悠って、好きな人いる?」

    「いるよ」

    「誰?」

    「葵には絶対教えない」


    なんで、って考えて私はいつもこう思う

    もしかして私のことが好き…?


    「か、彼女欲しくないの?」

    「逆に葵は俺に彼女できてほしいの?」

    「え、そうじゃないけど…」

    「俺は葵に彼氏なんて出来なくていいと思ってるけど」

    「え、なんで…?」


    目が合うと、悠はフッと笑った


    「もしかして私のこと好きだから?って思った?」

    「は、はぁ!?そんなことっ」

    本当は思ったけど……!

    と思いつつ必死に否定すると、


    「ま、そうだけど」

    悠は軽く言った。


    「葵の彼氏になれるのは、俺だけだろ」

    「な、何それ…」

    「違う?」

    顔を覗きこまれた。


    悠と目が合うとドキドキして、首を横に振ると、

    「っ…」

    キスをされた



    「好きだよ、葵」

    きゅん

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  10. 「先生好きなの!私と付き合って!」

    私は何回こう言っただろう


    「だから、俺とお前は」

    「教師と生徒。それは知ってる!けど、」

    諦めきれない。


    「先生、立場を利用しないで。教師だから無理って言われても、私納得出来ないっ」

    本音を聞かせてよ



    「……俺は」

    先生は真っ直ぐに私を見た

    「例えお前が生徒じゃなかったとしても、付き合えない」


    「……。そっ、か…。…分かった、ありがとう、」

    本音は、思った以上に胸をえぐった

    「迷惑かけて、ごめんなさい…」


    涙を見られないように私は背を向ける

    やっぱり先生への恋が実るわけなかっ────



    「あぁ、…っくそ」

    「…っ…先生…」なんで、抱きしめられてっ…


    「泣くなよ」

    「っ…」

    「好きな女の泣き顔なんて、見たくねぇ…」



    …え。と思った時、私達の唇は深く重なった


    「もう、どうなっても知らないからな」

    きゅん

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  11. 誕生日に風邪を引いた私に会いにきた彼氏。

    「悠のマスク姿初めて見た」
    「んー、俺マスク嫌いだしな」
    「そうなんだ」

    なるほど。嫌いなマスクをしてまでうつりたくないのか…


    「少女漫画的な展開期待したのになー」

    「は?何?」

    「ほら、あれだよ!…俺にうつせよ、って彼氏がキスするやつ!あれいいと思わない?」

    「……なんだそれ。葵は俺にうつしたいわけ?」

    「いや…」

    「俺が学校休んだら葵悲しむだろ。だから、うつらねぇよ」

    「え……?」

    「んだよ、違うの?俺は今日寂しかったけど?」

    「え……ほんと?」

    「当たり前だろ、ばか」

    「そ、そっか」悠、私がいなくて寂しかったんだ


    嬉しくなっていると、


    「早く治せよ、待ってるから」

    悠はおでこにキスをした


    「~っ、…悠、好き」
    私が手を握ると、

    「……今言うなよ。キス、したくなる」

    今度は手に悠の唇が触れた

    きゅん

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  12. 「葵!お前また怪我したのか!?」

    勢いよく保健室に入ってきた悠は、私の膝を見て眉間に皺を寄せた。

    「今回酷くね?どこでコケたんだよ」

    「コンクリの道路!いやー、馬鹿だよね、何も無い所で転んじゃった!」

    「……もっと気をつけろよ?高校入ってから怪我増えすぎ」

    「あはは、確かに…」

    「女の子なんだから、跡残ったら大変だろ」

    「…悠は心配しすぎだよ~。これくらい大丈…」

    「嫌なんだよ、俺が。葵の怪我とか見たくねぇ」


    ……。私だって、悠の悲しそうな顔は見たくない

    「これからは気をつけるね!じゃ、悠またね」


    私は逃げるように保健室を飛び出した。


    もう、どうすればいいの。



    ────あんたさぁ、悠くんの幼馴染ってだけで調子乗ってんじゃねぇよ!



    ……言えるわけがない。

    「何もない所で転ぶほどドジじゃないよ……」



    隣にいたいけど、一緒にいない方がいいのかな…

    きゅん

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  13. 帰ろうと思ったらマフラーを奪われた。
    「葵、これ貸して」

    「やだよ!返せー!」

    「えー、ダメ?」

    「ダメ!」
    私は頬を膨らませて軽く睨む。


    「可愛いよな、A組のあの子」

    その時、すれ違った男子2人と目が合った。

    今何か言った…?


    「わっ」

    なんだろうと思っていたら、悠が私にマフラーを巻いた。

    「返す」
    ぐるぐると、前が見えなくなるまで。

    「悠っ」
    マフラーを下げようとしたら、微かに声が聞こえて。

    「ジロジロ見すぎなんだよ、あいつら」

    「え?」

    「ほんと油断できねぇ」

    「…ちょ、見えないって!」
    グイッと下げると、悠と近距離で目が合う。


    「ずっと俺だけ見てて?」

    「へ!?」内心ドキッとした。

    「他のやつまで葵に見惚れるのムカつく」


    「までって…」それは、もしかして、


    「……俺だけ知ってればいいんだよ。葵の可愛さは」

    きゅん

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  14. 忘れ物をした私は隣のクラスへ行った。

    「悠!英語の教科書貸してくれない?」

    「ん、ちょっと待って」
    悠が鞄を開けて教科書を探し始めた時、


    「お前ら仲いいよなー。」
    悠の友達が呟いた。

    「んだよ、妬みか?」

    「あぁ、羨ましいね!可愛い幼馴染とか!」

    「だろ?」

    いや、だろ?じゃないし。


    「別に可愛くなんか…」

    「葵ちゃん今度デートしようよ!」

    「は、はぁ!?」

    意味が分からなくて助けを求めようと悠を見たら、

    「おいこらナンパ野郎、よく見とけ」

    悠が急に顔を近づけてきて、まるで、キスするみたいに。


    「ッ…」

    その瞬間を、友達に見えないように教科書で隠した悠。


    「葵はやんねぇから」


    その行為と、言葉に、顔が赤くなる。


    居た堪らなくなって、

    「っ~バイバイ!!」

    私は教室を後にした。




    「ベタ惚れかよー」

    「まぁな。理性保つのに必死だよ」

    きゅん

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  15. 「今日告白されたの」

    「は?何、自慢?」

    「別に違うし!」
    なんでそんな棘のある言い方するの。

    「調子乗んな、ばーか」

    「はぁ!?報告しただけじゃん!」

    「うるせぇ。人の気も知らないで」

    「……悠、関係ないでしょ」


    私の言葉で、悠が睨んできた。


    「鈍感」

    「はい!?」

    「いい加減気づけ、バカ」

    「ちょっ、暴言…!」

    「好きなんだよ」

    フイッとそっぽを向いた悠。


    「…え?今、なんて?」

    聞き返すと、また睨まれて。

    「だから、好きだって言ってんの」

    「え…」

    「葵が告白されるたびにムカつくんだよ」

    「……」

    「なぁ……、俺じゃだめ?」

    見つめられて、その瞳から逃げられなくなる。


    何、それ。馬鹿じゃないの。

    「……鈍感なの、そっちじゃん」


    私は近づいて、キスをした。

    同じ気持ちだよ、私も。

    きゅん

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  16. 「先生、頭痛い〜」
    「柊…お前それ嘘だろ?」
    「うん。先生に会いに来たの!」

    「ねぇ、先生。好きだよ?」
    「はいはい。」

    そうやってパソコンばっか見て、先生はいつも相手にしてくれない。
    …だからね、作戦を立てたよ。

    私は近づいて、
    「先生、嘘。本当は体育で突き指したの」

    「は?お前っそれを早く言…」

    ────チュッ

    キス、成功。
    「えへ、してないよ突き指なんて!」
    「……お前なぁ」
    「先生とキスしたかったの、ごめんね?」
    「……罰としてその棚から絆創膏取ってこい」
    「…」

    …全然動揺してないし!
    なんで?少しくらい、意識してよ…

    「先生絆創膏なんてどこに……えっ」
    「やめろよ」
    「先生…?」待って、私今抱きしめられて…
    「襲いたくなるだろ…」
    「え…」
    「理性保つのに必死なんだよ…お前のせいで」

    それから先生は離れて

    「卒業までは、我慢な」
    頭をポンポンしてくれた。

    きゅん

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  17. 「今日笑顔が可愛いって言われたんだ〜」
    すごく嬉しくて、悠に報告した。

    でも、
    「あっそ。良かったな」反対に悠は不機嫌。

    …なんで?「悠…?何か嫌な事あったの?」

    「あった。今」

    「い、今!?……私?」
    いつの間に悠を怒らせて…

    「誰にもやんねーし」

    「え?」

    「俺の方が葵の笑顔見てるっつの」

    「っな、え…?それって………ヤキモチ…?」

    「そうだよ。…葵のことが、好きだ」

    「っ…!悠…可愛い」ヤキモチなんて。

    「男に可愛いとか…「好き」

    「…え?」

    「私も、悠のこと大好きっ」

    「っ…だから、その笑顔反則だっつの…」

    そんな言葉が聞こえたと思ったら、悠に抱きしめられた。

    「…好きだよ、悠」

    「んなの、俺だって」

    でもね、
    「笑顔可愛いって言ってくれたの女の子だから安心してね?」

    途端、抱きしめる力が弱まって

    「お仕置き」

    深くて甘いキスが降ってきた。

    きゅん

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  18. 仲のいい男子に呼び出された。
    もしかして…なんて、期待が…。


    「悠。話って…」
    緊張がバレないように静かに口を開く。

    悠はじっと私の目を見て

    「好きだ、葵」

    まさか…本当に告白されるなんて。

    「っ…」
    やばい、顔熱いっ…

    「俺と、付き合ってくれませんか」

    嬉しすぎて…
    「…うん…はいっ」

    本当、夢みたい。悠と付き合えるなんて。


    「ね、私のどこを好きになってくれたの?」

    聞いてもいいかな。

    「そりゃ…全部?」

    「全部?…ってなんで疑問形なのさー!」

    「それ」

    「…え?」

    「笑顔が可愛いとこ」

    「……!は、恥ずかしい…」

    「ははっ。可愛い」

    「か、かか可愛くないからっ」

    どうしよう。なんか、自分じゃないみたい…


    「俺が、その笑顔守るから」

    「…」

    「ずっと俺の隣にいてくれる?」

    幸せすぎて

    「…うんっ」


    ───そっと、唇が触れ合った

    きゅん

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  19. あげたことがなかった。
    幼馴染の悠に、チョコを。

    「余ったから、あげる!!」

    今年が初めてだったんだ。

    押し付けるように渡したチョコ。

    「俺に?」

    「そ、そうだよ!作りすぎたからね!?」

    そんなの嘘。最初から、悠に渡すつもりだった。
    でも、素直になれない私。

    「初めてじゃね?葵がくれんの」

    「余っただけだから!」

    長年の付き合いからか、
    悠のために作ったのなんて可愛いこと言えない。

    「ははっ」

    「な、何笑ってるの?」

    「これ、余ったんだ?」

    「そうだよ?」
    なるべく冷静にそう答えると、スッと携帯の画面を見せられた。

    そこには、『葵、悠くんのために頑張ってチョコ作ってたよ~』
    …って、これ、私の友達!?

    「ありがとな、俺のために」

    あぁ、もう誤魔化しても無駄じゃん…
    「別にっ…」

    「ほんっと素直じゃねーな。ま、そういうお前が好きだけど」


    「来年もくれよ」

    きゅん

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  20. 『奏…好きです…』
    『俺も好きだよ、幼なじみだし』
    そうじゃなくて!奏の鈍感…!



    鮮明に覚えてる、いつかの放課後。

    持っている紙に一滴の涙。
    文字が、滲む。

    「、…なん、でっ…」

    言ってくれなかったの。

    どうして、今なの…。


    私は奏の手紙をもう1度読む。

    『俺、余命半年って宣告されてたんだ。隠しててごめんな。これを読んでるって事は、俺はもういないんだよな。』

    「ごめんじゃ、ないよっ…」

    涙が止まらない

    『俺の隣にいてくれてありがとう』

    …なんで。やだ、よ。

    『それと、はぐらかしてごめん』

    なんで、直接言ってよ…っ

    『俺は幼なじみとしても、1人の女の子としても』

    いやだ、なんで、

    『大好きでした』

    なんで手紙なの…

    「ばかぁ…っ」

    こんな文字じゃ、やだよ…

    「鈍感じゃ、なかっ、た…」こんな、優しい嘘…


    『絶対幸せになれよ』

    俺の唯一の心残り

    きゅん

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  21. 「なんか、全然恋人感でてない…」
    折角、幼なじみを卒業できたのに。

    「急になに」

    「もっと、こーさ…なんかあるじゃん!」

    手、繋ぐとか。手繋ぐとか。

    そういうの男の人がさらっとやってくれるんじゃないの!?

    「なんか、じゃ分かんねーよ?」

    「分かればか…。」


    もういい、こうなれば勢いだ。


    「寒い!!」そう叫びながら、手を取って繋いだ。

    「手、繋ぎたかったならそう言えよ」

    「べ、別に!?寒かったからだもん!」

    「あっそー」

    グイッと手を引っ張られた。


    「え、わっ……っん」

    チュッ


    「キス、してほしそうな顔してるけど?」

    「そっ、そそんな顔してな…」

    「うそ。俺がしたかった」

    「っ〜!」

    そんな事急に言わないでよ…。

    でも、私も

    「…もっと………して…」

    求めてる…

    「…俺ん家、こい」

    「え…?」




    「もう、どうなっても知らねぇ」

    きゅん

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